条件グループ

セグメントを作成するときに、条件グループを使用できます。

条件グループを作成するには、既存の条件の横にある「ターゲット」ターゲット・ボタンのイメージ。関連するデータ・オブジェクトおよび属性を表示して選択する場合に使用します。をクリックし、関連する属性を選択します。追加の属性を含めるには、続けて「ターゲット」ターゲット・ボタンのイメージ。関連するデータ・オブジェクトおよび属性を表示して選択する場合に使用します。をクリックし、属性を選択します。

ターゲット・アイコンのイメージ

条件グループの使用方法

条件グループを作成するときは、各データ・オブジェクト内の条件基準を持つデータをリンクします。

たとえば、次の条件を作成します。

  • 顧客が過去3か月以内に購入を行った。

  • 顧客が$100を超えるオーダーを行った。

このセグメントでターゲットになるレコードは、条件グループを作成するかどうかによって異なります。

条件グループを作成しないで、グループ全体に対して「すべて」パラメータを選択する

このセグメントでは両方の基準を満たすレコードがターゲットになりますが、Orderデータ・オブジェクトの同じトランザクション・レコードでそれらの基準が満たされる必要はありません。このセグメントでは、次のレコードがターゲットとなります。

  • 顧客が前月に$200の購入を行いました。この顧客は、Orderデータ・オブジェクトの同じトランザクション・レコードで両方の基準を満たします。

  • 顧客が2か月前に$50の購入を行いました。同じ顧客が6か月前に$150の購入を行いました。この顧客は両方の基準を満たしますが、それらの基準はOrderデータ・オブジェクトの別個のトランザクション・レコードによって満たされます。

条件グループを作成し、条件グループに対して「すべて」パラメータを選択する

このセグメントでは、Orderデータ・オブジェクトの同じトランザクション・レコードで両方の基準が満たされるレコードがターゲットとなります。このセグメントでは、次のレコードのみがターゲットとなります。

  • 顧客が前月に$200の購入を行いました。この顧客は、Orderデータ・オブジェクトの同じトランザクション・レコードで両方の基準を満たします。

顧客が別個のトランザクション・レコードで両方の基準を満たした(過去3か月以内に購入を行い、$100を超える別の購入を行った)場合は、このセグメントの基準を満たしません。

ユース・ケース

次に示す各ユース・ケースを確認して、セグメント条件を構成するときに条件グループをどのように使用するかを理解してください。

ユース・ケース1 (条件グループを使用しない場合の統合顧客レコードに対する「すべて」パラメータ)

顧客レコードには、Customerデータ・オブジェクト内に次の顧客IDレコードがあります。

  • C1

  • C2

  • C3

  • C4

  • C5

  • C6

ID解決システム・ジョブが実行され、レコードの重複が除去された後、顧客IDレコードがMasterCustomerデータ・オブジェクト内の対応するIDレコードと照合されます。マスター・エンティティについてさらに学習します。

Customer ID MasterCustomer ID
C1 C1
C2 C2
C3 C2
C4 C4
C5 C5
C6 C5

これらの顧客レコードには、次のオーダー・レコードがあります。

Order ID Customer ID Order total Order date
1 C1 100 03-15-21
2 C2 100 03-23-20
3 C2 20 03-15-21
4 C4 20 03-15-21
5 C5 100 03-11-20

このユース・ケースでは、次の条件を使用して、顧客をターゲティングするキャンペーンを作成します。

  • オーダー合計金額が$50を超える。

  • オーダーが2021年1月15日より後である。

条件グループなしでこれらの条件を作成し、「すべて」パラメータを選択します。

ユース・ケース2の条件のイメージ

  • 最初の条件(オーダー合計が$50を超える)については、このセグメントではMasterCustomer ID C1、C2およびC5がターゲットとなります。

  • 2番目の条件(オーダー日が2021年1月15日より後である)については、このセグメントではMasterCustomer ID C1、C2、C4がターゲットとなります。

  • 「すべて」が選択されているため、このセグメントでは、$50を超えるオーダーを行い、かつ2021年1月15日より後にオーダーを行ったレコードがターゲットとなります。このセグメントでは、C1およびC2がターゲットとなります。

    • C1は、2021年1月15日より後に$50を超えるオーダーを行いました。

    • C2は、過去に$50を超えるオーダーを行い、2021年1月15日より後に別のオーダーを行いました。

ユース・ケース2 (条件グループを使用しない場合の統合レコードに対する「いずれか」パラメータ)

一方、ユース・ケース1と同じデータおよび条件を使用して、「いずれか」パラメータを使用する場合、レコードはいずれか1つの条件を満たすことのみが必要であるため、作成されるキャンペーンはより大きくなります。

ユース・ケース3の条件のイメージ

オーダー合計およびオーダー日のデータに基づいて、このセグメントでは次のMasterCustomer IDがターゲットとなります。

  • C1: 2021年1月15日より後に$50を超えるオーダーを行いました。

  • C2: 過去に$50を超えるオーダーを発行し、2021年1月15日より後に別のオーダーを行いました。

  • C4: 2021年1月15日より後にオーダーを行いました。

  • C5: 過去に$50を超えるオーダーを行いました。

ユース・ケース3 (条件グループを使用する場合の統合レコードに対する「すべて」パラメータ)

ユース・ケース1と同じデータおよび条件を使用するが、条件グループを作成し、条件グループに対して「すべて」を選択する場合、データがリンクされるため、各Order IDレコードが両方の条件を満たす必要があります。

ユース・ケース4の条件のイメージ

この基準を満たす顧客レコードは、2021年3月15日付けの$100のオーダーがあるC1のみです。

ユース・ケース4 (条件グループを使用しない場合の統合レコードに対する「すべて」パラメータ)

メールでの連絡を許可した女性をターゲットとするセグメントを作成します。

次の顧客レコードがあります。

Customer ID Ok to mail Gender
C1 Y F
C2 Y M
C3 N F
C4 N F
C5 Y M
C6 Y F

ID解決システム・ジョブが実行され、レコードの重複が除去された後、顧客IDレコードがMasterCustomerデータ・オブジェクト内の対応するIDレコードと照合されます。マスター・エンティティについてさらに学習します。

Customer ID MasterCustomer ID
C1 C1
C2 C2
C3 C2
C4 C4
C5 C5
C6 C5

重複しており、MとFの両方の値を持つレコードがある場合があります。ソース・レコードのいずれかがF値を持ち、メールでの連絡を許可していれば、セグメントに追加できます。

条件グループなしでこれらの条件を作成し、「すべて」パラメータを選択します。

ユース・ケース5の条件のイメージ

  • 最初の条件(Ok to mail)については、このセグメントではMasterCustomer ID C1、C2およびC5がターゲットとなります。

  • 2番目の条件(女性顧客)については、このセグメントではMasterCustomer ID C1、C2、C4およびC5がターゲットとなります。Customer ID C3は、MasterCustomerデータ・オブジェクトのC2と一致したため、MasterCustomer IDではありません。

  • 「すべて」が選択されているため、このセグメントでは、連絡を許可し、かつ女性でもあるレコードがターゲットとなります。このセグメントでは、C1、C2およびC5がターゲットとなります。

ユース・ケース5 (条件グループを使用する場合の統合レコードに対する「すべて」パラメータ)

ユース・ケース4と同じデータおよび条件を使用するが、条件グループを作成し、条件グループに対して「すべて」を選択する場合、データがリンクされるため、1つの顧客ソース・レコードが両方の条件を満たす必要があります。

ユース・ケース6の条件のイメージ

この基準(同じプロファイル・レコードが女性で、かつ連絡を許可している)を満たす顧客レコードは、C1およびC5のみです。

ユース・ケース6 (複数のデータ・オブジェクトを含む条件グループ)

複数のデータ・オブジェクトの属性を含む条件グループを作成する場合、「いずれか」パラメータによって各データ・オブジェクト内のデータがリンクされます。

このユース・ケースでは、次の条件を使用して、条件グループを作成します。

  • 顧客の年齢が35歳を超えている。

  • 顧客の性別が女性と一致する。

  • 顧客の居住国が米国と一致する。

  • 顧客の住所タイプが勤務先住所と一致する。

条件グループに対する「いずれか」/「すべて」の例のイメージ

「すべて」を選択した場合、このセグメントでは、前述の条件をすべて満たすレコードがターゲットとなります。

最初のユース・ケースの条件のイメージ

「いずれか」を選択した場合、各データ・オブジェクト内のデータがリンクされます(CustomerおよびAddress)。このセグメントでは、次を満たす顧客がターゲットとなります。

  • 顧客が女性であるか、35歳を超えている。このデータは、Customerデータ・オブジェクトから取得されます。
  • 顧客の居住地または勤務先住所が米国である。このデータは、Addressデータ・オブジェクトから取得されます。

最初のユース・ケースについて「いずれか」を使用している条件グループのイメージ

「いずれか」を使用すると、次のレコードがセグメントに追加されます。

  • 顧客が男性で40歳である。
  • さらに、顧客の居住地と勤務先住所がカナダである。

この顧客が追加されるのは、女性であるか、35歳を超えているというCustomerデータ・オブジェクトの「いずれか」の条件を満たす(40歳である)ためです。この顧客はさらに、居住地または勤務先住所が米国であるというAddressデータ・オブジェクトの条件も満たします(勤務先住所が該当する)。

さらに学ぶ

セグメントの作成

セグメントの管理

セグメンテーションの演算子

インテリジェント属性

キャンペーン・パーソナライズ

変更の公開

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