用途
指定されたインシデントまたは問題に関して、修飾されたレコードを取得します。
構文および説明
select {*|[field1, [field2, ...]} FROM {incident|problem} [WHERE predicate_string] [ORDER BY field1 [, field2, ...] [ASC|DSC|DESC]] [GROUP BY field1 [, field2, ...]] [HAVING having_predicate_string]
表17-10 SELECTコマンドのフラグ
フラグ | 説明 |
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取得するフィールドをリストします。 |
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インシデントまたは問題を問い合せるかどうかを示します。 |
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SQLに類似した述語文字列を使用して、述語がtrueであるインシデントまたは問題のみを表示します。述語文字列は、二重引用符で囲む必要があります。 表17-16に、インシデントの述語文字列で使用できるフィールドを表示します。 表17-20に、問題の述語文字列で使用できるフィールドを表示します。 |
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フィールドを指定順序、昇順( |
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指定したフィールドごとにグループ化された結果が表示されます。
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返される行のグループを、HAVINGの述語がtrueであるグループに制限します。 |
注意:
WHERE
、ORDER
BY
、GROUP
BY
およびHAVING
フラグは、SELECT
SQL文の同名の句に似ています。SELECT
SQL文における句の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
制限事項
SELECT
コマンドを使用する際は、次の制限事項があります。
結合できる表は、2つまでです。
表の別名は使用できません。
使用できる関数は、この項に示す一部の関数に限定されます。
表を結合するとき、またはGROUP
BY
句を使用するときに、ワイルドカード(*
)は使用できません。
文を1つの行に収める必要があります。
文に副問合せを含めることはできません。
文にWITH
句を含めることはできません。
一部の疑似列のみ、使用可能です。たとえば、ROWNUM
は使用できますが、ROWID
は使用できません。
例
この例では、1
を超えるincident_id
を持つインシデントの、incident_id
およびcreate_time
を取得します。
select incident_id, create_time from incident where incident_id > 1
この問合せの出力例を次に示します。
INCIDENT_ID CREATE_TIME -------------------- ---------------------------------------- 4801 2011-05-27 10:10:26.541656 -07:00 4802 2011-05-27 10:11:02.456066 -07:00 4803 2011-05-27 10:11:04.759654 -07:00
この例では、problem_key
に600
が含まれる各問題の、problem_id
およびfirst_incident
を取得します。
select problem_id, first_incident from problem where problem_key like '%600%'
この問合せの出力例を次に示します。
PROBLEM_ID FIRST_INCIDENT -------------------- -------------------- 1 4801 2 4802 3 4803
関数
このセクションでは、SELECT
コマンドと一緒に使用できる関数について説明します。
これらの関数の目的および構文は、対応するSQL関数に似ていますが、一部において異なっています。この項では、ADRCIユーティリティで使用される関数とおよびSQL関数の間の相違点について説明します。
すべての関数に次の制限事項が適用されます。
式は、単純式である必要があります。単純式については、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
複数の関数コールを組み合せることはできません。たとえば、次の関数コールの組合せはサポートされません。
sum(length(column_name))
関数はオーバーロードされません。
すべての関数の引数は必須です。
関数は、他のADRCIユーティリティ・コマンドと一緒に使用できません。
表17-11 SELECTコマンドのADRCIユーティリティ関数
関数 | 説明 |
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式の平均値を返します。 |
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2つの文字列を連結して返します。 |
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問合せによって返された行数を返します。 |
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1つの式を各検索値と1つずつ比較します。 |
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入力キャラクタ・セットによる定義を使用して、文字列の長さを返します。 |
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式の最大値を返します。 |
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式の最小値を返します。 |
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問合せの結果において、null(空白として返される)を文字データに置換します。 |
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指定した正規表現の指定パターンに一致する行を返します。 |
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文字データの一部を返します。 |
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式の値の合計を返します。 |
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すべての文字を小文字にして、文字データを返します。 |
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すべての文字を大文字にして、文字データを返します。 |