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Oracle® Solaris 11.4 でのシステムおよび接続されたデバイスのセキュリティー保護

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更新: 2018 年 8 月
 
 

オブジェクトごとのセキュリティー拡張の指定

管理者は ld -z コマンドを使用して、オブジェクトごとのセキュリティー拡張を指定できます。このリリースでは、さまざまなセキュリティー拡張を次のように指定できる一貫した方法が、改訂されたコマンドオプションによって提供されています。

ld -z sx=extension[mode],...

extension 変数はセキュリティー拡張の名前に置き換えてください。mode 変数は enable または disable に置き換えてください。モードを省略した場合、拡張は有効になります。次のセキュリティー拡張を指定できます。

aslr

プロセスのアドレス空間レイアウトのランダム化動作を指定します。

nxheap

プロセスの実行不能ヒープの要件を指定します。

nxstack

プロセスの実行不能スタックの要件を指定します。

adiheap

プロセス内のメモリーアロケータに対する Application Data Integrity (ADI) 要件を指定します。

adistack

プロセスの ADI (アプリケーションデータ整合性) スタック保護の要件を指定します。

使用例 3, adistack を有効にしたアプリケーションのコンパイルで使用されているこのオプションを参照してください。詳細は、ld(1) のマニュアルページおよびOracle Solaris 12 リンカーとライブラリガイドを参照してください。