ファイル、メール、印刷などのサービスを提供するアプリケーションに組み込まれているネームサービスのこと。アプリケーションレベルのネームサービスは、企業レベルのネームサービスの下に位置する。企業レベルのネームサービスが提供するコンテキストの中に、アプリケーションレベルのネームサービスのコンテキストを組み込むことができる。
各 LDAP エントリはいくつかの名前付き属性で構成される。各属性は 1 つ以上の値を保持する。
また、N2L サービスマッピングおよび構成ファイルもそれぞれ、いくつかの名前付き属性で構成される。各属性は 1 つまたは複数の値を持つ。
(1) クライアントとは、ネームサーバーに対してネームサービスを要求する主体 (システムまたはユーザー)。
(2) ファイルシステムのクライアントサーバーモデルでは、クライアントとは、計算パワーや大きな記憶容量などの計算サーバーのリソースにリモートアクセスするシステム。
(3) クライアントサーバーモデルでは、クライアントは「サーバープロセス」からサービスにアクセスするアプリケーションのこと。このモデルでは、クライアントとサーバーを同一システムまたは個別のシステムで実行できる。
ネットワークサービスとそのサービスのモデルユーザープロセス (プログラム) を説明する一般的な方法。たとえば、「ドメインネームシステム (DNS)」のネームサーバー/ネームリゾルバパラダイムなど。「クライアント」の項も参照。
特定のネットワークの分散型ディレクトリ構造のこと。デフォルトでは、クライアントは、DIT が特定の構造を持っていると想定して情報にアクセスする。LDAP サーバーがサポートするドメインごとに、想定された構造を持つ想定されたサブツリーがある。
識別名は、X.500 ディレクトリ情報ベース (DIB) 内のエントリであり、ルートから指定されたエントリまでつながるパスに沿った、ツリー内の各エントリから選択された属性で構成される。
(1) インターネットではネーミング階層の一部で、通常、Local Area Network (LAN)、Wide Area Network (WAN)、またはその一部に相当する。構文上、インターネットドメイン名は小数点 (ドット) によって区切られた一連の名前 (ラベル) から構成される。たとえば、sales.example.com。
(2) ISO の開放型システム間相互接続 (OSI) では、「ドメイン」は、MHS プライベート管理ドメイン (PRMD) やディレクトリ管理ドメイン (DMD) などのように、複雑な分散システムの管理パーティションとして使用されるのが普通。
DNS 管理ファイルを共有する、ローカルネットワーク上のシステムグループに割り当てられた名前。ネットワーク情報サービスのデータベースが正常に動作するためにはドメイン名が必要。「ドメイン」の項も参照。
ドメイン名やマシン名を企業の外部のアドレス (インターネット上のアドレスなど) にマップするためネーミングポリシーおよびメカニズムを提供するサービス。すなわち DNS は、ドメイン名とマシン名をインターネットなどの企業外部のアドレスにマッピングする場合のネーミングポリシーとメカニズムを提供する。
Lightweight Directory Access Protocol は、LDAP ネームサービスクライアントおよびサーバーが互いに通信するために使用する、標準の拡張ディレクトリアクセスプロトコル。
LDAP クライアントは、任意の LDAP サーバーに対して読み取りおよび書き込みを行うシステム。LDAP ネームサービスクライアントは、ネーミング情報のカスタマイズされたサブセットを処理します。
ネットワーク上のシステムおよびユーザーに関する重要な情報が収められている分散型ネットワーク情報サービス。NIS データベースは、「マスターサーバー」とすべての「スレーブサーバー」に格納されている。
NIS によって使用されるファイルであり、ネットワーク上の全ユーザーのパスワードエントリやネットワーク上の全システムの名前など特定種類の情報を保持する。NIS サービスの一部であるプログラムはこれらのマップを参照する。「NIS」の項も参照。
ypserv デーモンは N2L モードでマスターサーバーを起動するために、/var/yp/NISLDAPmapping および /var/yp/ypserv N2L 構成ファイルを使用する。詳細は、NISLDAPmapping(4) と ypserv(4) のマニュアルページを参照。
数学的に生成された数値ペアの非公開コンポーネントであり、公開鍵と組み合わせれば DES 鍵が生成される。この DES 鍵を使用すれば、情報のエンコードとデコードを行える。送信側の非公開鍵は、その鍵の所有者だけが使用できる。どのユーザーやシステムにも、固有の公開鍵と非公開鍵が 1 対ある。
数学的に生成された数値ペアの公開コンポーネントであり、非公開鍵と組み合わせれば DES 鍵が生成される。この DES 鍵を使用すれば、情報のエンコードとデコードを行える。公開鍵は、すべてのユーザーとシステムが使用できる。どのユーザーやシステムにも、固有の公開鍵と非公開鍵が 1 対ある。
標準の NIS マップから DIT エントリへの情報のマッピングを指定した RFC。デフォルトでは、N2L サービスは、更新されたバージョン RFC 2307bis で指定されたマッピングを実装している。
Simple Authentication and Security Layer (簡易認証セキュリティー層)。アプリケーション層プロトコルにおける認証およびセキュリティー層の意味上の取り決め。
特定の属性を検索する DIT 内の場所についての説明。searchTriple は、ベース DN、スコープ、およびフィルタで構成される。これは、RFC 2255 で定義された LDAP URL 形式の一部である。
(1) NIS、DNS、および LDAP では、ネットワークにネームサービスを提供するホストシステム。
(2) ファイルシステムのクライアントサーバーモデルでは、サーバーとは計算リソース (計算サーバーとも呼ばれる) と大きな記憶容量を備えたマシン。クライアントマシンはリモートアクセスが可能であり、これらのリソースを使用できる。ウィンドウシステムのクライアントサーバーモデルでは、サーバーはウィンドウサービスをアプリケーション (クライアントプロセス) に提供するプロセスのこと。このモデルでは、クライアントとサーバーを同一マシンまたは個別のマシンで実行できる。
(3) ファイルの提供を実際に処理するデーモン。
マッピングファイルへの手動修正が不要で、N2L サービスによってサポートされる NIS マップ。サポートされる標準マップの詳細は、サポートされる標準マッピングを参照。