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Oracle® Solaris 11.3 でのサービスロケーションプロトコルサービスの管理

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更新: 2015 年 10 月
 
 

ランダム待ち時間の上限の構成方法

次の手順に従って、slp.conf ファイルの net.slp.RandomWaitBound プロパティーを変更します。

  1. 管理者になります。

    詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。

  2. ホスト上の slpd とすべての SLP 動作を停止します。
    # svcadm disable network/slp
  3. 構成の設定を変更する前に、デフォルトの /etc/inet/slp.conf ファイルのバックアップをとります。
  4. slpd.conf ファイル内の net.slp.RandomWaitBound プロパティーを変更します。
    net.slp.RandomWaitBound=value
    value

    DA に接続するまでのランダム待ち時間の計算に使用される上限

    デフォルト値は、1000 ミリ秒 (1 秒) です

    値の範囲は、1000 から 3000 ミリ秒です

    たとえば、ランダム待ち時間を 2000 ミリ秒 (2 秒) に延長できます。

    net.slp.randomWaitBound=2000

    ランダム待ち時間の上限を長くすると、登録で遅延が長くなります。SA は新しく検出された DA をより時間をかけて登録できるので、衝突とタイムアウトを回避することができます。

  5. slpd.conf ファイル内の net.slp.datagramTimeouts プロパティーを必要に応じて変更します。
    net.slp.datgramTimeouts=value
    value

    ユニキャストのデータグラム転送を DA に実行するためのタイムアウト (ミリ秒) を指定する、32 ビット整数のリスト

    デフォルト値は、3000,3000,3000 です

    たとえば、頻繁なタイムアウトの発生を回避するために、データグラムのタイムアウトを 20000 ミリ秒に増やすことができます。

    net.slp.datagramTimeouts=2000,5000,6000,7000

    高パフォーマンスのネットワークでは、逆に UDP データグラム転送のマルチキャストまたはユニキャストのタイムアウトの上限を小さくできます。この設定により、SLP 要求を満たす際に、待ち時間を短縮できます。

  6. 変更を保存し、ファイルを閉じます。
  7. 変更を反映するには、slpd を再起動します。
    # svcadm enable network/slp