このソフトウェアは独自で認証を行いません。代わりにログイン画面を表示し、ユーザー名とパスワードの文字列をベースとなる Oracle Solaris、Linux、または Windows OS に渡し、これらの OS に認証を処理させます。Oracle Fabric Manager のログインはパススルー方式なので、LDAP や AD などの追加の認証方法がサポートされています。認証オプションの詳細については、Oracle Fabric Manager 5.0.2 管理ガイド の ユーザーの管理を参照してください。
OS およびほかのすべての認証方法が完了すると、その情報が Oracle Fabric Manager に送信されます。ここで続いて、認証されたユーザーに対して正しい Oracle Fabric Manager レベルの特権が設定されます。これらの特権が適用されると、この特権によって、認証されたユーザーが使用できる Oracle Fabric Manager GUI 内のオブジェクトが決まります。それぞれのレベルで、ユーザー名には異なる権利または特権を与えることができますが、Oracle Fabric Manager の場合、ユーザーに与えられた Oracle Fabric Manager の特権のみが強制されます。
たとえば、OS レベルのユーザー joey がすべての権利を持つスーパーユーザーであっても、Oracle Fabric Manager レベルのユーザー joey がネットワーク管理者ユーザーである場合は、ネットワーク管理者役割の特権のみが適用され、スーパーユーザーの特権は適用されません。この場合、ユーザー joey は異なる権限を持ちますが、Oracle Fabric Manager 経由でファブリックデバイスや仮想 I/O を管理する際には Oracle Fabric Manager 権限のみが適用されます。