次の手順に従って、タイムアウトを制御する SLP プロパティーを変更します。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
# svcadm disable network/slp
net.slp.multicastMaximumWait=value
net.slp.multicastTimeouts と net.slp.DADiscoveryTimeouts に設定される値の合計を示す、32 ビットの整数
デフォルト値は、15000 ミリ秒 (15 秒) です
値の範囲は、1000 から 60000 ミリ秒です
たとえば、マルチキャスト要求で 20 秒 (20000 ミリ秒) 必要だと判断したら、net.slp.multicastTimeouts プロパティーと net.slp.DADiscoveryTimeouts プロパティーに一覧表示されている値が 20000 ミリ秒になるように調整します。
net.slp.multicastMaximumWait=20000 net.slp.multicastTimeouts=2000,5000,6000,7000 net.slp.DADiscoveryTimeouts=3000,3000,6000,8000
net.slp.datagramTimeouts=value
ユニキャストのデータグラム転送を DA に実行するためのタイムアウト (ミリ秒) を指定する、32 ビット整数のリスト
デフォルト値は、3000,3000,3000 です
たとえば、頻繁なタイムアウトの発生を回避するために、データグラムのタイムアウトを 20000 ミリ秒に増やすことができます。
net.slp.datagramTimeouts=2000,5000,6000,7000
高パフォーマンスのネットワークでは、逆に UDP データグラム転送のマルチキャストまたはユニキャストのタイムアウトの上限を小さくできます。タイムアウトの上限を小さくすることで、SLP 要求を満たすために必要な待ち時間を短縮できます。
# svcadm enable network/slp