Oracle Solaris でのアプリケーションの国際化とローカライズ

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

文字変換関数

次の関数は、文字クラス間での文字のマッピング (文字変換) に使用されます。文字のマッピングが現在のロケールの文字クラスで行われた場合、関数は文字変換された文字を返します。これらの関数は、ロケールに依存します。

tolower()

大文字を小文字に変換します

toupper()

小文字を大文字に変換します

towlower()

大文字のワイド文字を小文字に変換します

towupper()

小文字のワイド文字を大文字に変換します

次の関数は、文字変換を実行するための汎用的な方法を提供します。

wctrans()

文字マッピングを定義します

towctrans()

ワイド文字のマッピング

Unicode 文字列に関連する関数の詳細は、Processing UTF-8 Stringsを参照してください。

使用例 2-12  ワイド文字の文字変換

次のコード抜粋部分は、towupper() 関数を使用して Unicode ワイド文字を大文字に変換する方法を示しています。

  wint_t  wc;
  int     ret;

  setlocale(LC_ALL, "cs_CZ.UTF-8");

  /* "\xc5\x99" is UTF-8 for LATIN SMALL LETTER R WITH CARON */
  ret = mbtowc(&wc, "\xc5\x99", 2);
  if (ret == (size_t)-1) {
          /* Invalid character sequence. */
          :
  }

  wprintf(L"'%c' is uppercase of '%c'.\n", towupper(wc), wc);

この例では次の出力が作成されます。

Ř is uppercase of ř.