「スプーフィング」とは、なりすましのことです。パスワードなどの機密データを盗むために、侵入者がログインプログラムやそのほかの正規のプログラムをスプーフィングすることがあります。Trusted Extensions では、次のような「トラステッドシンボル」と呼ばれる、ひと目でわかる不正操作防止アイコンを画面上部に表示することによって、悪意のあるスプーフィングプログラムからユーザーを守ります。
図 1-1 トラステッドシンボル
このシンボルは、トラステッドコンピューティングベース (TCB) との対話中は常に表示されます。このシンボルが表示されていれば、セキュリティー関連のトランザクションが確実に安全に実行されていることになります。シンボルが表示されていない場合は、セキュリティーが侵害される可能性があります。Figure 1–1 はトラステッドシンボルを示しています。