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Oracle® Solaris 11.4 ご使用にあたって

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更新: 2018 年 8 月
 
 

カーネルゾーンに関する問題

このセクションでは、Oracle Solaris 11.4 のカーネルゾーンに関する問題について説明します。

SPARC: 内部でカーネルゾーンが実行されているとゲストドメインのライブ移行が失敗する (21289174)

Oracle VM Server for SPARC ドメイン内の実行中のカーネルゾーンによって、ゲストドメインのライブ移行がブロックされます。同様の問題が以前にバグ 18289196 で記載されていましたが、それはこのレポートで置き換えられます。次のエラーメッセージが表示される場合があります。

Guest suspension failed due to the presence of active Kernel Zones.
Stop Kernel Zones and retry the operation.

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

x86: Spectre V2 の軽減を使用しているカーネルゾーンを、軽減されていないシステムに移行すると、再開時にパニックが発生する (27966086)

Spectre V2 の軽減を使用して実行されているシステムから、Spectre V2 の軽減のないシステムにカーネルゾーンを移行すると、軽減のないシステムでカーネルゾーンが再開されたときにパニックが発生します。カーネルゾーンが再開されパニックが発生すると、次のようなメッセージが表示されます。

error: VCPU 0: VM exit for WRMSR: msr == 0x49
error: VCPU 0: unallowed WRMSR
panic[cpu0]/thread=ffffe33000005b00: BAD TRAP: type=d (#gp General protection)
rp=ffffe33000005950 due to access to a non-canonical address

カーネルゾーンはパニックに続いてリブートしたあと実行されますが、移行時に実行されていたものはすべて失われます。

回避方法: Spectre V2 の軽減を使用しているカーネルゾーンを、Spectre V2 の軽減を実行していないシステムに移行しないでください。x86 システムでは、Spectre V2 の軽減されたカーネルゾーンは Spectre V2 の軽減された別のシステムに移行し、軽減されていないカーネルゾーンは軽減されていない別のシステムに移行してください。