Oracle® Developer Studio 12.5: IDE クイックスタートチュートリアル

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更新: 2016 年 6 月
 
 

プロパティーと構成の設定

以降のセクションでは、現在のプロジェクトと個々のファイルの両方のプロパティーを設定および管理する方法について説明します。

プロジェクトのプロパティーの設定

プロジェクトを作成するとき、デバッグとリリースという 2 つの構成があります。構成はプロジェクトに使用される一連の設定であり、多くのプロパティー設定を一度に簡単に切り替えることができます。デバッグ構成では、デバッグ情報を含むバージョンのアプリケーションを構築します。リリース構成では、最適化バージョンを構築します。

「プロジェクトのプロパティー」ダイアログボックスには、プロジェクトの構築情報と構成情報が含まれています。「プロジェクトのプロパティー」ダイアログボックスを開くには、次の手順に従います。

  • 「CppApplication」プロジェクトのプロジェクトノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。

    image:「プロジェクトのプロパティー」ダイアログボックス

左側のパネルでノードを選択して右側のパネルでプロパティーを変更して、「プロジェクトのプロパティー」ダイアログボックスでコンパイル設定およびその他の構成設定を変更できます。ノードとプロパティー値を選択して、設定できるプロパティーに注目します。一般プロパティーを設定すると、プロジェクトのすべての構成で設定が行われます。構築、実行、もしくはデバッグプロパティーを設定すると、現在設定されている構成のプロパティーが設定されます。

構成の管理

プロジェクトが作成されると、プロジェクトにデバッグ構成とリリース構成が指定されます。構成は、プロジェクトに使用される設定のコレクションです。構成を選択すると、多くの設定を一度に簡単に切り替えることができます。デバッグ構成では、デバッグ情報を含むバージョンのアプリケーションを構築します。リリース構成では、最適化バージョンを構築します。

「プロジェクトのプロパティー」ダイアログボックスで変更されたプロパティーは、現在の構成のメイクファイルに保存されます。デフォルトの構成を編集したり、新しい構成を作成したりできます。

新しい構成を作成するには、次の手順に従います。

  1. 「プロジェクトのプロパティー」ダイアログボックスで「構成を管理」ボタンをクリックします。

  2. 「構成」ダイアログボックスで、目的の構成にもっとも近い構成を選択します。この場合、Release 構成を選択し、「複製」ボタンをクリックします。その後、「名前を変更」をクリックします。

  3. 「名前を変更」ダイアログボックスで、構成の名前を「PerformanceRelease」に変更します。「OK」をクリックします。

  4. 「構成」ダイアログボックスで「OK」をクリックします。

  5. 「プロジェクトのプロパティー」ダイアログボックスで、左側のパネルの「C コンパイラ」ノードを選択します。PerformanceRelease 構成は「構成」ドロップダウンリストで選択されています。

  6. 右側のパネルのプロパティーシートで、「開発モード」を Release から PerformanceRelease に変更します。「OK」をクリックします。

別のオプションセットでアプリケーションをコンパイルする、新しい構成が作成されました。


ヒント  -  アクティブな構成は、IDE のツールバーで設定したり、プロジェクトノードを右クリックして「構成を設定」を選択して設定することもできます。

ソースファイルのプロパティーの設定

プロジェクトにプロジェクトプロパティーを設定すると、関連するプロパティーがプロジェクト内のすべてのファイルに適用されます。特定のファイルにプロパティーを設定できます。

  1. newmain.c ソースファイルを右クリックして、「プロパティー」を選択します。

  2. 「カテゴリ」パネルの「一般」ノードをクリックして、このファイルの構築に別のコンパイラまたはその他のツールを選択できることを確認します。チェックボックスを選択して、現在選択されているプロジェクト構成の構築からファイルを除外することもできます。

  3. 「C コンパイラ」ノードをクリックして、プロジェクトコンパイラ設定およびこのファイルのその他のプロパティーをオーバーライドできることを確認します。

  4. 「プロジェクトのプロパティー」ダイアログボックスをキャンセルします。