Oracle® Developer Studio 12.5: IDE クイックスタートチュートリアル

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更新: 2016 年 6 月
 
 

リモート開発の設定

ローカルホスト (IDE を起動したシステム)、または UNIX® オペレーティングシステムを実行しているリモートホスト上で、プロジェクトを構築、実行、デバッグできます。リモート開発では、使い慣れたローカルのデスクトップ環境で IDE を実行しながら、リモートサーバーの処理能力と開発ツールを使用してプロジェクトを構築できます。

「オプション」ダイアログボックスの「構築ツール」タブで、リモート開発ホストを構成できます。リモートホストを追加するには、次の手順に従います。

  1. 「ツール」>「オプション」を選択し、「C/C++」カテゴリをクリックします。

  2. 「オプション」ダイアログボックスの「構築ツール」タブで、「編集」をクリックします。

  3. 「構築ホストマネージャー」ダイアログボックスで、「追加」をクリックします。

  4. 「新規リモート構築ホスト」ウィザードの「ホストを選択」ページで、「ホスト名」フィールドにホストのシステム名を入力するか、「隣接ネットワーク」リスト内の使用可能なホストをダブルクリックして選択し、「次へ」をクリックします。

    image:「新規リモート構築ホスト」ダイアログボックスの「ホストを選択」ページ
  5. 「ホストのセットアップ」ページで、「ログイン」フィールドに ID を入力します。

  6. 「接続設定」をクリックします。展開可能なドロップダウンリストが表示されます。ここでは、希望順の接続リストを設定したり、接続タイムアウトを確立したりできます。

    image:「新規リモート構築ホスト」の「ホストのセットアップ」ページ
  7. 設定を選択し終わったら、「パスワード」ノードをクリックし、「次へ」をクリックします。

  8. ウィザードからパスワードが要求され、ホストに接続して「サマリー」ページが表示されます。「完了」をクリックします。

  9. ホストが「構築ホストマネージャー」ダイアログボックスの「構築ホスト」リストに追加されたら、「OK」をクリックします。

  10. IDE がリモートホストを使用する方法を指定するプロパティーを、「サービス」ウィンドウで設定できます。「C/C++ 構築ホスト」ノードを展開し、リモートホストを右クリックして、「プロパティー」を選択します。「ホストのプロパティー」ダイアログボックスで目的のプロパティーを設定します。

  11. リモートホストをデフォルトの構築ホストに設定するには、「サービス」ウィンドウの「C/C++ 構築ホスト」ノード内でホストを右クリックし、「デフォルトに設定」を選択します。

リモートホストにプロジェクトを開発するには、プロジェクトはローカルホストとリモートホストの両方で参照できる共有ファイルシステム上に存在する必要があります。通常このようなファイルシステムは、NFS または Samba を使用して共有されます。リモートホストを定義するときに、プロジェクトソースファイルへのローカルパスとリモートパスの間のマッピングを定義できます。

プロジェクトを作成するとき、デフォルトの構築ホストがプロジェクトの構築ホストとして選択されます。「プロジェクトのプロパティー」ダイアログボックスの「構築」パネルで、プロジェクトの構築ホストを変更できます。実行可能ファイルまたはコアファイルをデバッグするときに、構築ホストを指定することもできます。

リモートホスト上に存在するプロジェクトに対してローカルホストで作業するには、「ファイル」>「リモート C/C++ プロジェクトを開く」を選択します。

リモート開発ツールバーの使用

IDE には、リモートホスト上のプロジェクトとファイルへのアクセスを容易にするリモート開発ツールバーがあります。アイコンを使用して、すでに構成したリモートホストを選択し、ローカルの場合と同じようにリモートホスト上のプロジェクトおよびファイルを操作できます。これは、完全リモート開発と呼ばれます。

リモート開発モードの詳細は、IDE の C/C++ リモート開発モードに関するヘルプページを参照してください。

リモートツールバーでは次の操作を実行できます。

  • 「接続ステータス」アイコンをクリックし、アイコンの隣のリストで選択されているサーバーに接続または接続解除します。

  • リモートプロジェクトの作成アイコンをクリックして、現在接続しているホストに新規プロジェクトを作成します。

  • 「リモート・プロジェクトを開く」アイコンをクリックして、現在接続しているホストでプロジェクトを開きます。

  • 「リモートファイルを開く」アイコンをクリックして、現在接続しているホストでファイルを開きます。

構築ホスト用のターミナルウィンドウの使用

ローカルホストまたはリモートホストのターミナルウィンドウを IDE で開くことができます。ターミナルウィンドウは、IDE の「出力」領域でタブとして開きます。IDE に対してリモートホストを事前に設定する必要はありませんが、SSH デーモンを実行しておく必要があります。

IDE でターミナルウィンドウを開く方法については、IDE ヘルプで構築ホスト用のターミナルウィンドウのオープンに関する項目を参照してください。ローカルホストのターミナルウィンドウを開くには、「ウィンドウ」>「IDEツール」>「ターミナル」を選択します。

コマンド行ターミナルウィンドウの表示オプションをパーソナライズすることもできます。詳細については、IDE ヘルプのオプションウィンドウ: その他: ターミナルの項目を参照してください。

リモートデスクトップ配布

リモートデスクトップ配布を使用すれば、ほとんどすべてのオペレーティングシステム上で動作し、リモートサーバー上の Oracle Developer Studio のコンパイラやツールを使用するコードアナライザと IDE の配布を含む ZIP ファイルを生成できます。デスクトップシステムで IDE を実行すると、IDE は、配布の生成元となったサーバーをリモートホストとして認識し、Oracle Developer Studio インストール内のツールコレクションにアクセスします。

リモートデスクトップ配布の詳細については、Oracle Developer Studio でのリモートデスクトップからのコードの開発方法に関するページを参照してください。