アーカイブを作成したら、そのアーカイブが必要になるまでファイルとして保存しておくことができます。配備のシナリオには、システムの復旧や移行のほか、システムのクローニングも含まれます。アーカイブ配備の 3 つのモードは次のとおりです。
Automated Installer を使用した非対話式ネットワーク配備
ゾーンコマンドを使用したゾーン配備
ブート可能なメディアを使用した対話式配備
Oracle Solaris Automated Installer (AI) を使用してアーカイブを配備できます。AI マニフェストを変更して、アーカイブの場所、アーカイブの配備先となるシステムの名前などの情報を含める必要があります。詳細は、AI を使用して統合アーカイブからシステムを配備する方法を参照してください。
アーカイブから直接新しいゾーンを構成およびインストールするには、Solaris ゾーンユーティリティー zonecfg および zoneadm を使用します。参照ソースとしてアーカイブを使用して新しいゾーンを作成すると、新しいゾーンは元のシステム構成を模倣します。具体的な手順については、統合アーカイブからゾーンを配備する方法を参照してください。
アーカイブを使用したゾーンの作成とインストールの操作は、互いに独立しています。構成データとインストールデータ両方のソースとして同じアーカイブを使用できますが、これは必須ではありません。ゾーン構成は既存のものでも、サポートされている方法を使用して作成しても構いません。
ISO または USB イメージを使用して、ブート可能メディアからアーカイブを配備できます。インストールクライアントがネットワークに接続されていない場合や AI サービスを使用できない場合に、この配備形式を使用できます。これらのメディアイメージは、インストールクライアントのブート時にアーカイブのコンテンツを非対話式に配備します。
論理ドメイン、Oracle Solaris カーネルゾーン、Oracle VM 内の Oracle Solaris インスタンスなどをメディアからインストールする場合のように、ブート可能なメディアを使用する Oracle Solaris のあらゆる配備シナリオでアーカイブを使用できます。ブート可能なメディアによるインストールの詳細については、ブート可能メディアを使用して統合アーカイブからシステムを配備する方法を参照してください。