属性参照

Oracle Unityでは、文字列またはテキスト・データ型のシステム以外の属性の値を参照できます。データ・ビューアデータ・オブジェクト・レコードを表示する場合、属性値を手動で入力するのではなく、リストから選択できます。Oracle Unityには、多くの属性に対する、組込み済みの参照が付属しています。

属性参照は、セグメントを作成するときにも使用できます。セグメンテーションの属性参照についてさらに学習します。

重要ニア・リアルタイムAPIでインポートされたデータは、参照値の構成に使用できません。データが参照値に確実に使用されるようにするには、ストリーミングAPIまたは取込みジョブを使用してデータをインポートします。ストリーミングAPIを使用してデータを取り込む方法については、Oracle Unity Developerヘルプ・センターを参照してください。

属性参照を使用する利点

属性の参照を使用可能にすると、次の方法で組織にメリットをもたらす場合があります。

  • フィルタ条件の設定時に属性値を手動で入力する必要がなくなることで、データ・ビューアを使用してデータ・オブジェクト・レコードを表示するプロセスを最適化します。

  • 属性値を手動で入力するのではなく、選択することで、ユーザーが誤って属性値を入力する可能性がなくなります(FemaleではなくFと入力)。

  • 属性に使用可能なすべての値(最大200)を可視化できます。

State属性の参照値を使用できます。アリゾナ、カリフォルニアおよびフロリダの住民のレコードを表示するとします。State属性をフィルタとして追加する場合は、「一致」を選択し、属性の入力フィールドのドロップダウン・リストを使用して3つの州を選択します。これにより、適切なレコードを正常に取得するために正確な値(州の略称)を知っている必要がなくなります。

属性参照の使用可能化

属性参照を使用可能にするには、次を確認してください。

  • 属性のデータ型は、文字列またはテキストである必要があります。データ型についてさらに学習します。

  • CountryStateなど、限られた数の一意値を持つ属性に対してのみ参照を使用可能にする必要があります。First nameなど、一意の値が多い属性に対してはお薦めしません。一意の値が多い属性に対して参照を使用可能にすると、システム・ジョブ(データ・ウェアハウスおよびID解決)のパフォーマンスおよびそれらの実行と完了に必要な時間に悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 属性の参照を使用可能にするには、属性の管理のステップに従って「参照を使用可能にする」を選択します。このオプションを表示するには、データ・マスターまたはデータ・エンジニアユーザー・ロールが必要です。

  • マスター・エンティティの属性の参照を使用可能または使用不可にする場合は、マスター・エンティティ属性に対する参照の使用可能化を参照してください。

  • 参照を使用可能または使用不可にしたら、変更を表示するために次を実行する必要があります。

    1. 変更を公開します。

    2. 公開ジョブが正常に完了したら、「データ・フィード」ページからデータ・ウェアハウス・ジョブを実行します。

    3. マスター・エンティティからの属性の参照を使用可能/使用不可にした場合、データ・ウェアハウス・ジョブが正常に完了したら、「データ・フィード」ページからID解決ジョブも実行する必要があります。参照を使用可能にする属性によっては、追加のタスクを完了する必要がある場合もあります。マスター・エンティティ属性に対する参照の使用可能化を参照してください。

  • データ・ビューアを使用する場合、「一致」「次に一致しない」「次を含む」および「次を含まない」の演算子で参照を使用できます。データ・オブジェクトのレコードの表示についてさらに学習します。

  • 属性のデータ密度が0%より大きい必要があります。

属性の参照を使用可能にした後:

  • マスター・エンティティからの属性の参照値は、ID解決ジョブの実行時に計算されます。他のすべてのデータ・オブジェクトからの属性の参照値は、データ・ウェアハウス・ジョブの実行時に計算されます。

  • 応答時間を短縮するために、参照値は7日間キャッシュされます。7日後、キャッシュは期限切れになります。

  • 新しい参照値には、データ・ウェアハウス・ジョブまたはID解決ジョブの実行後、すぐにアクセスできます。

マスター・エンティティ属性に対する参照の使用可能化

マスター・エンティティ属性に対する参照を初めて使用可能にする場合は、次の作業を行う必要があります。

  1. 属性の管理のステップに従って「参照を使用可能にする」を選択します。

  2. 変更を公開します。

  3. 公開ジョブが正常に完了したら、「データ・フィード」ページからデータ・ウェアハウス・ジョブを実行します。

  4. データ・ウェアハウス・ジョブが正常に完了したら、「データ・フィード」からID解決ジョブを実行します。

マスター・エンティティの属性に対する参照を以前に使用可能にしており、同じマスター・エンティティの新しく作成された属性に対する参照を使用可能にする場合は、追加のタスクを完了する必要があります。

: 以前に、MasterCustomerのCity属性に対する参照を使用可能にしました。現在は、MasterCustomerのProvince属性を作成し、この新しい属性に対する参照を使用可能にしようと考えています。次の追加のステップを実行する必要があります。

同じマスター・エンティティの異なる属性に対する参照を以前に使用可能にしており、その後、新しいマスター・エンティティ属性に対する参照を使用可能にするには、次のことを実行する必要があります。

ノート: これらのステップを完了するには、インスタンス管理ユーザー・ロールが必要です。

  1. まず、マスター・エンティティの属性の作成のステップに従います。

  2. 属性の管理のステップに従って「参照を使用可能にする」を選択します。

  3. マスター・エンティティの既存のキューブの状態を「削除済」に更新します。既存のキューブの削除のステップを参照してください。

  4. 変更の公開のステップに従います。

  5. 公開ジョブが正常に完了したら、マスター・エンティティの既存のキューブの状態を「アクティブ」に更新します。削除したキューブをアクティブにする更新のステップを参照してください。

  6. 変更の公開のステップに従います。

  7. 公開ジョブが正常に完了したら、「データ・フィード」ページからデータ・ウェアハウス・ジョブを実行します。

  8. データ・ウェアハウス・ジョブが正常に完了したら、「データ・フィード」ページからID解決ジョブを実行します。

既存のキューブのステータスの更新については、次の特定のステップを参照してください。

既存のキューブを削除するには:

  1. URL: https://[your cxunity hostname]/data/?root=expertConfigに移動して、Oracle Unityの「エキスパート構成」ページにナビゲートします。
  2. GETおよびapi-metadataを選択します。
  3. 「エキスパート構成」ページのドロップダウン選択のイメージ

  4. 入力フィールドにmodelsと入力し、「実行」をクリックします。
  5. 「エキスパート構成」ページの入力フィールドのイメージ

  6. 「レスポンス」セクションで、更新するモデルの"name"を確認します。このモデルID名は次のステップで使用します。モデルの命名規則はCR_[master entity]_Modelです。たとえば、MasterCustomerのモデルID名はCR_MasterCustomer_Modelです。
  7. 「レスポンス」セクションのイメージ

  8. 入力フィールドにmodels/[modelID name]と入力し、「実行」をクリックします。
  9. モデルIDの取得コマンドのイメージ

  10. モデルの"cubeId"を確認します。このキューブID名は次のステップで使用します。キューブの命名規則はCR_[master entity]_Cubeです。たとえば、MasterCustomerのキューブはCR_MasterCustomer_Cubeです。
  11. cubeIdパラメータを示すイメージ

  12. 入力フィールドにmodels/[modelId name]/cubes/[cubeId]と入力し、「実行」をクリックします。
  13. キューブIDの取得コマンドのイメージ

  14. 「コピー」コピー・アイコンのイメージをクリックします。
  15. コピー・アイコンのイメージ

  16. PUTおよびapi-metadataを選択します。models/[modelId name]/cubes/[cubeId]の既存のエントリが残っていることを確認します。
  17. PUT要求のパラメータを示す図

  18. 「ペースト」ペースト・アイコンのイメージをクリックします。
  19. ペースト・アイコンのイメージ

  20. 「要求」セクションで、"state": "ACTIVE""state": "DELETED"に更新します。
  21. キューブの現在の状態を示すイメージ

  22. 「実行」をクリックします。

削除されたキューブをアクティブに更新するには:

  1. URL: https://[your cxunity hostname]/data/?root=expertConfigに移動して、Oracle Unityの「エキスパート構成」ページにナビゲートします。
  2. GETおよびapi-metadataを選択します。
  3. 「エキスパート構成」ページのドロップダウン選択のイメージ

  4. 入力フィールドにmodelsと入力し、「実行」をクリックします。
  5. 「エキスパート構成」ページの入力フィールドのイメージ

  6. 「レスポンス」セクションで、更新するモデルの"name"を確認します。このモデルID名は次のステップで使用します。モデルの命名規則はCR_[master entity]_Modelです。たとえば、MasterCustomerのモデルID名はCR_MasterCustomer_Modelです。
  7. 「レスポンス」セクションのイメージ

  8. 入力フィールドにmodels/[modelID name]と入力し、「実行」をクリックします。
  9. モデルIDの取得コマンドのイメージ

  10. モデルの"cubeId"を確認します。このキューブID名は次のステップで使用します。キューブの命名規則はCR_[master entity]_Cubeです。たとえば、MasterCustomerのキューブはCR_MasterCustomer_Cubeです。
  11. cubeIdパラメータを示すイメージ

  12. 入力フィールドにmodels/[modelId name]/cubes/[cubeId]と入力し、「実行」をクリックします。
  13. キューブIDの取得コマンドのイメージ

  14. 「コピー」コピー・アイコンのイメージをクリックします。
  15. コピー・アイコンのイメージ

  16. PUTおよびapi-metadataを選択します。models/[modelId name]/cubes/[cubeId]の既存のエントリが残っていることを確認します。
  17. PUT要求のパラメータを示す図

  18. 「ペースト」ペースト・アイコンのイメージをクリックします。
  19. ペースト・アイコンのイメージ

  20. 「要求」セクションで、"state": "DELETED""state": "ACTIVE"に更新します。
  21. キューブの現在の状態のイメージ

  22. 「実行」をクリックします。

さらに学ぶ

属性の管理

セグメンテーションの属性参照

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