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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース4.2 for Oracle Database 12c
B71338-03
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5.6 データ・グリッドの追加について

データ・グリッドは、列および行に表示されるデータのセットです。スプレッドシートにデータが格納される方法と同様の方法で、データ・グリッドにデータが格納されます。作成後、時間の経過に応じて構造を修正できます。

内容は次のとおりです。

5.6.1 データ・グリッドについて

列名、データ・ソースおよび基本検証を使用してデータ・グリッドの構造を定義するか、スプレッドシート・データを貼り付けてデータ・グリッドを作成できます。作成後、必要に応じて構造を修正できます。

ユーザーは、列の選択、フィルタの適用、ハイライト処理、ソート処理などを行ってレポート・データのレイアウトを変更できます。ユーザーは、ブレーク、集計、グループ化、計算および各種チャートを定義することもできます。また、ユーザーは、データ・グリッドの複数のバリエーションを作成し、パブリックまたはプライベートの参照用に名前付きレポートとして保存できます。また、データ・グリッドからのデータを使用して、任意のページにチャートまたはレポートとして含めることもできます。

5.6.2 データ・グリッドの作成

構造(列名、データ型および基本検証)を定義するか、またはスプレッドシート・データに貼り付けることによってデータ・グリッドを作成できます。各データ・グリッドには、定義済の列に加えて、所有者、作成者、作成日、更新者、更新日、行順序および注釈(ファイル、ノート、リンクおよびタグ)という標準の列が常に含まれます。

内容は次のとおりです。

5.6.2.1 データ・グリッドを最初から作成

データ・グリッドを最初から作成する場合は、列名、データ型および基本的な値を定義する必要があります。基本構造を作成した後で、それにデータを移入できます。

データ・グリッドを最初から作成するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、「新しいデータ・グリッド」を選択します。


    ヒント:

    「コントロール・パネル」で、「新しいデータ・グリッド」を選択することもできます。

  3. セクション・タイプのプロンプトが表示されたら、「最初から」を選択し、「次へ」をクリックします。

    data_grid_srcatch.gifの説明が続きます
    図data_grid_srcatch.gifに関する説明

  4. 次の項目を指定します。

    1. 名前: データ・グリッド名を入力します。

    2. 別名: データ・グリッドの別名を入力します。この別名を使用して、他のページ・セクションでこのデータ・グリッドにリンクできます。データ・グリッドの別名は1つのアプリケーション内で一意である必要があります。

    3. 列名とデータ型を指定して、データ・グリッド構造を定義します。順序を変更するには、「移動」の下で「上へ」および「下へ」矢印をクリックします。

      列をさらに追加するには、「列の追加」をクリックします。

    4. 「データ・グリッドの作成」をクリックします。

    データ・グリッドが表示されます。

  5. データを追加するには、「行の追加」をクリックします。「データ・グリッド・データの編集」を参照してください。

5.6.2.2 スプレッドシート・データのコピー・アンド・ペーストによるデータ・グリッドの作成

スプレッドシート・データをコピー・アンド・ペーストしてデータ・グリッドを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、「新しいデータ・グリッド」を選択します。


    ヒント:

    または、「作成」メニューまたは「コントロール・パネル」から「新しいデータ・グリッド」を選択することもできます。

  3. セクション・タイプのプロンプトが表示されたら、「コピー・アンド・ペースト」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 次の項目を指定します。

    1. 名前: データ・グリッド名を入力します。

    2. 別名: データ・グリッドの別名を入力します。この別名を使用して、ページ・セクションでこのデータ・グリッドにリンクできます。データ・グリッドの別名は1つのアプリケーション内で一意である必要があります。

    3. 1行目に列ヘッダーが含まれる: 該当する場合にこのオプションを選択します。

    4. スプレッドシート・データを貼付け: スプレッドシート・プログラムからロードするデータをコピーおよびペーストします。

    5. 「アップロード」をクリックします。

    データ・グリッドが表示されます。

5.6.3 データ・グリッドのコピー

データ・グリッドをコピーするには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、既存のデータ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」をクリックして、「コピー」を選択します。

  4. 新しいデータ・グリッド名を入力し、「コピー」をクリックします。

5.6.4 データ・グリッドの表示と編集

データ・グリッドを作成した後で、それをデータ・ページで表示および編集できます。

内容は次のとおりです。


ヒント:

データ・グリッドは対話モード・レポートとして表示されます。対話モード・レポートおよび「アクション」メニューの使用の詳細は、「対話モード・レポートのカスタマイズ」および「「アクション」メニューについて」を参照してください。

5.6.4.1 「データ」ページへのアクセス

「データ」ページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、「すべてを表示」を選択します。

    対話モード・レポートが表示され、すべてのデータ・グリッドが表示されます。


    ヒント:

    アイコンが表示された場合、「レポートの表示」アイコンをクリックします。

    「レポート」ビューが表示されます。

    data_page_rpt.gifの説明が続きます
    図data_page_rpt.gifに関する説明

    デフォルトでは、「レポート」ビューに、データ・グリッドの「名前」、「埋込みタグ」、「別名」、「ステータス」、「更新日」および「更新者」列が表示されます。「埋込みタグ」列には、ページのセクション内にレポートまたはデータ・グリッドへのリンクを埋め込む際に使用した構文が表示されます。

  3. データ・グリッドを選択します

    データ・グリッドが表示されます。

    data_grid_view.gifの説明が続きます
    図data_grid_view.gifに関する説明

5.6.4.1.1 チェック・ボックスの切替え

データ・グリッドを表示するときに、チェック・ボックスを有効または無効にすることができます。「管理」メニューから、「切替えチェックボックス」を選択します。このオプションを選択すると、各行の左側にチェック・ボックスが表示されます。

data_grid_toggle.gifの説明が続きます
図data_grid_toggle.gifに関する説明

5.6.4.2 データ・グリッド・データの編集

データ・グリッドのデータを編集するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 行を追加するには、次のステップを実行します。

    1. 「行の追加」ボタンをクリックします。

      フォームが表示されます。

    2. 表示されたフィールドを編集し、「保存」または「保存してさらに追加」をクリックします。

5.6.4.3 手動でのデータ・グリッド列の編集

データ・グリッド列を手動で編集するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「列」を選択します。

    data_grid_col.gifの説明が続きます
    図data_grid_col.gifに関する説明

    次のサブメニューが表示されます。

    • 追加: 新しい列を追加します。列のすべてのプロパティ(列名、タイプ、値が必須かどうか、LOV、デフォルト・タイプ、デフォルト・テキストなど)を定義できます。

    • 列プロパティ: 編集可能なプロパティには、順序、グループ、必要な値、ラベル、書式、ヘッダー、幅と高さ、列タイプ、デフォルト・テキスト、LOV、ヘルプ・テキストなどが含まれます。

    • LOV: ユーザーが入力できる値を制限できます。「列プロパティ」で、LOVを列に関連付けることができます。

    • 列グループ: グループを作成し、そのグループに列を追加します。「行の追加/編集」ページには、「データ」リージョンの下にサブセクションとしてグループが表示され、そのグループ内の列がリストされます。グループを使用して、「行の追加/編集」ページの表示を制御できます。

    • 検証: 列検証およびエラー・メッセージを作成します。

    • 列の削除: 削除する列を選択します。

  4. サブメニュー・オプションを選択して、画面に表示される手順に従います。

5.6.4.4 手動でのデータ・グリッド行の編集

「管理」メニューで「行」を選択して、データ・グリッドの行を手動で編集できます。

データ・グリッド行を手動で編集するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「行」を選択します。

    data_grid_row.gifの説明が続きます
    図data_grid_row.gifに関する説明

    次のオプションが表示されます。

    • 行の追加: 新しい行を追加します。

    • 列値の設定: 列の事前定義済の値を設定します。

    • 置換: 行を検索して置換します。

    • 入力: nullの列値に上のセルの列値を入力します。

    • 行の削除: 削除する行を選択します。

  4. サブメニュー・オプションを選択して、画面に表示される手順に従います。

5.6.4.5 データ・グリッドの単一行の編集

データ・グリッドの単一行を手動で編集するには、次の手順を実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 編集する行を選択し、「行の編集」アイコンをクリックします。

    data_grid_edit_row.gifの説明が続きます
    図data_grid_edit_row.gifに関する説明

    「行の追加/編集」ページが表示されます。

  4. 該当する行を編集し、「変更の適用」をクリックします。


ヒント:

「行の追加/編集」ページの「アクション」リージョンを使用して、新しい行の追加、注釈の追加、変更履歴の表示、列プロパティおよびグループの編集、列の削除およびLOVまたは検証の作成ができます。

5.6.4.5.1 データ・グリッドの単一行への注釈の追加

データ・グリッドの単一行へ注釈(ファイル、ノート、リンク、タグなど)を追加するには、次の手順を実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 編集する行を選択し、「行の編集」アイコンをクリックします。

    「行の追加/編集」ページが表示されます。

    data_grid_annot.gifの説明が続きます
    図data_grid_annot.gifに関する説明

  4. 「アクション」リージョンで、次のいずれかを選択します。

    • ファイルの追加

    • ノートの追加

    • リンクの追加

    • タグの追加

  5. 画面に表示されるステップに従います。


関連項目:

「注釈の管理」

5.6.4.5.2 データ・グリッド・レポートの注釈列の表示

データ・グリッド・レポートで注釈列を表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「データ・グリッドの単一行への注釈の追加」の説明に従って、データ・グリッド・レポートに注釈を追加します。

  2. データ・グリッド・レポートに列を含めるには、次の手順を実行します。

    1. データ・グリッド・レポートを表示します。

    2. 「アクション」メニューをクリックし、「列の選択」をクリックします。

    3. 「列の選択」リージョンで、列(ファイル、ノート、リンク、タグなど)を「レポートに表示」に移動します。

    4. 「適用」をクリックします。

  3. すべてのユーザーが列を表示できるように、開発者は、変更後のレイアウトをデフォルトとして保存できます。

    1. 「アクション」メニューをクリックし、「レポートの保存」を選択します。

      「レポートの保存」リージョンが表示されます。

    2. 「レポートの保存」で、次の項目を指定します。

      1. 保存: 「デフォルトのレポート設定として保存」を選択します。

      2. 名前: レポートの名前を入力します。

      3. 説明: 説明を入力します(オプション)。

      4. 「適用」をクリックします。

5.6.4.6 データ・グリッド・プロパティの編集

データ・グリッド・プロパティページで、データ・グリッドの名前、別名および説明を変更できます。

データ・グリッドを編集するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「プロパティ」をクリックします。

    データ・グリッド・プロパティページが表示されます。

  4. 表示されたフィールドを編集し、「適用」をクリックします。

5.6.4.7 データ・グリッドへのブックマーク・リンクの作成

データ・グリッドまたは行に直接ブックマークするには、次の構文を使用します。

ws?p=100000:DG_<data grid alias> 
ws?p=100000:DG_<data grid alias>:<session ID>:ROW_ID:<data grid row ID>

data grid row IDは、APEX$_WS_ROWS表のID列値です。

特定のデータ・グリッド行へのリンクを取得するには、次の手順を実行します。

  1. データ・グリッドを実行します。

  2. 「行の編集」アイコンをクリックします。

  3. ブラウザのURLをメモします。

5.6.5 データ・グリッドの変更履歴ログの表示

「変更履歴の表示」ログは、データ・グリッドの変更のレポートを表示します。このレポートには、列、列名、元の値、新しい値、変更を行ったユーザーおよび変更がいつ行われたかが示されます。

データ・グリッドの変更履歴を表示するには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「履歴」を選択します。

5.6.6 データ・グリッドの削除

データ・グリッドをコピーするには、次のステップを実行します。

  1. Webシート・アプリケーションを実行します。「Webシートの実行」を参照してください。

  2. 「データ・グリッド」メニューから、データ・グリッドを選択します。

    データ・グリッドが表示されます。

  3. 「管理」メニューから、「データ・グリッドの削除」を選択します。

  4. 選択内容を確認して、「削除」をクリックします。