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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
12c (12.1.3)
E53006-03
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3 SOAエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの理解

この章では、Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・トポロジについて概説します。これらのトポロジは、第2章「標準的なエンタープライズ・デプロイメントの理解」で説明した概念の具体的な参照用実装です。

この章には次の項が含まれます:

3.1 プライマリおよび独自構築のエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの理解

このガイドでは、Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringの2つのプライマリ参照用トポロジを中心に説明しています。組織でインストールおよび構成するOracle SOA Suiteトポロジは、正確にはこの2つのプライマリ・トポロジと異なる可能性がありますが、このガイドでは、これらのトポロジをインストールして構成するための詳細な手順を説明します。

また、このガイドでは、独自のエンタープライズ・デプロイメント・トポロジを設計および構築する方法について概要情報を提供します。独自構築のトポロジについては、このガイドで説明する手順を変更して、特定のOracle SOA Suite製品の環境への追加を考慮に入れるための方法を示します。

3.2 プライマリOracle SOA Suiteエンタープライズ・トポロジのダイアグラム

次の項では、2つのプライマリOracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・トポロジのダイアグラムを示します。

3.2.1 Oracle SOA SuiteおよびOracle Service Busのトポロジのダイアグラム

図3-1は、Oracle SOAおよびOracle Service Busエンタープライズ・デプロイメント・トポロジのダイアグラムを示しています。

ダイアグラムに示す標準的な要素の説明は、第2.2項「標準的なエンタープライズ・デプロイメント・トポロジ・ダイアグラムの理解」を参照してください。

ダイアグラムに示す要素の説明は、第3.3項「プライマリOracle SOA Suiteトポロジ・ダイアグラムの理解」を参照してください。

図3-1 Oracle SOA SuiteおよびOracle Service Busエンタープライズ・デプロイメント参照用トポロジのダイアグラム

図3-1の説明が続きます
「図3-1 Oracle SOA SuiteおよびOracle Service Busエンタープライズ・デプロイメント参照用トポロジのダイアグラム」の説明

3.2.2 Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringのトポロジのダイアグラム

図3-2は、Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringエンタープライズ・トポロジのダイアグラムを示しています。

ダイアグラムに示す標準的な要素の説明は、第2.2項「標準的なエンタープライズ・デプロイメント・トポロジ・ダイアグラムの理解」を参照してください。

Oracle SOA Suiteトポロジに固有の要素の説明は、第3.3項「プライマリOracle SOA Suiteトポロジ・ダイアグラムの理解」を参照してください。

図3-2 Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringエンタープライズ・トポロジのダイアグラム

図3-2の説明が続きます
「図3-2 Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringエンタープライズ・トポロジのダイアグラム」の説明

3.3 プライマリOracle SOA Suiteトポロジ・ダイアグラムの理解

Oracle SOA Suiteトポロジのほとんどの要素は、オラクル社が推奨するベスト・プラクティスに準拠したエンタープライズ・トポロジの標準機能に相当します。これらの要素については、第2章「標準的なエンタープライズ・デプロイメントの理解」で詳しく説明しています。

ここで説明する情報は、第2章の情報を確認したこと、およびエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの一般的概念を理解していることを前提としています。

この章で説明するトポロジに特有の要素については、次の各項を参照してください。

3.3.1 Oracle SOA Suiteのロード・バランサ仮想サーバー名のサマリー

サーバー上のロードのバランシングと高可用性の提供のために、ハードウェア・ロード・バランサは一連の仮想サーバー名を認識するように構成されています。

これらの各サーバー名の用途については、第2.2.3.2項「標準的なロード・バランサの仮想サーバー名のサマリー」を参照してください。

Oracle SOA Suiteトポロジでは、ハードウェア・ロード・バランサによって次の仮想サーバー名が認識されます。

  • soa.example.com: この仮想サーバー名はすべての受信トラフィックに使用されます。これは、ランタイムSOAコンポーネントへのすべてのHTTPトラフィックのアクセス・ポイントとして機能します。ロード・バランサは、この仮想サーバー名へのすべてのリクエストをSSLを介してルーティングします。その結果、クライアントは、次のセキュア・アドレスを使用してこのサービスにアクセスします。

    soa.example.com:443
    
  • osb.example.com: この仮想サーバー名は、ランタイムOracle Service Busリソースおよびプロキシ・サービスへのすべてのHTTPトラフィックのアクセス・ポイントとして機能します。ロード・バランサは、この仮想サーバー名へのすべてのリクエストをSSLを介してルーティングします。その結果、クライアントは、次のセキュア・アドレスを使用してこのサービスにアクセスします。

    osb.example.com:443
    
  • soainternal.example.com: この仮想サーバー名は、アプリケーション層のコンポーネント間の内部通信専用であり、インターネットには公開されません。

    具体的には、Oracle SOA Suiteエンタープライズ・トポロジでは、このURLがOracle SOA SuiteとOracle Service Bus両方の内部通信に使用されます。

    クライアントからこのURLへのトラフィックは、SSL対応ではありません。クライアントは次のアドレスを使用してこのサービスにアクセスします。そして、リクエストは、WEBHOST1とWEBHOST2のポート7777に転送されます。

    soainternal.example.com:80
    

    このURLは、コンポジットのモデリングの際、または適切なEnterprise Manager MBeanによる実行時に、内部サービスの起動に使用するURLとしても設定できます。

  • admin.example.com: この仮想サーバー名は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Server管理コンソール・インタフェースにアクセスする必要がある管理者用です。

このガイドで後述する手順では、次の作業の実行方法を示します。

  • リクエストを認識し、仮想ホスト名にルーティングするようにハードウェア・ロード・バランサを構成する

  • これらの仮想ホスト名へのリクエストを認識し、正しいホスト・コンピュータに適切にルーティングできるように、Web層のOracle HTTP Serverインスタンスを構成する。

3.3.2 Oracle HTTP Serverを介したSOAコンポジット・アプリケーションへのアクセスについて

Web層のOracle HTTP Serverインスタンスからアプリケーション上の特定のOracle SOA Suiteコンポジット・アプリケーションURLにリクエストをルーティングする場合は、次の点を考慮してください。

  • 旧リリースのOracle Fusion Middlewareでは、Oracle SOA Suiteコンポジット・アプリケーションへのリクエストが管理対象サーバーで受信され、かつそのコンポジット・アプリケーションがまだロードされていない場合、Oracle HTTP ServerはHTTP 503 (サービスが使用できません)メッセージを生成していました。

  • Oracle Fusion Middleware 12cでは、この動作が変更されました。コンポジットがアクティブになる前にコンポジットへのリクエストが到着した場合、必要なアーティファクトが利用可能になり、コンポジットがアクティブ状態になるまで、HTTPリクエストは保留になります。

この動作の変更により、Oracle SOA Suite管理対象サーバーの起動時にまだロードされていないコンポジット・アプリケーションへのリクエストのルーティングが可能になります。ただし、Oracle HTTP ServerとOracle WebLogic Server間の通信で、応答の受信が大幅に遅延する可能性に対応する必要があります。

この問題に対処するには、Oracle HTTP ServerとOracle WebLogic Serverの間のファイアウォールを構成するときに、適切なタイムアウトを設定することで、コンポジットのロードを待機中の接続がシャットダウンされないようにします。

詳細は、「エンタープライズ・デプロイメントのファイアウォールとポートの構成」を参照してください。

Oracle HTTP Serverインスタンスは、特定のアプリケーションの可用性ではなく、Oracle WebLogic Serverサーバーの可用性に基づいてリクエストをルーティングします。このインスタンスは、Oracle WebLogic Serverが稼働している間はリクエストをルーティングし続けます。

3.3.3 ロード・バランサを介したOracle SOA Suiteコンポジット・アプリケーションへのアクセスについて

デフォルトの構成では、ハードウェア・ロード・バランサがすべてのリクエストをWeb層にルーティングし、Web層がそれらのリクエストをアプリケーション層の適切なりソースにルーティングします。

ただし、アプリケーション層の管理対象サーバーに直接ルーティングするようにハードウェア・ロード・バランサを構成できます。この構成には、特にOracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメントにおいて、いくつかの利点があります。

  • Oracle HTTP Serverを使用する場合と比べ構成と処理のオーバーヘッドが小さい。

  • 各WLSサーバーで固有のURLを監視するようにロード・バランサを構成できるので、アプリケーション・レベルでの監視が可能(Oracle HTTP Serverでは不可能)。

    Oracle SOA Suiteの場合、これによりOracle WebLogic Server管理対象サーバーへのルーティングが可能になりますが、ただし、すべてのコンポジットがデプロイされた場合にかぎります。

Oracle HTTP Serverがコンポジットに対するHTTPリクエストをOracle SOA Suite管理対象サーバーにルーティングしても、soa-infraアプリケーションがまだアクティブでない場合、そのリクエストは失敗します。したがって、サーバーの起動、再起動または移行後には、soa-infraアプリケーションがアクティブであることを必ず確認してください。

3.3.4 アプリケーション層ホストの管理対象サーバーとクラスタのサマリー

アプリケーション層は、Oracle WebLogic Serverドメイン内の管理サーバーおよび管理対象サーバーをホストします。

選択したトポロジに応じて、Oracle SOA Suiteドメイン用のOracle WebLogic Serverドメインは、表3-1に示すクラスタで構成されています。これらのクラスタは、アクティブ/アクティブ高可用性構成として機能します。

表3-1 Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・トポロジのクラスタのサマリー

クラスタ 管理対象サーバー

Oracle SOA Suite、Oracle Business Process ManagementおよびOracle B2Bクラスタ

WLS_SOA1、WLS_SOA2

Oracle Web Services Managerクラスタ

WLS_WSM1、WLS_WSM2

Oracle Service Busクラスタ

WLS_OSB1、WLS_OSB2

Oracle Oracle Enterprise Scheduler

WLS_ESS1、WLS_ESS2

Oracle Business Activity Monitoringクラスタ

WLS_BAM1、WLS_BAM2


3.4 プライマリOracle SOA Suiteエンタープライズ・トポロジの実装のロードマップ

次の項は、この章で説明するエンタープライズ・トポロジをインストールおよび構成するために実行する必要がある大まかな手順を示しています。

3.4.1 プライマリOracle SOA Suiteエンタープライズ・トポロジをインストールおよび構成する手順のフロー・チャート

図3-3は、この章で説明するプライマリ・エンタープライズ・デプロイメント・トポロジをインストールおよび構成するために必要な手順のフロー・チャートです。フロー・チャートに続くセクションで、フロー・チャート内の各手順について説明します。

このガイドは、作業用のOracle SOA Suiteドメインから始めて、後でドメインを拡張して追加機能を加えられるように設計されています。

トポロジを構築するためのこのモジュラ・アプローチにより、ご使用のハードウェアおよびソフトウェア・リソース、さらに組織にとって最も重要なOracle SOA Suite機能に基づいて、戦略的な決定を行えます。

また、個々の製品またはコンポーネントを構成する際、検証とトラブルシューティングを行うこともできます。

これは、1つの構成ウィザード・セッションで複数の製品を構成できないという意味ではありません。このガイドで示すような様々な拡張機能を1回の構成ウィザード実行でグループ化できます。ただし、このガイドで説明する手順では、主にモジュラ・アプローチを中心にエンタープライズ・デプロイメントを構築します。

図3-3 エンタープライズ・トポロジ構成手順のフロー・チャート

図3-3の説明が続きます
「図3-3 エンタープライズ・トポロジの構成手順のフロー・チャート」の説明

3.4.2 エンタープライズ・デプロイメントの計画と準備のためのロードマップ表

表3-2は、図3-3のエンタープライズ・トポロジ・フロー・チャートに示した計画と準備の各手順について説明したものです。

表3-2 エンタープライズ・デプロイメントの計画と準備のためのロードマップ表

フロー・チャート手順 詳細情報

標準的なエンタープライズ・デプロイメントの基礎の理解

第2章「標準的なエンタープライズ・デプロイメントの理解」


Oracle SOA Suite参照用トポロジの理解

第3.2項「プライマリOracle SOA Suiteエンタープライズ・トポロジのダイアグラム」

第3.3項「プライマリOracle SOA Suiteトポロジ・ダイアグラムの理解」


Oracle SOA Suite EDGワークブックの確認

第4章「エンタープライズ・デプロイメント・ワークブックの使用」


ハードウェア、IPアドレスおよびソフトウェア・ダウンロードの入手

第5章「エンタープライズ・デプロイメント用のリソースの取得」


ハードウェア・ロード・バランサとファイアウォールの準備

第6章「エンタープライズ・デプロイメントのロード・バランサとファイアウォールの準備」


ファイル・システムの準備

第7章「エンタープライズ・デプロイメント用のファイル・システムの準備」


システム要件の確認、共有記憶域のマウントおよび仮想IPの有効化

第8章「エンタープライズ・デプロイメント用のホスト・コンピュータの準備」


サポートされているOracle RACデータベースの特定またはインストール

第9章「エンタープライズ・デプロイメント用のデータベースの準備」



3.4.3 Oracle SOA SuiteおよびOracle Service Busエンタープライズ・トポロジの構成のためのロードマップ表

表3-3は、図3-1に示したOracle SOA SuiteおよびOracle Service Busトポロジを構成するときに必要な各手順を説明したものです。

これらの手順は、図3-3のフロー・チャートに示したOracle SOA SuiteおよびOracle Service Busトポロジの手順に対応しています。

表3-3 Oracle SOA SuiteおよびOracle Service Busエンタープライズ・トポロジの構成のためのロードマップ表

フロー・チャート手順 詳細情報

初期インフラストラクチャ・ドメインの作成

第10章「エンタープライズ・デプロイメント用の初期インフラストラクチャ・ドメインの作成」


Web層を追加するドメインの拡張

第11章「エンタープライズ・デプロイメント用のWeb層の構成」


Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張

第12章「Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張」


Oracle Service Busを含めるドメインの拡張

第13章「Oracle Service Busを含めるドメインの拡張」


Enterprise Schedulerを含めるドメインの拡張

第15章「Oracle Enterprise Schedulerを含めるドメインの拡張」

Enterprise Schedulerを含めるドメインの拡張はオプションです。Enterprise Schedulerを構成する場合にのみ、この章の手順を実行してください。

Oracle B2Bを含めるドメインの拡張

第17章「Oracle B2Bを含めるドメインの拡張」

Oracle B2Bを含めるドメインの拡張はオプションです。Oracle B2Bを構成する場合にのみ、この章の手順を実行してください。


3.4.4 Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringエンタープライズ・トポロジの構成のためのロードマップ表

表3-4は、図3-2に示したOracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringトポロジを構成するときに必要な各手順を説明したものです。

これらの手順は、図3-3のフロー・チャートに示したOracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringトポロジの構成手順に対応しています。

表3-4 Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringエンタープライズ・トポロジの構成のためのロードマップ表

フロー・チャート手順 詳細情報

初期インフラストラクチャ・ドメインの作成

第10章「エンタープライズ・デプロイメント用の初期インフラストラクチャ・ドメインの作成」


Web層を追加するドメインの拡張

第11章「エンタープライズ・デプロイメント用のWeb層の構成」


Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張

第12章「Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張」


Business Process Managementを含めるドメインの拡張

第14章「Business Process Managementを含めるドメインの拡張」


Oracle Business Activity Monitoringを含めるドメインの拡張

第16章「Business Activity Monitoringを含めるドメインの拡張」


Oracle B2Bを含めるドメインの拡張

第17章「Oracle B2Bを含めるドメインの拡張」



3.5 独自のOracle SOA Suiteエンタープライズ・トポロジの構築

このドキュメントの第3.2項では、Oracle SOA Suiteの2つのプライマリ・エンタープライズ・トポロジを構成する手順を説明しています。

ただし、お客様が購入するOracle Fusion Middleware製品セットやデプロイするアプリケーションのタイプによって、組織の要件が異なる場合があります。

多くの場合、代替トポロジ(追加コンポーネントを含むトポロジ、またはプライマリ・トポロジ・ダイアグラムに示したOracle SOA Suite製品の一部を含まないトポロジ)のインストールおよび構成が可能です。

次の項では、実装可能ないくつかの代替Oracle SOA Suiteトポロジについて、このガイドに示した手順に多少の変更を加えて説明します。

3.5.1 独自構築のエンタープライズ・トポロジのフロー・チャート

独自のエンタープライズ・トポロジを構築するには、どのOracle Fusion Middleware製品を使用し、どのような構成手順に従ってトポロジを構築するかの選択が伴います。

図3-4に、いくつかの代表的な代替Oracle SOA Suiteエンタープライズ・トポロジの構築に必要な構成手順の概要を示します。それぞれの構成手順は、このガイドの1つの章に対応しています。

独自構築のトポロジを実装するには、このガイドに示した手順を変更する必要があります。詳細は、第3.5.2項「サポートされている独自構築トポロジの説明」を参照してください。

図3-4 Oracle SOA Suiteの独自構築トポロジのフロー・チャート

図3-4の説明が続きます
「図3-4 Oracle SOA Suiteの独自構築トポロジのフロー・チャート」の説明

3.5.2 サポートされている独自構築トポロジの説明

表3-5は、図3-4に示したエンタープライズ・トポロジをこのガイドの説明に従って構築する場合に実行する構成手順を説明したものです。

また、このガイドの現行の説明に従って各トポロジを構築するときに考慮が必要となるいくつかの相違点も明示しています。

表3-5 独自のエンタープライズ・トポロジを構築するためのロードマップ表

トポロジ Web層の構成後に次の章を参照してください 考慮事項と依存関係

SOA SuiteとBusiness Process Managementのみ

  1. 第12章「Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張」

  2. 第14章「Business Process Managementを含めるドメインの拡張」


これらの説明は、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストーラを2回実行することを前提としています(1回はOracle SOA Suiteをインストールため、もう1回はOracle Business Process Managementをインストールするため)。

または、インストール時に「BPM」インストール・タイプを選択すると、Oracle SOA SuiteとOracle Business Process Managementを同時にインストールできます。

同様に、構成ウィザード・セッションでSOAとOracle Business Process Managementの両方のテンプレートを選択すると、構成ウィザードを1回実行するだけで、このトポロジを構成できます。

Oracle SOA SuiteとOracle B2Bのみ

  1. 第12章「Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張」

  2. 第17章「Oracle B2Bを含めるドメインの拡張」


特に説明は不要。

SOA SuiteとEnterprise Schedulerのみ

  1. 第12章「Oracle SOA Suiteを含めるドメインの拡張」

  2. 第15章「Oracle Enterprise Schedulerを含めるドメインの拡張」


特に説明は不要。

Oracle Service BusとEnterprise Schedulerのみ

  1. 第13章「Oracle Service Busを含めるドメインの拡張」

  2. 第15章「Oracle Enterprise Schedulerを含めるドメインの拡張」


このトポロジはOracle SOA Suiteを必要としません。ただし、第13章の説明は、2つのSOA管理対象サーバーのクラスタがすでに作成されていることを前提としています。

したがって、このトポロジの作成時には、SOA管理対象サーバーやSOAクラスタへの参照はすべて無視してください。

また、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、SOAINFRAスキーマを作成する必要があります。このスキーマはOracle Service Busでも必要になります。

Oracle Business Activity Monitoringのみ

第16章「Business Activity Monitoringを含めるドメインの拡張」


第16章の説明は、既存のOracle SOA Suiteドメインを拡張すること、およびOracle SOA Suiteソフトウェア(Oracle BAMを含む)が共有記憶域上のOracleホームにすでにインストールされていることを前提としています。

このOracle BAMのみのトポロジでは、Oracle SOA SuiteをOracle Fusion MiddlewareインフラストラクチャのOracleホームにインストールしてから、Oracle BAMクラスタを含めるようにドメインを構成する必要があります。

また、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、必要なSOAスキーマを作成する必要があります。

Oracle Service Busのみ

第13章「Oracle Service Busを含めるドメインの拡張」


このトポロジはOracle SOA Suiteを必要としません。ただし、第13章の説明は、2つのSOA管理対象サーバーのクラスタがすでに作成されていることを前提としています。

したがって、このトポロジの作成時には、SOA管理対象サーバーやSOAクラスタへの参照はすべて無視してください。

また、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、SOAINFRAスキーマを作成する必要があります。このスキーマはOracle Service Busでも必要になります。


3.5.3 カスタム・エンタープライズ・トポロジのインストールと構成について

このガイドで説明されていないトポロジを実装する場合は、トポロジに含める製品の動作保証情報、システム要件および相互運用性要件を確認してください。

トポロジがサポートされていることを確認したら、必要なコンポーネントのインストールと構成を行うためのガイドとしてこのガイドの説明を使用するか、またはOracle Fusion Middleware 12cのインストレーション・ガイドを使用して標準インストール・トポロジをインストールおよび構成し、スモール・スタート/スケール・アウト型アプローチで環境を構成できます。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の本番環境のプランニングに関する項を参照してください。

3.5.4 サーバー移行によるOracle SOA Suiteエンタープライズ・トポロジの高可用性化について

Oracle SOA Suite製品およびコンポーネントの高可用性を実現するために、このガイドでは、参照用トポロジの一部として作成するOracle SOA Suite、Oracle Business Process Management、Oracle Service BusおよびOracle B2Bのクラスタに対してOracle WebLogic Serverのサーバー全体の移行を有効にすることをお薦めします。

サーバー全体の移行では、別の物理マシン上で、サーバー・インスタンスとそのすべてのサービスが自動的に再起動されます。サーバー移行が構成されているクラスタに属するサーバーで問題が発生すると、そのサーバーは、クラスタのメンバーをホストする他のマシンで再起動されます。

詳細は、第19章「エンタープライズ・デプロイメントでのサーバー全体の移行とサービスの移行の使用」を参照してください。

Oracle Business Activity Monitoring (Oracle BAM)について、このガイドでは、Oracle BAMクラスタ内の個別のJMSサービスに対してOracle WebLogic Serverの自動サービス移行の使用をお薦めします。

詳細は、第16.8項「Oracle BAMサーバーの自動サービス移行の構成」を参照してください。