Oracle® Developer Studio 12.5: C ユーザーズガイド

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更新: 2016 年 7 月
 
 

C コンパイラオプションリファレンス

この章では、C コンパイラオプションについてアルファベット順に説明します。機能でグループ化されたオプションについては、機能別コンパイラオプションを参照してください。たとえば、表 23には、最適化とパフォーマンスのすべてのオプションが示されています。

C コンパイラは、デフォルトでは 2011 ISO/IEC C 規格の構文の一部を認識します。サポートされる機能は、C11 の機能で詳細に説明されています。コンパイラを以前のバージョンの ISO/IEC C 規格に制限する場合は、-std コマンドを使用します。

B.1 オプションの構文

cc コマンドの構文を次に示します。

% cc [options] filenames [libraries]...

ここでは:

  • options は、表 36で説明されている 1 つまたは複数のオプションを表します。

  • filename; は、実行可能プログラムの作成に使用するファイル名で、複数指定可能です。

    C コンパイラは filename;で指定されたファイルリストに含まれている C ソースファイルとオブジェクトファイルのリストを受け取ります。結果として得られた実行可能コードは、a.out 内に配置されます。ただし、–o オプションが使用されている場合を除きます。この場合、コードは –o オプションで指定されているファイル内に配置されます。

    C コンパイラを使用すると、次のファイルのどのような組み合わせに対しても、コンパイルとリンクを行うことができます。

    • 接尾辞 .c の C ソースファイル

    • 接尾辞 .il のインラインテンプレートファイル (.c ファイルで指定される場合のみ)

    • 接尾辞 .i の前処理済みソースファイル

    • 接尾辞 .o のオブジェクトコードファイル

    • 接尾辞 .s のアセンブラソースファイル

      リンクのあと、C コンパイラは、リンクされた (実行可能コードの形式になった) ファイルを a.out という名前のファイルまたは –o オプションで指定されたファイルに配置します。コンパイラが .i または .c の各入力ファイルに対応するオブジェクトコードを生成する場合は、現在の作業ディレクトリにオブジェクト (.o) ファイルを作成します。

    ライブラリは複数の標準ライブラリやユーザー提供のライブラリです。ライブラ リには関数、マクロ、そして定数の定義が含まれます。

ライブラリの検索に使用されるデフォルトのディレクトリを変更するには、オプション –YP, dir を使用します。dir は、コロンで区切られたパスリストです。デフォルトのライブラリ検索順序は、-### または -xdryrun オプションを使用し、ld 呼び出しの -Y オプションを検査することで、確認できます。

ccgetopt を使用してコマンド行オプションの構文を解析します。オプションは単一文字、または後ろに引数を 1 つとる単一文字によって指定します。getopt(3c) のマニュアルページを参照してください。