支給エレメントの定義

支給エレメントを定義するには、支給コンポーネント (GP_EARNING) を使用します。

ページ名

定義名

用途

支給名ページ

GP_PIN

エレメント名を付け、基本パラメータを定義します。

支給 - エレメント <name> のユーザー フィールド ページ

GP_PIN_USR_FLD_SEC

ユーザー フィールドを定義して、個別のインスタンスをエレメントに作成します。

支給 - 計算ページ

GP_ERN_DED_CALC

支給エレメントの計算ルールを定義します。

支給 - 端数処理/比例配分ページ

GP_ERN_DED_RND

支給エレメントのコンポーネントの端数処理オプションおよび比例配分オプションを定義します。

支給 - 自動作成累計ページ

GP_AUTOGEN_ACUM

支給エレメントの自動作成累計の特性を定義します。

支給 - エレメント <name> の累計期間ページ

GP_ERN_DED_ACM_SEC

自動的に作成される累計を定義します。

このページは、控除エレメントの表示にも使用されます。

支給 - エレメント <Name> の作成済エレメント ページ

GP_AUTOGEN_SEC

支給エレメントに対して自動的に作成されたコンポーネントと累計が表示されます。

このページは、控除エレメントの表示にも使用されます。

支給 - 累計ページ

GP_ERN_DED_AC_ADDL

支給エレメントの累計先となる、システムに定義済みの累計を指定します。

支給 - サポート エレメント上書きページ

GP_ELM_DFN_SOVR

支給エレメントで使用されている特定のサポート エレメント、または支給の定義に含まれていないサポート エレメントの値を上書きします。

このページは、控除の上書きにも使用されます。

支給は、給与、手当、および賞与などの全てのタイプの報酬のことで、従業員が行った仕事やサービスの対価として支給されるものです。それぞれの組織の支給ルールが実現されるように支給エレメントを定義します。

支給エレメントを作成するには、次の手順に従います。

  1. 支給名ページで、支給名、セキュリティ レベル、および上書きレベルを定義します。

    支給エレメントにドライバ累計やユーザー フィールドを関連付けます。

  2. 支給の計算ページで、計算ルールを設定します。

    計算ルールを構成するコンポーネントを選択します。計算ルールには、金額、またはベース、パーセント、レート、およびユニットの組み合わせを指定できます。また、支給の周期を定義し、適用するジェネレーション コントロール パラメータを選択します。支給に前処理フォーミュラ、後処理フォーミュラ、および遡及再計算オプションを定義します。

    注: 既に支給が変換されて結果が出力されているか、または有効日付きの行が複数ある場合は、定義した計算ルールは変更できません。

  3. 支給の端数処理/比例配分ページで、エレメントの端数処理と比例配分ルールを指定します。

    支給グループのデフォルト ページで定義した端数処理および比例配分ルール、または独自のルールを指定したり、端数処理および比例配分を行わないように指定したりできます。

  4. 支給の自動作成累計ページで、自動作成累計の特性を定義します。

    受給者の支給の残高を追跡し管理する累計の特性を定義します。累計のタイプ、および累計を更新するタイミングとその方法を指定し、その累計のカレンダーと会計期間を選択します。

  5. 支給 - 累計ページで、その支給エレメントの累計先となる累計を選択します。

    この支給がどの累計に含まれるのかを指定できます。それぞれの累計について、エレメント名、開始日と終了日、支給を累計に加算するのか減算するのか、および累計に対する支給の加算/減算率を指定します。

  6. 必要に応じて、サポート エレメントを上書きします。

    支給の計算で使用される可能性のあるサポート エレメントを上書きできます。

支給名ページ (GP_PIN) を使用して、エレメントに名前を付け、基本パラメータを定義します。

画像: 支給名ページ

次の例では、支給名ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

支給名ページ

注: 全てのエレメントについて、エレメント名共通ページでその名称と基本パラメータを定義してください。グローバル ペイロールでは、全てのエレメントのコンポーネントに、エレメント名共通ページ (GP_PIN) という共通の先頭ページが含まれています。ただし、支給名ページには、支給にのみ適用される、次のようなフィールドがあります。

フィールドまたはコントロール

定義

ドライバ累計

累計を使って支給の複数変換を行うには、[ドライバ累計] フィールドに累計を指定します。

累計のインスタンスごとに、支給のインスタンスが個別に変換されます。

注: ドライバ累計を支給に関連付けると、その累計のユーザー キーがその支給のユーザー フィールドとして、その支給に引き継がれます。

複数変換について」を参照してください。

ユーザー フィールド

このリンクをクリックすると、ユーザー フィールド ページにアクセスします。このページでは以下のことが行えます。

  • ユーザー フィールドのエレメントへの関連付け (最大 6 つまで)。

    ユーザー フィールドは、エレメントの個別のインスタンスの定義に使用されます。ユーザー フィールドによって、支給または控除の複数変換の作成や追跡を行うことができます。

    注: ユーザー フィールドの値は、サポート エレメント上書きの入力で指定したり、フォーミュラ、ブラケット、およびアレイでロードしたりして設定します。

    たとえば、勤務地や生計費によって変化する手当を、Location というユーザー フィールドを関連付けることによって、基本支給に定義することができます。複数の勤務地に関連付けられた複数の手当が受給者に支給される場合、それぞれの勤務地をサポート エレメント上書きで定義することができます。

  • ドライバ累計から引き継がれたユーザー フィールドの表示。

  • 遡及デルタ ユーザー フィールド レベルの定義。

支給 - エレメント <name> のユーザー フィールド ページ」、「複数変換について」を参照してください。

注: 支給名ページのその他のフィールドについては全て、このドキュメントで説明されています。

支給 - エレメント <name> のユーザー フィールド ページ (GP_PIN_USR_FLD_SEC) を使用して、ユーザー フィールドを定義して、個別のインスタンスをエレメントに作成します。

画像: 支給 - エレメント <name> のユーザー フィールド ページ

次の例では、支給 - エレメント <;name> のユーザー フィールド ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

支給 - エレメント <name> のユーザー フィールド ページ

フィールドまたはコントロール

定義

ユーザー フィールド N (N は 1 から 6 の番号)

ユーザー フィールドの値を保持するエレメントのタイプを定義します。

オプションには、[変数] および [システム エレメント] があります。

ルールの設計により、エレメント割当 (繰り返し) ページで定義されるこのフィールドの値が要求される場合、[変数] を選択する必要があります。これは、これらのページで上書きできるサポート エレメントは変数のみであるためです。

ポジティブ入力でこのエレメントの値を上書きする場合は、[変数][システム エレメント] のどちらも選択できます。

注: これらのフィールドの値は、フォーミュラ、ブラケット、およびアレイなどの、他のエレメントを使用して設定することもできます。

注: 支給名ページでドライバ累計を指定すると、これらのフィールドにはデータを入力できなくなります。ドライバ累計のユーザー キーが自動的に支給エレメントのユーザー フィールドとなり、[ユーザー フィールド N] (N は 1 から 6 の番号) の入力タイプ ([変数] または [システム エレメント]) には、継承されたドライバ累計のキーが表示されます。また、支給が一度でも処理されると、ユーザー フィールドは変更できなくなります。参照だけが可能になります。

エレメント 1 からエレメント 6

[ユーザー フィールド N] (N は 1 から 6 の番号) で [変数] を選択した場合は、このフィールドの値を保存する変数エレメント名を入力します。

注: この変数は、あらかじめ変数定義のページで定義しておく必要があります。

[ユーザー フィールド N] (N は 1 から 6 の番号) で [システム エレメント] を選択した場合は、このフィールドの値を保存するシステム エレメント名を入力します。

注: 支給名ページでドライバ累計を指定すると、[エレメント N] (N は 1 から 6 の番号) フィールドにはデータを入力できなくなります。ドライバ累計のユーザー キーが自動的に支給エレメントのユーザー フィールドとなり、[エレメント N] (N は 1 から 6 の番号) には、ドライバ累計のキー値を保存するために定義された変数またはシステム エレメントが表示されます。

遡及デルタ ユーザー フィールド レベル

ユーザー フィールド レベルを、次の中から選択します。このユーザー フィールド レベルで、異なるユーザー フィールド値を持つ支給の各インスタンスに対する遡及デルタのグループ化を制御します。

  • [なし]: ユーザー フィールドの値の差に関係なく、支給の全てのインスタンスのデルタを合計します。

  • [ユーザー フィールド 1]: [ユーザー フィールド 1] の値が同じ支給の、異なるインスタンスのデルタを合計します。

  • [ユーザー フィールド 2]: [ユーザー フィールド 1] および [ユーザー フィールド 2] の値が同じ支給の、異なるインスタンスのデルタを合計します。

  • [ユーザー フィールド 3]: [ユーザー フィールド 1][ユーザー フィールド 2]、および [ユーザー フィールド 3] の値が同じ支給の、異なるインスタンスのデルタを合計します。

  • [ユーザー フィールド 4]: [ユーザー フィールド 1] から [ユーザー フィールド 4] までの値が同じ支給の、異なるインスタンスのデルタを合計します。

  • [ユーザー フィールド 5]: [ユーザー フィールド 1] から [ユーザー フィールド 5] までの値が同じ支給の、異なるインスタンスのデルタを合計します。

  • [定義された全てのユーザー フィールド]: [ユーザー フィールド 1] から [ユーザー フィールド 6] までの値が同じ支給の、異なるインスタンスのデルタを合計します。

注: 選択可能な値は、定義されたユーザー フィールドの数によって変わります。たとえば、3 つのユーザー フィールドに [なし][ユーザー フィールド 1][ユーザー フィールド 2]、および [定義された全てのユーザー フィールド] という選択肢が用意されているとします。ユーザー フィールド、またはドライバ累計のユーザー キーを変更すると、使用可能な値が自動的に更新されます。ユーザー フィールドの数を減らして現在の [遡及デルタ ユーザー フィールド レベル] の値が無効になると、[遡及デルタ ユーザー フィールド レベル] の値は自動的に [定義された全てのユーザー フィールド] に変更され、そのことを知らせるメッセージが表示されます。[遡及デルタ ユーザー フィールド レベル] の値は、その後で変更できます。

重要 ユーザー フィールドを使用して控除が定義されている場合、そのユーザー フィールドは自動的に控除の自動作成延滞累計のユーザー キーにコピーされます。ユーザー フィールドが変更されると、ユーザー フィールドを使用した延滞累計のキーも自動的に同期が取られます。エレメントの変換後は、ユーザー フィールドは変更できません。

複数変換について」を参照してください。

支給 - 計算ページ (GP_ERN_DED_CALC) を使用して、支給エレメントの計算ルールを定義します。

画像: 支給 - 計算ページ

次の例では、支給 - 計算ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

支給 - 計算ページ

フィールドまたはコントロール

定義

計算ルール

エレメントの計算ルールを定義します。有効な値は、[金額]、[ベース*パーセント]、[ユニット*レート]、および [ユニット*レート*パーセント] です。選択する値によって、使用できる他のフィールドが決まります。

エレメントの計算ルールをいったん定義すると、以下の全ての条件が満たされない限りそのルールは変更できません。

  • エレメントがまだ変換されていないこと (このエレメントの出力結果が存在しないこと)。

  • エレメントの有効日付きの行が 1 行だけであること。

注: 計算ルールの定義で、これらの条件が 1 つでも当てはまる場合は、別の新しいエレメントを作成する必要があります。この制限は主に遡及処理のために設けられています。[ユニット*レート] の計算ルールを使用して支給エレメントを定義するとします。複数の給与計算の実行後、新しい有効日付きの業を追加し、計算ルールを [金額] に変更します。そうすると、このエレメントを再計算する遡及イベントが発生し、現在の期間にそのデルタが繰り越されます。しかし、計算ルールは既に変更されているので、たとえばユニットに対する調整などは、現在の金額の計算ルールとは矛盾してしまいます。

ユニット タイプ、レート タイプ、ベース タイプ、パーセント タイプ金額タイプ

必要に応じて、金額またはコンポーネントの値の決め方を指定します。更新可能なフィールドは、指定した計算ルールによって変わります。たとえば、計算ルールが [ユニット*レート] の場合、ユニットの値とレートの値を取得するには、それぞれ [ユニット タイプ] フィールドおよび [レート タイプ] フィールドでエレメントのタイプを指定します。指定できる値は、コンポーネント タイプによって異なります。

[受給者レベル] を選択すると、そのコンポーネントの値が受給者別エレメント割当ページ、エレメント別受給者割当ページ、またはポジティブ入力で検出された場合にのみ、エレメントが変換されます。コンポーネントを受給者レベルで定義するには、支給名ページの [上書きレベル] グループ ボックスの [受給者] チェック ボックスまたは [ポジティブ入力] チェック ボックスの一方または両方をオンにします。

ユニット エレメント、レート エレメント、ベース エレメント、パーセント エレメント、金額エレメント、金額値金額通貨

計算ルールのコンポーネント タイプに対応するエレメント名を指定します。

注: [金額タイプ] で [数値] を選択すると、[金額エレメント] フィールドは表示されません。その代わりに、[金額値] および [金額通貨] フィールドが入力可能になります。同様に、レート コンポーネントやベース コンポーネントで [数値] を選択すると、それぞれ [レート値] および [レート通貨] フィールド、[ベース値] および [基本通貨] フィールドが表示されます。[ユニット タイプ] または [パーセント タイプ][数値] を選択すると、それぞれ [ユニット値] フィールドまたは [パーセント値] フィールドが入力可能になります。

デフォルトの通貨コードの値は、ユーザーに定義されている通貨に基づいています。この通貨は、プライマリ権限リスト基本設定ページで設定します。支給エレメント用に入力された通貨は全て、エレメントの変換時には常に処理通貨に換算されます。処理通貨は、支給元情報を設定するときに定義します。計算ルールのコンポーネントに変数などのエレメント タイプを指定すると、そのエレメントに定義された通貨が使用され、その通貨が処理通貨と異なる場合は通貨換算が行われます。

ジェネレーション コントロール

適切なジェネレーション コントロール エレメントを選択して、エレメントを変換する条件を制限します。たとえば、ジェネレーション コントロールを使用して、アクティブな受給者のエレメントだけを変換するように指定できます。

ジェネレーション コントロール エレメントの定義は、ジェネレーション コントロール コンポーネントで行います。

注: ジェネレーション コントロールによって控除が変換されない場合でも、延滞残高がある場合は、延滞回収は処理されます。また、遡及調整も処理されます。

周期およびジェネレーション コントロールによる計算」を参照してください。

前処理フォーミュラ後処理フォーミュラ

支給エレメントまたは控除エレメントのインスタンスが変換されるたびに、その直前または直後に実行されるフォーミュラを選択します。

前処理フォーミュラおよび後処理フォーミュラ」を参照してください。

周期オプション

設定する値の周期オプションを選択します。値は以下のとおりです。

[カレンダー期間の周期を使用]: エレメントの周期は、定義したカレンダー期間の周期になります。

[指定の周期を使用]: この値を選択する場合は、[周期] フィールドで周期を定義します。

周期およびジェネレーション コントロールによる計算」を参照してください。

周期

[周期オプション] で [指定の周期を使用] を選択する場合は、このフィールドに周期タイプを定義します。周期タイプには、"年次"、"隔週"、"契約"、"日次"、"4 週間毎"、"時間"、"月次"、"四半期"、"半月"、および "週次" があります。これらの値は、HR の周期テーブルから取得されます。

遡及再計算オプション

遡及処理でエレメントの再計算を行うかどうかを指定します。値は以下のとおりです。

常時再計算

再計算しない

[常時再計算] を選択すると、遡及処理で使用されるときにエレメントが再計算されます。

注: このフィールドは、遡及プロセス上書きページで上書きできます。

遡及計算」、「遡及処理の一般ルールについて」を参照してください。

支給 - 端数処理/比例配分ページ (GP_ERN_DED_RND) を使用して、支給エレメントのコンポーネントの端数処理オプションおよび比例配分オプションを定義します。

画像: 支給 - 端数処理/比例配分ページ

次の例では、支給 - 端数処理/比例配分ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

支給 - 端数処理/比例配分ページ

フィールドまたはコントロール

定義

端数処理オプション - ユニット、端数処理オプション - レート、端数処理オプション - ベース端数処理オプション - パーセント

コンポーネントの端数処理オプションを選択します。値は以下のとおりです。

[支給グループの端数処理使用]: この値がデフォルトです。支給グループ - デフォルト ページで定義した端数処理ルールを使用する場合は、このオプションを選択します。

[指定の端数処理使用]: この値を選択すると、その右側のフィールドで端数処理ルール エレメントが選択できるようになります。

注: 支給コンポーネントの端数処理オプションを選択するには、その前に端数処理ルール エレメントを定義しておく必要があります。端数処理ルールは、端数処理ルール コンポーネントで定義します。

[端数処理なし]: 端数処理を行わない場合は、このオプションを選択します。

端数処理オプション - 変換済金額

計算ルールが金額のエレメントの端数処理方法、および計算ルールで他のコンポーネントを使用するエレメントの変換済みの値の端数処理方法を指定します。

たとえば、支給 E1 の計算ルールは [ユニット*レート] であるとします。[レート] および [ユニット] フィールドで [端数処理なし] を選択し、ここで端数処理ルールを選択すると、[ユニット*レート] の変換値が端数処理されます。または、レートを小数点以下 4 桁に端数処理した後、[ユニット*レート] の結果を小数点以下 2 桁に端数処理するとします。この場合は、[端数処理オプション - レート] フィールドとこのフィールドの両方で端数処理ルールを指定します。

通常、変換済みの金額には端数処理を行うので、[支給グループの端数処理使用][指定の端数処理使用] を選択します。[端数処理なし] を選択するのは、特別な場合に限ります。

注: 計算処理では、小数点以下の桁数は固定されていません。しかし、国ごとにそれぞれの国の通貨の桁数に合うように端数処理の方法を制限できます。米国の場合は、金額を全て小数第二位までにして支給することができます。たとえば、200.6778 を 200.68 に切り上げて支給できます。ただし、別の国では、金額を小数第一位までにして支給できます。変換済み金額の端数処理ルールを定義する際には、この点についてよく考慮する必要があります。変換済み金額の端数処理は、控除の純支給額の確認処理の前に実行されます。純支給額の確認処理で部分フォーミュラを使用する場合、組織の端数処理要件に応じて、部分フォーミュラの金額を端数処理する必要があります。

ユニット エレメント、レート エレメント、ベース エレメント、パーセント エレメント金額エレメント

該当する端数処理オプションごとに、エレメントを指定します。

比例配分オプション

分割がある、またはシステム エレメント PRORATE の値がゼロでない場合に、そのコンポーネントの値または金額を比例配分するのかどうか、およびどのように比例配分するのかを指定します。値は以下のとおりです。

[支給グループの比例配分ルール]: この値がデフォルトです。支給グループ - デフォルト ページで定義した標準の比例配分ルールを使用する場合は、このオプションを選択します。

[指定の比例配分ルール]: この値を選択すると、その右側のフィールドで比例配分ルール エレメントが選択できるようになります。

[比例配分しない]: この支給に比例配分ルールを適用しない場合は、このオプションを選択します。

比例配分エレメント

[比例配分オプション] フィールドで [指定の比例配分ルール] を選択した場合は、このフィールドで比例配分ルール エレメントを指定します。

支給 - 自動作成累計ページ (GP_AUTOGEN_ACUM) を使用して、支給エレメントの自動作成累計の特性を定義します。

画像: 支給 - 自動作成累計ページ

次の例では、支給 - 自動作成累計ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

支給 - 自動作成累計ページ

注: [ユーザー フィールドのコピー] ボタン、[累計期間] リンク、[作成済エレメント表示] リンクを除くこのページのフィールドは全て、累計コンポーネントのレベル ページの各フィールドと同じです。これらのフィールドについては、このドキュメントで説明されています。

累計 - レベル ページ」を参照してください。

フィールドまたはコントロール

定義

ユーザー フィールドのコピー

この支給に関連付けられているユーザー フィールドを自動作成累計にコピーする場合にクリックします。これらのフィールドは、この累計のユーザー キーになります。

このボタンをクリックすると、ユーザー フィールド値が異なる支給の変換ごとに、別々の累計インスタンスが作成されます。

注: このボタンは、ユーザー フィールド ページでユーザー フィールドが定義されている場合にだけ、表示されます。

重要 控除にユーザー フィールドが定義されていると、これらのフィールドは自動的に、控除の自動作成延滞累計のユーザー キーとしてコピーされます。[ユーザー フィールドのコピー] ボタンをクリックして、ユーザー フィールドを延滞累計にコピーする必要はありません。ユーザー フィールドが変更されると、ユーザー フィールドを使用した延滞累計のキーも自動的に同期が取られます。エレメントの変換後は、ユーザー フィールドは変更できません。

複数変換について」を参照してください。

累計期間

このリンクをクリックすると、累計期間ページにアクセスします。このページでは、支給エレメントを累計する期間を定義します。

作成済エレメント表示

このリンクをクリックすると、作成済エレメント ページにアクセスします。このページには、既に自動的に作成されているコンポーネントと累計が表示されます。

支給 - エレメント (name) の累計期間ページ (GP_ERN_DED_ACM_SEC) を使用して、自動的に作成される累計を定義します。

このページは、控除エレメントの表示にも使用されます。

画像: 支給 - エレメント <name> の累計期間ページ

次の例では、支給 - エレメント <;name> の累計期間ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

支給 - エレメント <name> の累計期間ページ

注: 自動作成累計名には、支給エレメント名にサフィックスを付け加えたものが使用されます。サフィックスは各累計のチェック ボックスの隣に表示されます。これらのサフィックスは、エレメント名共通ページで指定する支給エレメントまたは控除エレメントの国によって決まります。

フィールドまたはコントロール

定義

カレンダー期間累計、会計期間累計

作成する累計を選択します。累計は、必要なだけいくつでも選択することができますが、パフォーマンスとデータ量に注意する必要があります。

支給 - エレメント <name> の作成済エレメント ページ (GP_AUTOGEN_SEC) を使用して、支給エレメントに対して自動的に作成されたコンポーネントと累計を表示します。

このページは、控除エレメントの表示にも使用されます。

画像: 支給 - エレメント <name> の作成済エレメント ページ

次の例では、支給 - エレメント <name> の作成済エレメント ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

支給 - エレメント <name> の作成済エレメント ページ

フィールドまたはコントロール

定義

コンポーネント

支給エレメントの各コンポーネントの自動作成済みエレメントが表示されます。

延滞エレメント

控除エレメントの場合、これらの延滞エレメントには [回収額]、[未控除額]、[延滞加算額]、および [延滞残高] が割り当てられます。最初の 3 つは控除コンポーネントで、[延滞残高] は累計です。

自動作成累計

自動作成累計が表示されます。

支給 - 累計ページ (GP_ERN_DED_AC_ADDL) を使用して、支給エレメントの累計先となる、システムに定義済みの累計を指定します。

画像: 支給 - 累計ページ

次の例では、支給 - 累計ページのフィールドおよびコントロールを説明します。

支給 - 累計ページ

累計

支給エレメントの値をその他の累計に加算するのか減算するのかを指定します。たとえば、支給エレメントの変換結果を基本給与総額累計や課税対象総額累計に加算することができます。

累計ごとに、累計エレメント名、開始日、終了日、および支給エレメントの値を累計に加算するのか減算するのかを指定します。

フィールドまたはコントロール

定義

累計エレメント

エレメント名を選択します。

開始日

支給エレメントの累計への加算または減算をいつ開始するのかを指定します。加算モードでは、デフォルトの日付はそのエレメントの最も早い有効日になります。減算の場合、デフォルトの日付は今日の日付になります。

終了日

支給エレメントの累計への加算または減算をいつ終了するのかを指定します。

注: 支給エレメントを特定の期間だけ累計する場合は、開始日と終了日を入力します。開始日または終了日が支給期間中にある場合、その期間中、支給エレメントは累計されます。[終了日] を空白にすると、データを入力した日付から累計が開始され、[終了日] に日付が入力されるまで、全ての支給期間で累計されます。

累計指示

[加算] または [減算] を選択して、支給エレメントの値を累計に加算するのか減算するのかを指定します。

累計値

[累計値] タブをクリックします。

画像: 支給 - 累計ページ: [累計値] タブ

次の例では、支給 - 累計ページの [累計値] タブのフィールドおよびコントロールを説明します。

支給 - 累計ページ: [累計値] タブ

累計ごとに、その累計に加算または減算する、支給エレメントの値の比率を指定します。

フィールドまたはコントロール

定義

オプション - パーセント

累計に加算または減算する、支給エレメントの値の比率を指定します。

[数値]: 比率を直接指定する場合に選択します。

[変数] または [フォーミュラ]: 累計に加算または減算する値を返す変数エレメントまたはフォーミュラ エレメントを使用する場合に選択します。

累計率

[オプション - パーセント] で [数値] を選択した場合は、このフィールドに 100 パーセントまでの範囲で比率を入力します。

パーセント エレメント

[オプション - パーセント] で [変数] または [フォーミュラ] を選択した場合は、このフィールドで変数名またはフォーミュラ名を指定します。

支給 - サポート エレメント上書きページ (GP_ELM_DFN_SOVR) を使用して、支給エレメントで使用されている特定のサポート エレメント、または支給の定義に含まれていないサポート エレメントの値を上書きします。

このページは、控除の上書きにも使用されます。

支給コンポーネントのサポート エレメント上書きページを使用して、支給エレメントの定義で使用されているブラケット、日付、デュレーション、フォーミュラ、または変数の各エレメントの値を上書きできます。また、この上書き機能を使用すると、支給エレメントの定義に含まれていなくても、その支給エレメントの変換時に、ブラケット、日付、デュレーション、フォーミュラ、または変数などのサポート エレメントを変換することができます。