このセクションでは、Oracle Solaris 11.4 のインストールに関する情報を提供します。
このセクションでは、Oracle Solaris 11.4 をインストールするためのメモリーおよびディスク容量の要件を示します。
Oracle Solaris には、いくつかのシステムインストールグループパッケージが用意されています。テキストインストーラおよび自動インストーラインストールのデフォルトの AI マニフェストは、solaris-large-server グループパッケージをインストールします。非大域ゾーン用のデフォルトのインストールマニフェストは、solaris-small-server グループパッケージをインストールします。solaris-minimal-server グループパッケージは、Oracle Solaris を実行するために必要な、サポートされる最小限のパッケージのセットをインストールします。デフォルトのインストールマニフェストを変更して solaris-minimal-server をインストールし、そのあとで必要に応じて追加のパッケージをインストールすることもできます。
推奨最小システムメモリーは 4G バイトです。
次の表は、各システムインストールパッケージグループに対して推奨される最小ディスク容量を示しています。
|
Oracle Solaris 11.4 は、Oracle SPARC T4 以降のプロセッサ、Fujitsu SPARC64 X、X+、XII プロセッサ、あるいは Intel EM64T または AMD AMD64 命令セットをサポートしている x64 CPU をベースにしたシステムをサポートしています。
次のプラットフォーム上では Oracle Solaris 11.4 にアップグレードすることはできません。ハードウェアをアップグレードできるまで、Oracle Solaris 11.3 の重要な修正を使用してこれらのシステムを最新に保つ方法については、Oracle Solaris 11.3 のサポート (ドキュメント ID 2382427.1) を参照してください。
SPARC64 VI、VII、または VII+ CPU を使用する SPARC Enterprise M3000、M4000、M5000、M8000、および M9000 システム。
UltraSPARC T1 CPU をベースにしたプラットフォーム - Sun Fire T1000 および T2000、Sun SPARC Enterprise T1000 および T2000、Netra CP3060、Netra T2000、および Sun Blade T6300
UltraSPARC T2 CPU をベースにしたプラットフォーム - Sun SPARC Enterprise T5120 および T5220、Sun Blade T6230、Netra CP3260、および Netra T5220
UltraSPARC T2+ CPU をベースにしたプラットフォーム: Sun SPARC Enterprise T5140、T5240 および T5440、Sun Blade T6340、Sun Netra T6340、および Netra T5440
SPARC T3 CPU をベースにしたプラットフォーム: SPARC T3-1、T3-1B、T3-2 および T3-4、Netra SPARC T3-1、および Netra SPARC T3-1BA
Sun Java ワークステーションモデル: W1100z、W2100z
Sun Ultra ワークステーションモデル: 20、20 M2、40、40 M2
Sun Fire サーバーモデル: V20z、V40z、X2100、X2100 M2、X2200 M2、X4100、X4100 M2、X4140、X4200、X4200 M2、X4240、X4440、X4540、X4600、X4600 M2、X4640
Sun Blade サーバーモジュール: X6220、X6240、X6440、X8400、X8420、X8440
Netra X4200 M2
Oracle Solaris 11.3 以前のリリースで利用できた一部の機能は現在廃止され、Oracle Solaris 11.4 から削除されました。Oracle Solaris 11.4 にアップグレードすると、システムに現在インストールされている廃止された機能はすべて削除されます。たとえば、一部のレガシーデバイス用ドライバは Oracle Solaris 11.4 では非推奨になりました。このようなデバイスを備えたシステムをアップグレードすると、Oracle Solaris 11.4 からそれらのデバイスにアクセスする機能が失われる場合があります。アップグレードする前に、Oracle Solaris 11 の今後のリリースで予定されている機能終了 (EOF) を確認してください。
サポートされているシステム、およびプラットフォームタイプ間の実装の違いについては、Oracle Solaris 11 ハードウェア互換リストを参照してください。
Oracle Solaris 11.4 をインストールする前に、入手可能な最新のシステムファームウェアに更新することをお勧めします。Oracle システムのファームウェアのダウンロードとリリース履歴を参照してください。
Oracle SPARC T4、SPARC T5、SPARC M5、SPARC M6、および Fujitsu SPARC M10 システムは、Oracle Solaris 11.4 をブートするためのファームウェアバージョンでリリースされましたが、Oracle Solaris カーネルゾーンのサポートが必要な場合は、ファームウェアを更新する必要があります。Oracle SPARC M7、SPARC M8、SPARC T7、および SPARC T8 システムでは、Oracle Solaris 11.4 でカーネルゾーンをサポートするためのファームウェア更新は必要ありません。
カーネルゾーンのハードウェアおよびソフトウェア要件については、Oracle Solaris カーネルゾーンの作成と使用 の Software and Hardware Requirements for Oracle Solaris Kernel Zonesを参照してください。
このセクションの手順は新規インストール用です。古い Oracle Solaris 11 インストールを更新する場合は、Oracle Solaris 12 への更新を参照してください。
新規インストールの場合は、Oracle Technology Network (OTN) の Oracle Solaris 11 ダウンロードサイトにアクセスし、ライセンスに同意して Oracle Solaris 11.4 インストールイメージのいずれかをダウンロードします。
Oracle Solaris 11.4 をインストールするには、次のインストールガイドを参照してください。
追加の Oracle Solaris 11.4 パッケージにアクセスするには、次の方法のいずれかを使用します。
Oracle Solaris 11.4 パッケージリポジトリファイルをダウンロードします。
OTN の Oracle Solaris 11 ダウンロードサイトにアクセスし、Oracle Solaris 11.4 パッケージリポジトリファイルをダウンロードします。
ローカルパッケージリポジトリのダウンロードとインストール、ローカルリポジトリを使用するための solaris パブリッシャーの構成、およびほかのシステムからローカルリポジトリへのアクセスの提供については、Oracle Solaris 12 パッケージリポジトリのコピーと作成を参照してください。
pkg.oracle.com/solaris/support または pkg.oracle.com/solaris/release パッケージリポジトリを使用します。
インストールの一環としてパッケージを追加する場合は、インストールマニフェストの credentials 要素の key および cert 要素を使用します。
Oracle Solaris 11.2 以降、setterm は system/locale/extra パッケージの一部としてはインストールされなくなりました。
setterm を取得するには、system/locale/setterm パッケージをインストールします。
# pkg install system/locale/setterm
setterm コマンドについては、setterm(1) のマニュアルページを参照してください。