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Oracle® Solaris 11.3 でのサービスロケーションプロトコルサービスの管理

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更新: 2015 年 10 月
 
 

デフォルトのタイムアウトの変更

ネットワークの待機時間が長いと、UA および SA が要求と登録を行う場合、応答を受け取る前にタイムアウトになる原因になります。複数のサブネット、ダイアルアップ回線、または WAN によって UA が SA から切り離されている場合、または UA と SA の両方が DA から切り離されている場合、待ち時間が問題となることがあります。待ち時間が問題であるかどうかを判断するには、UA および SA の要求と登録でタイムアウトが起こったために SLP 要求が失敗しているかどうかを確認します。ping コマンドを使って実際の待ち時間を測定することもできます。

次の表は、タイムアウトを制御する構成プロパティーを示します。このセクションで説明する手順で、これらのプロパティーを変更できます。

表 5  タイムアウトプロパティー
プロパティー
説明
net.slp.multicastTimeouts
net.slp.DADiscoveryTimeouts
net.slp.datagramTimeouts
これらのプロパティーは、メッセージ転送が中止されるまで、マルチキャストやユニキャストが繰り返し実行する UDP メッセージの転送に使用できるタイムアウトのリストを制御します。
net.slp.multicastMaximumWait
このプロパティーは、マルチキャストメッセージが中止されるまで、転送される最長時間を制御します。
net.slp.datagramTimeouts
このプロパティーに一覧表示される値の合計を示す DA タイムアウトの上限。UDP ダイアグラムは、応答を受け取るかタイムアウトの上限になるまで、DA に繰り返し送られます。

マルチキャストサービスの検出中または DA の検出中に頻繁にタイムアウトが発生する場合は、net.slp.multicastMaximumWait プロパティーをデフォルト値の 15000 ミリ秒 (15 秒) から増やしてください。最大待ち時間を長くすることにより、待ち時間の長いネットワーク上で要求に対してより長い時間が許可されます。net.slp.multicastMaximumWait を変更したあとは、net.slp.multicastTimeoutsnet.slp.DADiscoveryTimeouts も変更するようにしてください。これらのプロパティーのタイムアウト値の合計が net.slp.multicastMaximumWait 値と等しくなるようにしてください。