Oracle® Solaris 11.2 での印刷の構成と管理

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

CUPS と連携動作する印刷環境の設定

以前の Oracle Solaris リリースでは、LP 印刷サービスがデフォルトの印刷サービスでした。Oracle Solaris 11 リリース以降では、LP 印刷サービスは削除されます。Oracle Solaris 11 のデフォルトで唯一の使用可能な印刷サービスは、CUPS です。Oracle Solaris 11 の新規インストールを実行し、LP 印刷サービスを使用して構成されたプリンタがすでに存在する場合は、インストール後に CUPS を使用してこれらのプリンタを再構成する必要があります。

Oracle Solaris 11 Express から Oracle Solaris 11 にアップグレードする場合は、How to Set Up Your Printing Environmentを参照してください。

    CUPS の印刷環境に切り替えた結果、次の変更が発生しました。

  • LP サービスを使用するように構成された既存のプリンタは動作しなくなり、再構成する必要があります。

  • 以前に NIS ネームサービスに保存された印刷構成は、CUPS では使用されません。管理者は、CUPS の共有プリンタ機能を使用して構成されたネットワークプリンタを共有できます。CUPS では、ネットワーク上のプリンタが自動検出され、手動構成なしでこれらのプリンタに印刷できます。CUPS 印刷マネージャーを使用してプリンタを共有する方法については、Remote Server Configurationを参照してください。

  • ~/.printers ファイルでユーザーごとに構成されたプリンタは使用できなくなります。プリンタ構成は、CUPS Web ブラウザインタフェース、CUPS コマンド行ユーティリティー、または CUPS 印刷マネージャーグラフィカルユーザーインタフェースを使用して管理します。

  • 以前のリリースでは、LP 印刷サービスによって追加されたすべてのプリンタの詳細が /etc/printers.conf ファイルに格納されていました。Oracle Solaris 11 OS では LP 印刷サービスが削除されたため、このファイルは CUPS の下でも存在しますが、このファイルにはローカル印刷待ち行列のサマリーが格納されます。OS をインストールすると、以前に lp 印刷コマンドを使用して構成されたプリンタに関する情報は削除されます。結果となる動作は、システム上でこれらのプリンタがまったく構成されなかったかのようになります。既存のプリンタは CUPS を使用して再構成する必要があります。CUPS を使用して既存のプリンタを再構成する前に、これらのプリンタを削除する必要はありません。CUPS と連携して動作するように印刷環境を設定する方法については、How to Set Up Your Printing Environmentを参照してください。