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Oracle® Solaris 11.3 でのサービスロケーションプロトコルサービスの管理

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更新: 2015 年 10 月
 
 

スコープの配置

スコープを使用すると、論理的、物理的、および管理上のユーザーのグループによるサービスへの対応が可能です。スコープを使用することで、サービス通知へのアクセスの管理が可能になります。

net.slp.useScopes プロパティーを使用してスコープを作成します。たとえば、次のように、ホスト上の /etc/inet/slp.conf ファイルに、newscope という名前の新規のスコープを追加します。

net.slp.useScopes=newscope

たとえば、プリンタや FAX などのネットワーク接続されたオフィス機器の小部屋が、会社の 6号棟 2 階の南側の廊下の突き当たりにあるとします。これらのオフィス機器は 2 階のすべてのユーザーに提供されている場合や、使用が特定の部署のメンバーに限定する場合があります。スコープはこれらの機器に対するサービス通知へのアクセスに対応する手段を提供します。

オフィス機器をマーケティング部専用にすると、mktg という名前のスコープを作成することができます。別の部署に所属しているオフィス機器は、別のスコープ名で構成できます。

また、部署が分散している場合もあります。たとえば、機械工学部門と CAD/CAM 部門が 1 階と 2 階に分かれているとします。この場合でも、両者に同じスコープを割り当てることにより、1 階と 2 階にあるホストに 2 階のマシンを提供できます。ネットワークとユーザーに都合よく動作するように、スコープはどのように配置してもかまいません。


注 - 特定のスコープを持つ UA は、別のスコープで通知されたサービスを実際に使用できないわけではありません。スコープの構成は、UA が検出するサービス通知を制御するだけです。サービス自体が、なんらかのアクセス制御の制限を行う必要があります。