Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalの使用 11gリリース1 (11.1.1.9.0) E49667-04 |
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この章では、WebCenter Portalについて説明し、よく使用される語を定義して、このガイドの概要を示します。
この章には次のトピックが含まれます:
このガイドは、WebCenter Portalを通じて情報の使用や他のユーザーとのやり取りを行うナレッジ・ワーカーを対象としています。
WebCenter Portalには、ポータルの作成、コミュニティの構築、およびソーシャル・ネットワーキングへの参加を迅速かつ容易に実現するツールが用意されています。ユーザーはこれを使用して、情報の共有や消費および他のユーザーとのやり取りを効率よく効果的に行えるようになります。
この項には次のトピックが含まれます:
ポータルとは、多様なツール、サービスおよびアプリケーションのオンライン・ゲートウェイです。ポータルによって組織内にネットワーキング・ツールが提供され、コネクションの構築、コンテンツの投稿およびチーム間でのファイルの共有を進めやすくなります。外部ユーザーに対しては、企業のサービスや情報へのわかりやすい入口を提供します。社内の少人数チームから大規模チームまでにとどまらず、数千に及ぶパートナ、仕入先、顧客に対してもサポート・ネットワークが提供されます。
ポータルは、場所、テクノロジおよび生成元が様々な情報やリソースを、1つのエントリ・ポイントを通じて表示します。広範なソースから収集されたコンテンツやテクノロジが、1箇所から容易に利用できるひとまとまりの情報およびサービスとして表示されます。
たとえば、あるポータルでは、組織のE-Businessスイートから生成されたすべてのワークリスト・アイテム、CRMスイートから生成された詳細な顧客情報、およびビジネス・インテリジェンス・ツールから生成された最新の売上高のグラフを参照できます。このようにソースが複数であるにもかかわらず、1つのソースから生成されたかのように、すべてのコンテンツを1箇所で利用できます。
またポータルには、パーソナライズ機能も用意されています。パーソナライズによって、ユーザーのプロファイル内の情報を利用して、ポータルの操作性を調整できます。たとえば、マネージャであるMaryがログインすると、部門全体の業績に関するレポートとレポート・アプリケーションへのリンクが表示されます。営業担当者であるSalがログインすると、自身の業績に関するレポートとリードへのリンクが表示されます。
ホーム・ポータルはポータルのランディング・ページです。ここでは、ユーザーが自分のプロファイル、プリファレンス、使用可能なポータルにアクセスでき、自分のビューの特定の要素をカスタマイズできます。ユーザーはホーム・ポータルに自分の個人用ページを作成でき、システム管理者は選択した閲覧者に対してシステム・ページとビジネス・ロール・ページを公開できます。
詳細は、第2章「WebCenter Portalの探究」を参照してください。
WebCenter Portalでは複数タイプのページが提供されます。これらには、すぐに使用できるものとユーザーが作成するものがあります。
すぐに使用できるページ
システム・ページ。「ログイン」ページや「ドキュメント」ページなど、関連する入力フィールドおよびボイラープレート・テキストが事前に移入されています。システム・ページは、ポータル・モデレータとシステム管理者が管理します。
ビジネス・ロール・ページ。販売担当者、経理担当者、マーケティング・アソシエイトなどの特定のビジネス・ロールに関連する情報が移入され、該当するロールを割り当てられたすべてのユーザーのホーム・ポータルにプッシュされます。ビジネス・ロール・ページは、システム管理者が管理します。
ユーザーが作成するページ
ニーズに応じて、どのWebCenter Portalユーザーも新しいページを作成できます。
個人用ページ。ユーザー本人が排他的に使用するためにホーム・ポータルに作成できるページです。デフォルトでは、個人用ページは作成した本人のみがホーム・ポータルに表示できますが、自分の個人用ページを他のユーザーが見られるように設定することもできます。詳細は、第9章「個人用ページの作成および管理」を参照してください。
個人用ページの内容を主に管理するのは本人ですが、システム管理者には「WebCenter Portal管理」ですべての個人用ページを管理する権限があります。
ポータル・ページ。ポータル内でページを作成する権限を持つすべてのユーザーが作成できるページです。ポータル・ページは様々な目的に使用できます。
ポータル・モデレータがポータル・ページを作成することがあります。ポータルのナレッジ・ベースにコントリビュートすることが目的で、ポータルのすべてのメンバーが使用できるように設定されます。
ポータル・ページをポータル・メンバーが作成することもあります。自分用として、または選択した他のポータル・メンバーが使用できるように、ポータルに公開できます。このタイプのポータル・ページはすべてのポータル・メンバーに公開されるわけではありませんが、ポータル・モデレータには他のすべてのポータル・ページとともにこれらのページも管理する権限があります。
ポータル・ページには任意の数のサブページとページ・バリアントを作成できます。ページ・バリアントは、タブレットや携帯電話など、他のデバイスでの表示に合せて最適化されます。
自分のページの表示は、アイテムを再配置したり、コンテンツ・ビューアを展開または縮小したり、自分だけに表示される領域をサイズ変更したりすることで、カスタマイズできます。
WebCenter Portalを使用してポータルを構築する場合、ポータル・ページ上の要素を操作することになります。これらの要素は数が多くて変化に富んでおり、ポータル・コンポーネントとしてまとめて参照されます。ポータル・コンポーネントには、ビュー/ビューア、ポートレット、コンテンツ・コンテナおよびその他のタイプのリソース(イメージ、リンクなど)があります。
ポータルのツールとサービスがWebCenter Portalによって提供されます。これらは、WebCenter Portalをインストールおよび構成し、システム管理者が必要な外部のバックエンド・サーバー、ツールおよびサービスに対する適切な接続を設定すると、使用可能になります。これらには、アクティビティ・ストリーミング、接続、スケジュール設定、リスト表示、通知などの機能があります。
ツールとサービスは、ポータル内で別々のURLでアドレス指定された独自のページで公開することも、1つのページ内の多数のコンポーネントの1つとして公開することもできます。ツールとサービスには、お知らせ、ディスカッション、ドキュメント、イベント、リスト、検索、タグ、インスタント・メッセージおよびプレゼンス、リンク、メール、投票、アクティビティ・グラフ、ノート、通知などが含まれます。
この項では、WebCenter Portalの使用に関係するタスクを概説します。これらのタスクについては、このガイドの各章で手順を追って説明しています。
詳細は、第I部「スタート・ガイド」を参照してください。ここには次の章が含まれています。
詳細は、第I部「他のユーザーとの接続と共同作業」を参照してください。ここには次の章が含まれています。
詳細は、第I部「ドキュメントの使用」を参照してください。ここには次の章が含まれています。
詳細は、第I部「最新情報の入手」を参照してください。ここには次の章が含まれています。
詳細は、第I部「情報の整理」を参照してください。ここには次の章が含まれています。