入力イベントについて
入力イベントは、PeopleSoft アプリケーション トランザクションで入力するユーザー定義コードです。入力イベント トランザクションは、1 つ以上のプロセスで構成されており、これらのプロセスは、最小限のユーザー入力により追加の借方および貸方の会計入力を一般会計に転記するために使用されるステップで構成されています。また、米国連邦政府は組織に対し、入力イベントを使用して特定のコア会計入力を分類すること、およびこれらのコードに固有の追加の借方および貸方入力を生成することを求めています。
さまざまなアプリケーションの取引行に入力イベント コードを入力するには、最初に、PeopleSoft システムに付属する特定の入力イベント プロセスおよびステップを使用するコードを設定する必要があります。これらのプロセスおよびステップは、定義済の入力イベント ソース取引定義にリンクされており、これにより、特定のタイプの取引のソース レコードおよびターゲット レコードが指定されます。入力イベント コードを設定した後で、PeopleSoft アプリケーションの取引行でこれらのコードを選択または入力します。実行する入力イベント プロセッサを選択できるか、または、アプリケーションの通常処理手順の一部としてプロセッサが自動的に実行されることがあります。これは、使用するアプリケーションによって異なります。入力イベント プロセッサは、入力イベント コードに対して設定された各プロセスおよびステップを実行し、入力イベント コードに対して設定された借方勘定および貸方勘定に基づいて適切な会計入力を生成します。
このトピックでは、前提条件と次の内容について説明します。
入力イベントの基本設定。
入力イベント ソース取引定義。
プロセスのパフォーマンスの最適化。
入力イベント プロセスおよびステップ。
入力イベント コード。
入力イベントを使用する PeopleSoft 製品。
入力イベント処理。
ソース ドキュメント調整入力および入力イベント処理。
上方調整と下方調整。
入力イベントのユーザー基本設定オプション。
入力イベントを設定して使用する前に、次のことを行う必要があります。
セットID を設定します。
チャートフィールドを設定します。
ビジネス ユニットおよびアプリケーション固有の入力イベント情報を設定します。
元帳および元帳グループを設定します。
インストール オプション - 入力イベント ページにリストされる各 PeopleSoft アプリケーションに対して入力イベントを有効にします。
コミットメント コントロール予算を設定します (該当する場合)。
ユニット別元帳 - コミットメント コントロール オプション ページで、各ビジネス ユニットのコミットメント コントロール元帳グループに対して入力イベントを有効にします。
明細コミットメント コントロール元帳グループを 1 つ以上設定する必要があります。この明細元帳グループは、入力イベント プロセッサでは PeopleSoft 購買管理の取引データ ソースとして機能します。
コミットメント コントロール - コントロール予算オプション ページで、[要貸借一致] チェック ボックスを選択し、コミットメント コントロールにおけるエンカンバランスおよびプレエンカンバランスとして購買管理の取引を処理するための相殺勘定科目を設定します。
コミットメント コントロール - 予算定義相殺ページで、購買管理の相殺勘定科目を設定します。
予算入力相殺に対する繰延割増金勘定、およびこれらのソース取引タイプ (PO_POENC および REQ_PREENC) に対する繰延割引勘定を入力します。
予算定義 - 有効期限チャートフィールド ページで、予算の有効期限チャートフィールドを設定します。
このページに入力した情報により、ドキュメントに対して予算プロセッサを実行したときに資金の有効期限が切れているかどうかが判断されるため、上方調整および下方調整を必要に応じて行うことができます。
注: 入力イベントは資金ソース機能ではサポートされていません。
「入力イベント ページ」を参照してください。
『PeopleSoft Commitment Control』「Setting Up Control Budget Definitions」[英語版] を参照してください。
『PeopleSoft Commitment Control』「Understanding Source Transaction Type Setup」[英語版] を参照してください。
「元帳について」を参照してください。
『PeopleSoft Commitment Control』「Budget Definition - Expiration ChartField Page」[英語版] を参照してください。
インストール オプション - 入力イベント ページにリストされる各アプリケーションに対して入力イベントを有効にします。入力イベント処理は次の設定によって異なります。
入力イベント ソース取引定義 (PeopleSoft アプリケーションに付属する PeopleSoft サンプル データの一部です)。
入力イベント プロセスおよびステップ (PeopleSoft アプリケーションに付属する PeopleSoft サンプル データの一部です)。
入力イベント コード (PeopleSoft サンプル データに付属する例に基づいて定義します)。
注: 入力イベント ソース取引定義は変更せず、特別な場合にのみ、入力イベント プロセスおよびステップを変更するようにしてください。
各 PeopleSoft 製品には、定義済の入力イベント ソース取引が付属しています。入力イベント処理ではこれらの定義が必要なため、変更しないことが重要です。これらの定義により、入力イベントを使用するさまざまなタイプの取引のソース レコードとターゲット レコードが指定され、システムで取引を区別できるようになります。ユーザーがアプリケーションで入力イベント トランザクションを入力すると、入力イベント プロセッサはソース レコードにある元のサブシステムの会計取引を選択し、作成した取引をターゲット レコードに書き込みます。定義済の入力イベント ソース取引定義のリストは、このトピックの後半を参照してください。
重要 入力イベント ソース取引定義は変更しないでください。
ご使用の環境で次の索引を作成し、入力イベント プロセスのパフォーマンスを向上させます。
フィールド PROCESS_INSTANCE、KK_SOURCE_TRAN、BUSINESS_UNIT、PO_ID、KK_TRAN_ID、KK_TRAN_DT がある PS_KK_SOURCE_HDR で新規索引を作成します。
フィールド KK_REFD_ID、KK_REFD_DT、KK_REFED_LN、KK_TRAN_ID、KK_TRAN_DT、KK_TRAN_LN がある PS_KK_REFERENCED で新規索引を作成します。
フィールド KK_SOURCE_TRAN、BUSINESS_UNIT、KK_PROCESS_STATUS、KK_TRAN_ID、KK_TRAN_DT がある PS_KK_SOURCE_HDR で新規索引を作成します。
フィールド KK_TRAN_ID、KK_TRAN_DT、EE_PROC_STATUS がある PS_KK_ACTIVITY_LOG で新規カスタム 索引を作成します。
上記の索引を作成してから、上記のレコードで [統計値の更新] を実行します。
各入力イベント プロセスは、入力イベント ソース取引定義に関連付けられ、ソース会計取引条件およびシステムで会計取引を保存するために使用するデータ構造を定義するステップで構成されます。アプリケーションで取引を入力し、入力イベント コードを選択して入力イベント プロセッサを実行すると、システムで入力イベント プロセスおよび関連付けられているステップが実行されます。各製品の定義済のプロセスのリストは、このトピックの後半を参照してください。
「入力イベントを使用する PeopleSoft 製品」を参照してください。
重要 通常、入力イベント プロセスおよびステップは変更できませんが、入力イベントを使用するコミットメント コントロール予算を設定している場合は、特別な考慮事項があります。
『PeopleSoft Commitment Control』「Setting Up Budget Journal Entry Event Codes」[英語版] を参照してください。
各製品では、ユーザー独自の入力イベント コードを設定する例として、PeopleSoft サンプル データに含まれる定義済の入力イベント コードを使用できます。入力イベント コードを定義する場合は、定義済の入力イベント プロセスおよびステップを選択し、コードに関連付けます。入力イベント プロセッサの実行時に生成される借方勘定および貸方勘定も設定します。
たとえば、発注 (PO) で入力イベント コードを入力する場合、選択する入力イベント コードには入力イベント プロセス POPOST が含まれている必要があります。各製品の定義済のプロセスのリストは、このトピックの後半を参照してください。
「入力イベント コード定義ページ」を参照してください。
各 PeopleSoft 製品では、さまざまな入力イベント ソース取引定義、プロセス、ステップおよびコードを使用します。一部の製品では、入力イベントを使用するために追加のアクティビティの実行が必要です。
通常、配布行で製品ドキュメントに入力イベント コードを入力します。各製品内で表示される入力イベント コードは、コードに対して設定されているプロセスによって異なります。
次のアプリケーションでは入力イベントを使用します。
一般会計。
購買管理。
買掛金管理。
売掛金管理。
請求管理。
プロジェクト コスト管理。
入力イベント トランザクションは、次の例外を除いて、コミットメント コントロール予算管理に関連付ける必要はありません。
プレエンカンバランス、エンカンバランス、または特定のコミットメント コントロール予算の回収済収入金額を調整する一般会計予算調整で使用される入力イベント。
特定のコミットメント コントロール予算に対するプロジェクト予算金額を転記するプロジェクト コスト管理予算で使用される入力イベント。
コミットメント コントロール予算管理で、プレエンカンバランス金額およびエンカンバランス金額に対する勘定科目に設定される調達依頼および PO に対して購買管理で使用される入力イベント。
注: 全ての請求管理入力イベントは売掛金管理にロードされ、ここでこれらのイベントは入力イベント生成用に処理されます。
各製品について、次の表に次の内容を示します。
入力イベントを使用する取引タイプ。
定義済の入力イベント ソース取引定義。
定義済の入力イベント プロセス。
追加の設定要件。
製品または機能 |
取引タイプ |
入力イベント ソース取引の定義済の定義 |
定義済の入力イベント プロセス |
追加の設定要件 |
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プロジェクト コスト管理 |
プロジェクト予算 |
PC_BUDGET (コントロール予算作成) |
PCBUDG (PC 予算処理) 入力イベントを使用して、プロジェクト コスト管理予算に追加の借方入力および貸方入力を作成するために、PeopleSoft システムには次のステップを含む PC 予算プロセスが用意されています。
ただし、予算元帳名および予算元帳グループ名によっては、ステップの変更、追加または削除が必要になる場合があります。 |
予算計画は、入力イベント ジェネレータ プロセスで追加の会計入力を作成する前に、保存して確定し、正常に予算チェックされる必要があります。 プロジェクト コスト管理予算入力イベント インターフェイス プロセッサ (PC_TO_EE) は、入力イベント ジェネレータ (FS_EVENTGEN) を呼び出し、プロジェクト コスト管理予算データを処理して補足会計入力を生成することで、プロジェクト コスト管理ソース データの照会ドリルダウンをサポートします。 |
請求管理。 |
請求管理。(請求管理で使用される全ての入力イベントは売掛金管理にロードされ、ここで入力イベントの生成用に処理されます。売掛金管理の情報を参照してください。) 請求管理取引では次の入力イベントを使用します。
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売掛金管理ソース定義。 |
ARUPDATE (AR 更新プロセス)。 |
なし。 |
一般会計。 |
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『PeopleSoft Commitment Control』「Setting Up Budget Journal Entry Event Codes」[英語版] を参照してください。 |
コミットメント コントロール機能。 注: コミットメント コントロール機能を使用するには、一般会計を使用する必要があります。 |
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BUDG (予算プロセス)。 注: 入力イベントを使用して、コミットメント コントロール予算仕訳を作成するために、PeopleSoft システムには次のステップを含む予算プロセスが用意されていますが、予算元帳名および予算元帳グループ名によっては、ステップの変更、追加または削除が必要になる場合があります。
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『PeopleSoft Commitment Control』「Setting Up Budget Journal Entry Event Codes」[英語版] を参照してください。 |
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買掛金管理。 |
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なし。 |
購買管理。 |
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[要貸借一致] チェック ボックスを選択します。 を選択し、コントロール予算オプション ページにアクセスします。を選択し、相殺ページにアクセスします。ユニット別元帳 - コミットメント コントロール オプション ページで指定されているコミットメント コントロール明細元帳グループに対して相殺勘定科目を設定します。 次のソース取引タイプには、該当する勘定科目を選択します。
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売掛金管理と請求管理。 |
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ARUPDATE プロセスを含む入力イベント コードを設定すると、アイテムのアイテム配布行で入力イベントを入力および処理できます。 ARDIRJRNL プロセスを含む入力イベント コードを設定すると、支払に対する直接仕訳入力として入力イベント コードを入力および処理できます。 ARUPDATE プロセスを含む入力イベント コードを設定すると、請求書の請求管理配布行で入力イベント コードを入力および処理できます。 |
入力イベント コードを設定した後で、取引またはドキュメントを作成し、アプリケーションの指示に従って入力イベント プロセッサを実行します。入力イベント プロセッサが実行する順序は、ユーザーが処理するドキュメントまたは取引のタイプによって異なります。入力イベント処理には次の 6 つの方法があります。
通常の会計取引入力イベント処理。
PeopleSoft 購買管理ドキュメント入力イベント処理。
コミットメント コントロール予算仕訳入力イベント処理。
コミットメント コントロール予算締め入力イベント処理。
コミットメント コントロール一般会計予算調整仕訳入力イベント処理。
プロジェクト コスト管理予算入力イベント処理。
通常の会計取引入力イベント処理
ここでは、入力イベントを使用する通常の会計取引処理のステップを説明します。
通常どおり、取引行を編集します。
入力イベント プロセッサは、入力イベント コードに対して設定されている手順およびステップに基づいて追加の会計行を実行および生成します。
取引が予算によって管理されている場合、予算プロセッサは予算レコードの更新を実行します。
全ての会計行が生成されると、仕訳ジェネレータにより、買掛金取引、売掛金取引および請求取引の仕訳が作成されます。
注: 一般会計は、オンラインの仕訳入力取引に対して仕訳行を自動生成します。
一般会計の各元帳に仕訳が転記されます。
PeopleSoft 購買管理ドキュメント入力イベント処理
会計入力は、通常、調達依頼および PO に対しては生成または転記されません。ただし、コミットメント コントロール予算を使用する場合は、コミットメント コントロール機能により、調達依頼および PO がプレエンカンバランスおよびエンカンバランスとしてそれぞれ追跡されます。一般会計の該当する実績元帳に最終的に転記されるプレエンカンバランスおよびエンカンバランスの会計行を生成するように、特定の入力イベント コードを設定します。
ここでは、入力イベントを使用する購買管理ドキュメント処理のステップを説明します。
調達依頼または PO を入力および編集します。
予算プロセッサが実行され、ユーザーが入力した購買管理ドキュメントに基づいて、プレエンカンバランスまたはエンカンバランス予算レコードが更新されます。
注: ドキュメントが調達依頼の場合、特定の予算に対するプレエンカンバランス金額が更新され、予算の残額も更新されます。ドキュメントが PO でプレエンカンバランス金額が既に作成されている場合、プレエンカンバランス金額は清算され、エンカンバランス金額が更新されます。
入力イベント プロセッサが実行され、入力イベント コードに設定されている勘定科目に基づいて購買管理ドキュメントに対する会計行が生成されます。
仕訳ジェネレータにより、会計行から仕訳が作成されます。
一般会計に仕訳が転記されます。
コミットメント コントロール予算仕訳入力イベント処理
入力イベントを使用してコミットメント コントロール予算仕訳を処理するには、次の手順に従います。
を選択します。
コミットメント コントロール予算仕訳を入力し、該当する入力イベント コードを選択します。
[仕訳転記] を選択して予算仕訳を編集および処理し、入力イベント プロセッサを実行します。
コミットメント コントロール予算仕訳をオンラインで転記する場合は、このオペレータに対してユーザー基本設定 - 一般会計ページの [入力イベント処理省略] チェック ボックスが有効になっていない場合に仕訳が転記されると、入力イベント トランザクションが作成されます。同様に、コミットメント コントロール予算仕訳をバッチ処理によって転記する場合は、ユーザーが [入力イベント処理省略] チェック ボックスを選択している場合を除いて、仕訳が転記されると入力イベント トランザクションが作成されます。どちらのケースも、入力イベント処理が省略される場合は、バッチ モードで入力イベント プロセッサを実行できます。
コミットメント コントロール予算締め入力イベント処理
入力イベントを使用してコミットメント コントロール予算締めを処理するには、次の手順に従います。
コミットメント コントロール予算締めプロセスを実行します。
入力イベント プロセッサを実行し、会計行を生成します。
仕訳ジェネレータを実行し、会計仕訳を作成します。
ビジネス ユニットに対して設定された実績元帳に仕訳を転記します。
「コミットメント コントロール予算での入力イベントの使用」を参照してください。
コミットメント コントロール一般会計予算調整仕訳入力イベント処理
コミットメント コントロール予算のプレエンカンバランス、エンカンバランスまたは回収済収入金額を調整するには、予算調整仕訳を作成して予算金額を更新し、入力イベント コードを使用して該当する実績元帳の金額を更新します。このプロセスは、購買管理ドキュメントのプロセスに類似していますが、購買管理では元のドキュメントは調整しません。
入力イベントを使用してコミットメント コントロール予算調整を処理するには、次の手順に従います。
仕訳入力を作成し (実行する調整のタイプによって異なる)、プレエンカンバランス、エンカンバランスまたは回収済収入をコミットメント コントロール金額タイプとして選択します。
仕訳行を作成し、予算調整仕訳の入力イベント コードを選択します。
保存した後で、オンラインまたはバッチを使用して仕訳編集を実行します。
予算チェックを実行し、調整の予算レコードを更新します。
注: たとえば、エンカンバランス金額の調整の場合、エンカンバランスの金額は、予算の残額と共に更新されます。
入力イベント プロセッサを実行し、入力イベント コードに基づいて調整の会計行を生成します。
仕訳ジェネレータを実行し、会計仕訳を生成します。
仕訳を該当する元帳に転記します。
プロジェクト コスト管理予算入力イベント処理
プロジェクト コスト管理の入力イベントを処理するには、次の手順に従います。
一般会計のインストール オプション - 入力イベント ページで入力イベント オプションを設定します。
注: プロジェクト コスト管理予算では、一般会計入力イベント オプションを使用して入力イベントを処理します。必須またはオプションのインストール オプションにより、プロジェクト コスト管理予算入力イベント インターフェイス プロセッサ (PC_TO_EE) の実行方法が決まります。
コミットメント コントロール予算定義を設定し、PC 入力イベント プロセス内の入力イベント ステップおよびコードを設定します。
注: コミットメント コントロール プロジェクト予算定義を定義する場合は、PC ビジネス ユニットがプロジェクト ID とは別のチャートフィールドであることを確認してください。プロジェクト コスト管理予算に影響を与える、元帳と元帳グループの組合せごとにステップを定義します。
ユニット別元帳 - コミットメント コントロール オプション ページで、プロジェクト コスト管理予算で使用されるコミットメント コントロール元帳グループごとに入力イベント オプションを設定します。
プロジェクト予算アイテム - 予算アイテム調整ページの [コミットメント コントロール詳細] タブで、プロジェクト コスト管理予算行に適用可能な入力イベント コードを選択します。
予算計画を保存して確定すると、正常に予算チェックされます。
プロジェクト コスト管理予算入力イベント インターフェイス プロセッサ (PC_TO_EE) は、入力イベント ジェネレータ (FS_EVENTGEN) を開始してプロジェクト コスト管理予算データを処理し、入力イベントの生成およびプロジェクト コスト管理ソース データの照会ドリルダウンをサポートする補足会計入力を生成します。
プロジェクト コスト管理予算入力イベント インターフェイス プロセッサ (PC_TO_EE) は、次の 2 つの方法で実行できます。
入力イベントが、ユニット別元帳 - コミットメント コントロール オプション ページで [コミットメント コントロール元帳グループ] に対して [必須] として指定されている場合、確定された予算計画は、コミットメント コントロール アプリケーション エンジン予算転記インターフェイス プロセス (PC_TO_KK) に対するプロジェクト コスト管理を開始し、予算が元帳に正常に転記されると、コミットメント コントロール プロセスに対するプロジェクト コスト管理の最終ステップで、プロジェクト コスト管理予算入力イベント インターフェイス プロセッサ (PC_TO_EE) プロセスが自動的に呼び出されます。
入力イベント仕訳会計入力の生成に失敗するか、入力イベントがユニット別元帳 - コミットメント コントロール オプション ページで [コミットメント コントロール元帳グループ] に対して [任意] として指定されている場合は、プロジェクト コスト管理の入力イベント予算ラン コントロール ページでプロジェクト コスト管理予算入力イベント インターフェイス プロセッサ プロセス (PC_TO_EE) を手動で実行し、予算入力イベントを再処理する必要があります。
入力イベント プロセッサがドキュメントに対する取引を作成し、ユーザーがソース システムでドキュメントに変更を加える場合があります。システムによって処理される入力イベント処理はアプリケーションによって異なります。
買掛金管理。
転記プロセスにより調整入力 (入力イベント コードに対して設定されている勘定科目を含む) が作成され、これらの調整が通常の会計入力として処理されます。
購買管理。
購買管理では調整入力は作成されません。代わりに、入力イベント プロセッサはドキュメントの変更を逆仕訳し、ターゲット レコードに調整入力を挿入します。ドキュメント全体を再処理し、入力イベント トランザクションを再作成する必要があります。たとえば、調達依頼から作成された PO を変更する場合は、プロセスを再処理する必要があります。
ソース レコードとしてのコミットメント コントロール。
通常処理では、コミットメント コントロール機能により、予算チェックが実行されるたびにドキュメントに対して行の削除および挿入が行われます。コミットメント コントロール プロセッサは、入力イベント プロセス ステータスが [未生成] の新規行を挿入します。入力イベント プロセッサの実行時に、これらの行は再生成されます。これが前に生成されたドキュメントの場合、システムにより逆仕訳入力が挿入され、ソース レコードの行に基づいてドキュメントに対する入力イベント トランザクションが作成されるため、入力イベント会計レコードのドキュメントは逆仕訳されます。入力イベント プロセッサが調整を作成するため、ユーザーが追加で設定する必要はありません。
注: 調整処理では、入力イベント会計レコードに追加行が作成されます。
「入力イベント処理」を参照してください。
PeopleSoft 入力イベントを使用して、資金の有効期限が切れた後に処理される PO および伝票の上方調整および下方調整用の予算借方勘定および貸方勘定を自動的に個別生成します。
「入力イベント コードを使用した上方調整および下方調整」を参照してください。
ユーザー基本設定 - 一般会計ページでこれらのチェック ボックスを選択すると、特定のユーザーが次の内容を実行できるようになります。
一般会計での [GL 入力イベント省略可]。
このチェック ボックスを選択すると、特定のユーザーが一般会計で仕訳入力を作成するときに必須の入力イベント フィールドへの入力を省略でき、インストール オプション - 入力イベント ページの [一般会計] の [入力イベント] フィールドが [必須] に設定されます。
コミットメント コントロール予算の転記中の [入力イベント処理省略]。
このチェック ボックスを選択すると、コミットメント コントロールの予算仕訳をオンラインで転記するときに入力イベント処理が省略されます。
「ユーザー基本設定 - 一般会計ページ」を参照してください。