Oracle Solaris でのアプリケーションの国際化とローカライズ

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更新: 2014 年 7 月
 
 

文字のタイプと定義

ISO/IEC 9899 標準は、「ワイド文字」という用語と、wchar_t および wint_t のデータ型を定義しています。

  • ワイド文字は、wchar_t 型のオブジェクトに適合する 1 文字の表現です。

  • wchar_t は、サポートされるすべてのロケールのすべての文字を表すことができる整数型です。

  • wint_t は、wchar_t または WEOF の任意の有効な値を格納できる整数型です。

  • ワイド文字文字列 (ワイド文字列またはプロセスコード文字列も同じ) は、末尾が Null ワイド文字コードであるワイド文字のシーケンスです。


注 -  ISO/IEC 9899 標準では、wchar_t データ型のコンテンツの形式やエンコーディングは指定されていません。これは実装固有のデータ型であり、移植可能ではないからです。多くの実装では wchar_t データ型のコンテンツに対して何らかの Unicode エンコード形式が使用されていますが、wchar_t のコンテンツが Unicode だと想定することはできません。一部のプラットフォームでは、ワイド文字のエンコーディングに UCS-4 または UCS-2 を使用しています。

Oracle Solaris では、wchar_t の内部形式はロケール固有です。Oracle Solaris の Unicode ロケールでは、wchar_tUTF-32 Unicode エンコード形式を使用し、その他のロケールは別の表現を使用します。

詳細は、 stddef.h(3HEAD) および wchar.h (3HEAD) のマニュアルページを参照してください。