並列化された C に関係する環境変数の一部を次に示します。これ以外に、OpenMP API 仕様によって定義されている環境変数や、Oracle Developer Studio 実装に固有の環境変数が存在します。並列化に関連するすべての環境変数については、Oracle Developer Studio 12.5: OpenMP API ユーザーズガイドを参照してください。
OMP_NUM_THREADS
プログラムで使用するスレッドの数を指定するには、OMP_NUM_THREADS 環境変数を設定します。この環境変数が設定されていない場合のデフォルトのスレッド数については、Oracle Developer Studio 12.5: OpenMP API ユーザーズガイドを参照してください。
SUNW_MP_THR_IDLE
バリアーで待機しているか、または作業対象となる新しい並列領域を待っている OpenMP プログラム内のアイドル状態のスレッドのステータスを制御します。詳細は、Oracle Developer Studio 12.5: OpenMP API ユーザーズガイドを参照してください。
SUNW_MP_WARN
この環境変数を TRUE に設定すると、OpenMP やその他の並列化実行時システムからの警告メッセージが出力されます。詳細は、Oracle Developer Studio 12.5: OpenMP API ユーザーズガイドを参照してください。
OMP_STACKSIZE
実行中のプログラムは、マスタースレッド用のメインメモリースタックと、各スレーブスレッド用の個別のスタックを保持します。スタックとは、サブプログラムの実行中に、引数と自動変数を保持するために使用される一時的なメモリーアドレス空間です。OMP_STACKSIZE 環境変数を使用すると、スレーブスレッド用のスタックのサイズを制御できます。この環境変数が設定されていない場合のデフォルトのスレーブスレッドスタックサイズについては、Oracle Developer Studio 12.5: OpenMP API ユーザーズガイドを参照してください。
OMP_STACKSIZE 環境変数を設定しても、Oracle Solaris Pthreads API を使用しているプログラムには影響を与えないので注意してください。
スレッドのスタックのサイズが小さすぎる場合は、スタックオーバーフローが発生して、通知なしでデータが壊れたり、セグメント例外が発生したりすることがあります。スタックオーバーフローを検出および診断する方法については、-xcheck=stkovf コンパイラオプションを参照してください。