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Oracle® Solaris 11.4 ご使用にあたって

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更新: 2018 年 8 月
 
 

デスクトップに関する問題

このセクションでは、Oracle Solaris 11.4 リリースでのデスクトップに関する問題について説明します。

GNOME 3: 同じユーザーが複数の VNC セッションを実行できない (27275811)

同じ uid で同時に複数の GNOME 3 セッションを開始することはできません。

GNOME 3.24 でマウスの利き手を変更できない (27372205)

「設定」->「マウス/タッチパッド」で「左」を選択しても、マウスボタンが左利き用マウスとして動作するようになりません。

回避方法: 左利き用マウスとして使用するためにマウスを構成するには、xmodmap コマンドを次の例のように使用します。

$ xmodmap -e "pointer = 3 2 1"

SPARC: USB キーボード、マウス、および物理モニターに関するデスクトップの問題 (15700526)

物理キーボード、マウス、またはモニターを使用しているときに、Oracle Solaris デスクトップ上で端末ウィンドウを何度も開いて使用しようとすると、文字やマウスの制御が失われることがあります。

この問題は、マイクロフレームの消失によって発生するエラーが原因で起こることがあります。これらのエラーは、全速または低速の USB 1.0 または 1.1 キーボードおよびマウスデバイスがシステム上のオンボード USB 2.0 ハブの下の USB ポートに接続されているときに発生します。しかし、キーボードおよびマウスデバイスがシステムの USB ポートに接続され、それが ohci (USB 1.0 または 1.1) ドライバに手動でバインドされた内部ハブに接続されているときは、これらのエラーは発生しません。


注 -  仮想キーボードおよびマウスを使用している場合は、ハブの下のすべてのデバイスが強制的に低速で動作します。デバイスは引き続き機能しますが、低速の USB 1.0 または 1.1 で動作します。

回避方法: /kernel/drv/ehci.conf ファイルの ehci-port-forced-to-companion 変数の値を設定します。この変数の値は、ehci (USB 2.0) ドライバが USB コントローラ上の特定のポートの制御を解放するために使用します。

ehci-port-forced-to-companion 変数の値は、プラットフォームのタイプと使用される USB デバイスのタイプによって異なります。次の表に、推奨される USB コネクタの使用法と対応する ehci-port-forced-to-companion 変数の値を示します。

表 2  推奨される USB コネクタの使用法と値
SPARC プラットフォーム
USB デバイスのタイプ
推奨される USB コネクタの使用法
/kernel/drv/ehci.conf ファイルの ehci-port-forced-to-companion 変数の値
T4-1、T4-2
物理キーボードまたはマウス
前面 USB コネクタを使用します
4
T4-4
物理キーボードまたはマウス
背面 USB コネクタを使用します
3
T4-1、T4-2、T4-4
仮想キーボードまたはマウス
なし
2

この回避方法を実装するには、次の手順を実行します。

  1. USB デバイスを接続します。

    さまざまなプラットフォーム上のデバイスに推奨される USB コネクタは、図 2, 表 2, 推奨される USB コネクタの使用法と値 に一覧表示されています。

  2. /kernel/drv/ehci.conf ファイルの ehci-port-forced-to-companion 変数の値を設定します。

    たとえば、SPARC プラットフォームが T4-4 であり、物理キーボードを使用している場合は、ehci-port-forced-to-companion=3 を設定します。

  3. システムをリブートします。

    # init 6