ディスク・グループの記憶域領域を増やすために、ディスク・グループにディスクを追加できます。複数のディスクを1回の操作で追加する場合、新しく追加したディスクも含めて、すべてのディスクでデータを均等に分散するように、Oracle ASMによってディスク・グループがリバランスされます。
リバランス操作の指数は、「リバランス指数」の設定で制御できます。数値が高いほど、リバランス操作は迅速になります。数値が低いと、リバランスに時間がかかりますが、処理およびI/Oに消費されるリソースは少なくなります。そのため、これらのリソースをデータベースのために使用できます。デフォルト値の1
では、データベースの中断が最小になります。
値が0
の場合は、リバランス操作がブロックされます。その後、手動または自動によるリバランスが可能になります。データベースに対する要求が少なくなるまで、あるいはすべてのディスク・グループの変更を完了するまで、リバランスを延期することがあります。
リバランス操作の制御の詳細は、「ディスク・グループの手動リバランス」および「リバランス操作の調整」を参照してください。リバランス指数の設定とASM_POWER_LIMIT
初期化パラメータの詳細は、「ASM_POWER_LIMIT」を参照してください。
ディスク・グループにディスクを1つ以上追加するには、次のようにします。
Oracle Automatic Storage Managementの「ホーム」ページにアクセスします。
手順の詳細は、「Oracle Automatic Storage Managementホームページへのアクセス」を参照してください。
「ディスク・グループ」リンクをクリックし、「ディスク・グループ」プロパティ・ページを表示します。
Oracle ASMの「ログイン」ページが表示されたら、SYS
ユーザーとしてログインし、SYSASM
として接続します。Oracle ASMインスタンスのSYS
パスワードを入力します。このパスワードは、Oracle ASMインスタンスの作成時に設定されています。
「名前」列のリンクをクリックして、ディスクを追加するディスク・グループを選択します。図7-6のような「ディスク・グループ」ページが表示され、ディスク・グループに含まれているディスクのリストが示されます。
「追加」をクリックすると、Oracle Enterprise Managerに「ディスクの追加」ページが表示されます。このページには、ディスク・グループに追加できるOracle ASMディスクのリストが表示されます。リストには、ヘッダー・ステータスがCANDIDATE
、PROVISIONED
またはFORMER
などのディスクが含まれます。
ディスク・グループに追加できるディスクだけでなく、ディスク・グループに属しているディスク(ヘッダー・ステータスがMEMBER
のもの)も含めてすべてのOracle ASMディスクを表示する場合は、ページの右側にある「メンバー・ディスクの選択」ドロップダウン・リストから「すべてのディスク」を選択します。Oracle Enterprise Managerには、Oracle ASMインスタンスによって検出されたOracle ASMディスクの完全なリストのページが再度表示されます。
必要に応じて、リバランス指数リストから値を選択することによって、リバランス指数を変更します。
次のようにディスクを選択します。
ディスク・グループに追加する各ディスクの左にあるボックスを選択します。
ディスクを強制的にディスク・グループに含める場合は、右端の列にある「使用の強制」ボックスを選択します。
注意:
「使用の強制」ボックスを選択すると、ディスクが別のディスク・グループに属しており、有効なデータベース・データがある場合でも、そのディスクはディスク・グループに追加されます。既存のデータは失われます。ディスク・グループに正当に追加できるディスクを選択していることを確認してください。FORCE
オプションの例は、「ディスク・グループへのディスクの追加」を参照してください。
必要に応じて、各ディスクにOracle ASMディスク名を入力します。入力しない場合は、Oracle ASMから名前が指定されます。
「OK」をクリックして選択したディスクを追加します。
ディスク・グループのプロパティの変更の詳細は、「ディスク・グループの変更」を参照してください。