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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース5.1
E83810-03
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24.1.5 レガシー・コンポーネント・ビューでのページ属性へのアクセス

編集可能な共通のページ属性には、ページの名前またはタイトル、ヘッダーおよびフッター・テキスト、選択した認可スキームが含まれます。

トピック:

24.1.5.1 コンポーネント・ビューでのページ属性の編集

ページ属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. コンポーネント・ビューでページを表示します。
  2. 「ページ」で、ページ名または「すべて編集」アイコンをクリックします。

    ページ属性ページが表示されます。

  3. 対象となる属性を編集します。

    必須の値には赤いアスタリスク(*)が付いています。

    ヒント:

    属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

    ページ属性ページは、セクションに分かれています。

    これらのセクションにはページをスクロール・ダウンするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックすることでアクセスできます。ページ上部のボタンを選択すると、選択されたセクションが表示され、その他のセクションはすべて一時的に非表示になります。ページのすべてのセクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。

  4. 変更を保存するには、「変更の適用」をクリックします。

24.1.5.2 コンポーネント・ビューのページ属性

コンポーネント・ビューのページ属性ページは、次のセクションに分かれています。

トピック:

24.1.5.2.1 名前

表24-4に、ページ名、英数字の別名(オプション)、関連付けられたページ・グループなど、カレント・ページの一般的な属性を示します。

表 24-4 ページ属性: 名前

属性 説明

名前

アプリケーション開発者のカレント・ページの名前を指定します。この名前は、ページ番号およびページ・タイトルとともに、多くのページおよびレポートで使用されます。

ページの別名

このページの英数字の別名を入力します。この別名は、カレント・アプリケーション内で一意である必要があります。

たとえば、アプリケーション100のページ1で作業している場合、別名「home」を作成できます。その後、次のf?p構文を使用して他のページからこのページにアクセスできます。

f?p=100:home

グループ

このページと関連付けるページ・グループを指定します。ページ・グループは、機能に影響しませんが、開発者がアプリケーション内のページを管理するのに役立ちます。

グループからページを削除するには、「- グループが割り当てられていない -」を選択し、「変更の適用」をクリックします。

関連項目: ページ・グループの作成

24.1.5.2.2 表示属性

表24-5に、選択されるページ・テンプレート、標準タブ・セット、タイトル、カーソル・フォーカスなど、カレント・ページの一般的な表示属性を示します。

表 24-5 ページ属性: 表示属性

属性 説明

タイトル

ブラウザ・ウィンドウのタイトル・バーに表示するタイトルを入力します。Application Expressエンジンは、ページ・テンプレートで使用される#TITLE#置換文字列のかわりに、ここで指定するタイトルを使用します。このタイトルは、HTMLタグ<TITLE>と</TITLE>の間に挿入されます。

ページ・モード

ページ・モードを選択します。オプションは次のとおりです。

  • 標準 - ページは標準のApplication Expressアプリケーション・ページとして表示されます。

  • モーダル・ダイアログ - モーダル・ダイアログは、同じブラウザ・ウィンドウ内に配置されるオーバーレイ・ウィンドウです。モーダル・ダイアログは、ユーザーが終了して閉じるまで、アクティブでフォーカスされたままです。モーダル・ダイアログがアクティブである間は、ダイアログを閉じるまでユーザーは残りのページと対話できません。

  • 非モーダル・ダイアログ - 非モーダル・ダイアログは、個別のポップアップ・ブラウザ・ウィンドウを表示します。ユーザーは、非モーダル・ダイアログおよびページのコンテンツと対話できます。リクエストされる情報が続行に必要でない場合に、非モーダル・ダイアログを使用します。このウィンドウ・タイプは、別の場所で作業が続いている間、開いたままにできます。

関連項目: ダイアログ・ページの作成

ページ・テンプレート・オプション

テンプレート・オプションを使用すると、カレント・ページ・テンプレートに適用される各種CSSカスタマイズ設定の選択が可能になります。テンプレート・オプションとこれに対応するCSSクラスは、ページ・テンプレート・レベルで定義されます。属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

関連項目: テーマの編集

ページCSSクラス

ページ・テンプレートに置換文字列#PAGE_CSS_CLASSES#が含まれている場合に置換されるスペースで区切られたリストとして、追加のCSSクラスを入力します。

関連項目: テーマの編集

カーソル・フォーカス

カーソル・フォーカスを指定します。使用可能なオプションは次のとおりです。

  • 「ページの最初のアイテム」を選択すると、カーソル・フォーカスはページの最初のフィールドに置かれます。

  • JavaScriptを含める場合は、「フォーカスなし」を選択します。このオプションを選択すると、生成済JavaScriptとカスタムJavaScript間の競合を回避できます。

メディア・タイプ

インターネット・メディア・タイプを入力します。インターネット・メディア・タイプは、2つの部分で構成される、インターネット上のファイル形式を表す識別子です。メディア・タイプは、少なくともタイプとサブタイプの2つの部分で構成され、オプションで1つ以上のパラメータを指定します。メディア・タイプは、ページ描画の際にHTTPヘッダーのContent-Typeで使用されます。ページ・レベルのメディア・タイプが、アプリケーション・レベルのメディア・タイプを上書きします。この属性のデフォルト値はNULLです。ページ・レベルとアプリケーション・レベルの両方でメディア・タイプの値がNULLの場合、メディア・タイプとしてtext/htmlが使用されます。

24.1.5.2.3 JavaScript

表24-6に、カレント・ページにJavaScriptを含めることができる属性を示します。

表24-6 JavaScript属性

属性 説明

ファイルURL

このページにロードするコードのJavaScriptのファイルURLを入力します。各URLを新しい行に記述する必要があります。ファイルの縮小バージョンを指定する場合、置換文字列#MIN#を使用して.minを、または#MIN_DIRECTORY#を使用してminified/を通常ページ・ビューのファイルURLに含めたり、ページをデバッグ・モードで表示する場合は空の文字列を含めることができます。アプリケーションのバージョンをファイルURLに含める場合、置換文字列#APP_VERSION#にアクセスすることもできます。

例を表示するには、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

ファンクションおよびグローバル変数の宣言

このページで使用するコードのJavaScriptコード(ファンクション、グローバル変数の宣言など)を入力します。コードを複数のページで使用する場合は、そのコードを外部のJavaScriptファイルに追加して重複を避けることを検討してください。

ここに入力したコードによって、ページ・テンプレート内の#PAGE_JAVASCRIPT#置換文字列が置き換えられます。

注意: スクリプトの開始タグや閉じタグを含めないでください。JavaScriptコードのみ含めます。

ショートカットを参照するには、次の方法を使用します。

"SHORTCUTNAME"

ページ・ロード時に実行

ページがロードされたときに実行されるJavaScriptコードを入力します。このコードはOracle Application Expressによって生成されたJavaScriptコードの後に実行されます。

ここに入力したコードによって、ページ・テンプレート内の#GENERATED_JAVASCRIPT#置換文字列が置き換えられます。

注意: スクリプトの開始タグや閉じタグを追加せず、JavaScriptコードのみ追加します。

24.1.5.2.4 CSS

表24-7に、カレント・ページにカスケード・スタイルシート(CSS)ファイルを含めることができる属性を示します。

表24-7 CSS属性

属性 説明

ファイルURL

このページにロードされるカスケード・スタイルシート・ファイルURLを入力します。各URLを新しい行に記述する必要があります。ファイルの縮小バージョンを指定する場合、置換文字列#MIN#を使用して.minを、または#MIN_DIRECTORY#を使用してminified/を通常ページ・ビューのファイルURLに含めたり、ページをデバッグ・モードで表示する場合は空の文字列を含めることができます。アプリケーションのバージョンをファイルURLに含める場合、置換文字列#APP_VERSION#にアクセスすることもできます。

ここに入力したファイルURLによって、ページ・テンプレート内の#PAGE_CSS#置換文字列が置き換えられます。

注意: リンクの開始タグや閉じタグを含める必要はありません。ファイルURLのみを含めてください

例を表示するには、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

インライン

このページに使用されるカスケード・スタイルシートのコードを入力します。コードが複数のページで使用されている場合、重複を避け、ブラウザで静的ファイルをキャッシュするため、外部ファイルに挿入することを検討してください。

ここに入力したコードによって、ページ・テンプレート内の#PAGE_CSS#置換文字列が置き換えられます。

注意: スクリプトの開始スタイル・タグや閉じスタイル・タグを含めないでください。カスケード・スタイルシート・コードのみを含めます。

例を表示するには、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

24.1.5.2.5 ダイアログ

表24-8に、ダイアログとして表示するページを定義する属性を示します。次の属性は、ページ・モードが「モーダル・ダイアログ」または「非モーダル・ダイアログ」に設定されている場合にのみ適用されます。

ヒント:

次の属性は、ページ・テンプレート・レベルで定義された同様の設定を上書きします。ダイアログを参照してください。

表24-8 ページ属性: ダイアログ

属性 説明

ダイアログの幅をピクセルまたはパーセント単位で入力します。この設定は、ページ・テンプレート・レベルで指定されたデフォルトのダイアログ幅を上書きします。

デスクトップ・ユーザー・インタフェースを使用しているページの場合、値は500などのピクセル単位で設定する必要があります。jQueryモバイル・スマートフォン・ユーザー・インタフェースを使用しているページの場合、値は80%などのパーセント単位で設定する必要があります。

ページ・テンプレートのダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_WIDTH#は、このアイテムに入力した値で置換されます。

高さ

ダイアログの高さを500などのピクセル単位で入力します。

ページ・テンプレートのダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_HEIGHT#は、このアイテムに入力した値で置換されます。

最大幅

ダイアログの最大幅をピクセル単位で入力します。この設定は、ページ・テンプレート・レベルで指定されたデフォルトのダイアログ最大幅を上書きします。

jQueryモバイル・スマートフォン・ユーザー・インタフェースを使用しているページの場合、最大幅は500です。ページ・テンプレートのダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_MAX_WIDTH#は、このアイテムに入力した値で置換されます。

属性

Oracle Application Expressのダイアログ・サポートは、ページのユーザー・インタフェースによって異なり、jQuery UIダイアログはデスクトップ・ユーザー・インタフェースに使用され、jQuery Mobileダイアログ・ウィジェットはモバイル・ユーザー・インタフェースに使用されます。Oracle Application Expressでは、ダイアログ属性のサブセットとして、高さ、幅および最大幅がサポートされます。

ページ・テンプレート・レベルで定義されたダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_ATTRIBUTES#は、このアイテムに入力された任意の値で置換されます。

詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

CSSクラス

ダイアログに適用する追加のCSSクラスをスペース区切りリストとして入力します。次に例を示します。

ui-dialog--wizard

ページ・テンプレートに出現した置換文字列#DIALOG_CSS_CLASSES#は、このフィールドで指定した値で置換されます。この値はページ・テンプレート・レベルで設定された値を上書きします。

チェーン・ダイアログ

このダイアログが別のダイアログによって開かれ、同じダイアログ・ウィンドウを再利用する場合、「はい」を選択します。たとえば、このダイアログが複数ページ・ダイアログ・ウィザードの一部で、ウィザードの各ステップにダイアログ・ウィンドウを再利用する場合です。

このダイアログが別のダイアログによって開かれ、新規ダイアログ・ウィンドウで開かれる必要がある場合、「いいえ」を選択します。たとえば、このダイアログがモーダルで、親モーダル・ダイアログ・ウィンドウ内で開く場合です。

24.1.5.2.6 HTMLヘッダー

表24-9に、ページ・ヘッダーおよびページのHTML本文テキストを定義する属性を示します。

表24-9 HTMLヘッダー属性

属性 説明

HTMLヘッダー

ページ・テンプレート・ヘッダー内の#HEAD#置換文字列を置換するテキストを入力します。ここで入力する値は、HTML <HEAD>タグの後に挿入されます。このページ属性を使用して、ページ固有のメタ・タグを追加します。

注意: JavaScriptコードまたはカスケード・スタイルシートを専用のJavaScriptおよびCSS属性に追加する必要があります。

ページのHTMLボディ属性

ページ・テンプレートの#ONLOAD#置換文字列に置き換えられるテキストを入力します。この機能を使用するには、ページ・テンプレートに#ONLOAD#置換文字列が含まれている必要があります。

24.1.5.2.7 ヘッダーおよびフッター

表24-10に、ヘッダーおよびフッター・テキストを定義する属性を示します。

表24-10 ヘッダー・テキストおよびフッター・テキスト

属性 説明

ヘッダー・テキスト

ページ・ヘッダーの直後かつボディ・コンテンツの前に配置するテキストまたはHTMLを入力します。

フッター・テキスト

ページ・テンプレート・フッターの前に表示するテキストまたはHTMLを入力します。

24.1.5.2.8 読取り専用

このページでページ・アイテムを読取り専用としてレンダリングするために必要な条件タイプをリストから選択します。条件を選択しない場合、ページ・アイテムが通常どおりにレンダリングされます。読取り専用条件は、「ヘッダーの前」のプロセス・ポイントを持つプロセスを実行した後に評価されます。

ヒント:

一部のページ・アイテム(検索フィールドなど)または特定のリージョンのすべてのページ・アイテムを、この条件の評価内容とは無関係に常に入力可能なページ・アイテムとしてレンダリングする場合は、これらのリージョンまたはページ・アイテムの読取り専用条件を「なし」に設定します。

24.1.5.2.9 セキュリティ

表24-11に、カレント・ページの認可スキームおよび認証要件を定義する属性を示します。

表 24-11 ページ属性: セキュリティ

属性 説明

認可スキーム

ページに適用する認可スキームを選択します。認可スキームはアプリケーション・レベルで定義され、アプリケーション内の多くの要素に適用できます。

認可スキームは、アプリケーション・セッション(セッションの作成時)ごとに1回評価されるか、ページ・ビューごとに1回評価されます。選択した認可スキームがtrueと評価された場合、ページが表示され、他の定義された条件に従います。falseと評価された場合、ページは表示されず、エラー・メッセージが表示されます。

関連項目: 認可を介したセキュリティの提供

認証

このページがパブリック・ページとして定義されているか、または認証が必要かを指定します。ページをパブリック・ページとして指定した場合、ページは認証の前に表示されます。この属性は、認証が必要なアプリケーションにのみ適用されます。アプリケーションのページ監視ファンクションは、このページ属性にアクセスして、表示前に事前認証が不要なページを識別できます。認証スキームのページ監視ファンクションの実装によって、この属性が影響するかどうかが判別されます。

関連項目: 認証によるユーザー・アイデンティティの証明

ディープ・リンク

この属性を使用して、アプリケーション・ページのディープ・リンクを有効または無効にします。オプションは次のとおりです。

  • 有効: 特定のページへのURLは、最終的にそのページにリダイレクトされます(場合によってはユーザーのログイン後)。

  • 無効: URLに有効なセッションIDが含まれていない場合、Application Expressは新しいセッションを開始し、アプリケーションのホーム・ページにリダイレクトします。

  • アプリケーション・デフォルト: アプリケーションレベルの設定が使用されます。

関連項目: 認証

ページ・アクセス保護

注意: この属性は、アプリケーションについて「セッション・ステート保護」が有効化されている場合のみ表示されます。セッション・ステート保護の理解を参照してください。

カレント・ページのページ・アクセス保護レベルを選択します。

  • 制限なし: セッション・ステート引数(Request、Clear Cache、Name/Values)の有無にかかわらず、URLを使用してページを要求できます。

  • 引数にチェックサムが必要: URLにRequest、Clear CacheまたはName/Value引数が表示されている場合は、チェックサムも提供する必要があります。チェックサム・タイプは、引数として渡されるすべてのアイテムの最も厳密なセッション・ステート保護属性と互換性がある必要があります。

  • 引数使用不可: URLを使用してページを要求できますが、Request、Clear CacheまたはName/Value引数は許可されません。

  • URLアクセスなし: URLを使用してページにアクセスできませんが、ページは、URLリダイレクトを行わない「ページにブランチ」ブランチ・タイプのターゲットにできます。

フォームのオートコンプリート

この属性を「オン」に設定してもページには影響はありません。この値を「オフ」に設定すると、FORMタグに次のHTMLが生成されます。

autocomplete="off"

ブラウザ・キャッシュ

注意: この機能には、HTTPヘッダー・レスポンス変数cache-controlをサポートする最新のブラウザが必要です。

オプションは次のとおりです。

  • アプリケーション・デフォルト: 実行時の値はアプリケーションの「ブラウザ・キャッシュ」属性から取得されます。

  • 有効: ブラウザはアプリケーションのページ・コンテンツを、メモリー内とディスク上の両方のキャッシュに保存します。ユーザーがブラウザの「戻る」ボタンを押すと、通常、ページはサーバーからではなくキャッシュからロードされます。

  • 無効: ブラウザは、ページ・コンテンツおよびサーバーからのリクエスト・コンテンツを保存しません。ページ・コンテンツをメモリー内またはディスク上にキャッシュしないようにブラウザに指示するHTTPヘッダーcache-control: no-storeがOracle Application Expressにより送信されます。ブラウザのキャッシュを無効にすると、部分ページ・リフレッシュを使用するページ(対話モード・レポートを含むページなど)での「戻る」ボタンのわずかな問題も回避できます。

セキュリティの観点からおよびベスト・プラクティスとして、ブラウザのキャッシュを無効にしておくことをお薦めします。これにより、ブラウザに機密データが格納されないようにし、URLが変わる場合に常にページがリクエストされます。そうしない場合、ログアウト後にブラウザ履歴で前に戻り、以前のセッションのキャッシュされたコンテンツを表示できる可能性があります。

セッションを再結合

「セッションを再結合」属性は、Application ExpressがセッションIDを含まないアプリケーションURLをサポートするかどうかを制御します。セッションの再結合が有効で、URLにセッションIDが含まれていない場合、Application ExpressはセッションCookieを使用して既存のセッションを結合することを試みます。このページ・レベルの値は、より制限的なインスタンス・レベルの設定によってオーバーライドされます。

警告: セッションの再結合を有効にすると、攻撃者が既存のエンド・ユーザー・セッションを乗っ取ることが可能になるため、アプリケーションのセキュリティが侵害される可能性があります。詳細は、「セッションを再結合」についてを参照してください。

「セッションを再結合」から、次のオプションを選択します。

  • アプリケーション・デフォルト - アプリケーション・レベルで定義されている設定を継承します。ブラウザ・セキュリティを参照してください。

  • 無効 - URLにセッションIDが含まれていない場合、Application Expressは新しいセッションを作成します。

  • パブリック・セッションに対して有効 - URLがパブリック・ページのもので、セッションIDが含まれていない場合、Application Expressはそのアプリケーションに対して確立された既存のセッションCookieの利用を試みます。パブリック・ページと認証済ページの両方を持つアプリケーションの場合、エンド・ユーザーの認証後にセッションIDが定義されます。Application Expressは、セッションがまだ認証されていない場合にのみCookieを使用して結合します。

  • すべてのセッションに対して有効 - URLにセッションIDが含まれておらず、次の条件が満たされる場合、Application Expressはそのアプリケーションに対して確立された既存のセッションCookieの利用を試みます。

    セッション・ステート保護がそのアプリケーションに対して有効で、URLに有効なチェックサムが含まれています。パブリック・ブックマークの場合、最も制限的なアイテム・レベルの保護は「制限なし」または「チェックサムが必要 - アプリケーション・レベル」である必要があります。

    URLにペイロードは含まれていません(リクエスト・パラメータ、クリア・キャッシュまたはデータ値ペア)。

    この設定では、アプリケーションの「フレームへの埋込み」が「同じ起点から許可」または「拒否」に設定されている必要もあります。

関連項目: ブラウザ・セキュリティ「セッションを再結合」についておよびOracle Application Express管理ガイドの「セッション再結合の構成」

24.1.5.2.10 重複送信

「複製ページの送信を許可」リストを使用して、ユーザーがページを1行で繰り返し処理できるかどうかを指定します。重複するページ送信が繰り返し処理されないようにするには、この属性を「いいえ」に設定します。

重複するページ送信の例を次に示します。

  • ユーザーが「送信」ボタンを繰り返しクリックした場合

  • ブランチ・タイプ「ページにブランチ」を作成して、ユーザーがブラウザの再ロード・ボタンをクリックした場合

「複製ページの送信時は、このURLに移動」で、URLを入力します。「複製ページの送信を許可」「いいえ」に設定している場合はこのフィールドを使用します。「いいえ」を選択していて同一ページを2回発行すると、Oracle Application Expressはエラー・メッセージとユーザーが指定したURLへのリンクを表示します。

24.1.5.2.11 サーバー・キャッシュ

表24-12に、カレント・ページのキャッシュを有効にする属性を示します。

表24-12 ページ属性: サーバー・キャッシュ

属性 説明

キャッシュ・ページ

ページ・キャッシュを有効にするかどうかを指定します。ページ・キャッシュは、ページを動的に表示せずにキャッシュから表示するため、パフォーマンスが向上します。オプションは次のとおりです。

  • 無効 - コンテンツはキャッシュされず、リクエストごとに計算されます。

  • 有効 - コンテンツはキャッシュされ、すべてのユーザーによって利用されます。

  • ユーザー別のキャッシュ - コンテンツはユーザーごとにキャッシュされます。

  • セッション別のキャッシュ - コンテンツはセッションごとにキャッシュされます。

キャッシュ・タイムアウト

「有効」または「ユーザー別のキャッシュ」を選択するかどうかを表示します。キャッシュされたページが有効な時間を指定してください。

キャッシュ・ページ条件

条件を指定してください。条件がTrueを戻す場合、ページはキャッシュから表示されます。条件がFalseを戻す場合、ページは動的にレンダリングされ、キャッシュから取得されません。

式1

選択した「キャッシュ・ページ条件」に従って条件付きで表示されます。選択した特定の条件タイプに基づいて、この属性に値を入力してください。

式2

選択した「キャッシュ・ページ条件」に従って条件付きで表示されます。選択した特定の条件タイプに基づいて、この属性に値を入力してください。

関連項目:

Oracle Application Express管理ガイドの「キャッシュされたリージョンおよびページの管理」およびコンポーネント・ビューでのリージョン・キャッシュの使用

24.1.5.2.12 構成

このページに対するビルド・オプションを選択します。ビルド・オプションを使用すると、機能を有効または無効にできます。ほとんどのアプリケーション属性は、ビルド・オプション属性を持ちます。特定の構成でページを除外する場合以外は、カレント・ページのビルド・オプションを指定しないでください。

ビルド・オプションは、INCLUDEおよびEXCLUDEという2つの値をとることができます。属性を含めように指定すると、Application Expressエンジンは、実行時にその属性をアプリケーション定義の一部とみなします。逆に、属性を除外するように指定すると、Application Expressエンジンは、その属性を存在しないものとして処理します。

24.1.5.2.13 エラー処理

表24-13に、アプリケーションがエラーのログを記録する方法を制御または変更するために使用する属性を示します。

「インライン・エラー通知テキスト」で、ページでエラーが発生した場合に#NOTIFICATION_MESSAGE#テンプレート置換文字列に表示するエラー・テキストを入力します。

表24-13 ページ属性: エラー処理

属性 説明

インライン・エラー通知テキスト

ページでエラーが発生した場合に#NOTIFICATION_MESSAGE#テンプレート置換文字列に表示するエラー・テキストを入力します。

エラー処理ファンクション

既存のエラー・メッセージと表示位置を変更するか、エラーが発生した場合にそれをログに記録するための、PL/SQLエラー・ファンクションの名前を入力します。このファンクションは、データベース内のパッケージ・ファンクションまたはスタンドアロンのファンクションを参照できます。次に例を示します。

log_apex_error

データベースのPL/SQLパッケージまたはスタンドアロンのファンクションを参照する場合、#OWNER#置換文字列を使用して、カレント・アプリケーションの解析対象スキーマを参照します。次に例を示します。

#OWNER#.log_apex_error

apex_errorパッケージで説明されている構文を使用してエラー処理ファンクションを実装する必要があります。

function <name of function> (
    p_error in apex_error.t_error )
    return apex_error.t_error_result

関連項目: 『Oracle Application Express APIリファレンス』apex_errorに関する説明

注意: アプリケーション・レベルで指定するエラー処理ファンクションは、ページ・レベルで指定されるエラー処理により上書きされます。アプリケーション属性の編集を参照してください。

24.1.5.2.14 ヘルプ

この属性を使用して、カレント・ページのヘルプ・テキストを入力します。ヘルプ・テキストは、ヘルプ・システムを使用して表示されます。このヘルプ・システムは開発する必要があります。

24.1.5.2.15 コメント

この属性を使用して、カレント・ページに関するコメントを記録します。これらのコメントは、アプリケーションの実行中に表示されません。

24.1.5.3 コンポーネント・ビューを使用したJavaScriptの組込み

JavaScriptをページのJavaScript属性に追加することによって、JavaScriptをアプリケーションに含めることができます。これは、ページに固有のファンクションに有効な方法であり、ファンクションを.jsファイルに組み込む前にテストを行う有効な方法です。

次の例では、コードを追加することによって、カレント・ページの任意の場所からtestファンクションにアクセスできるようにしています。

JavaScriptコードをJavaScript属性に追加するには、次のステップを実行します。

  1. コンポーネント・ビューでページを表示します。
  2. 「ページ」で、「すべて編集」アイコンをクリックします。
  3. 「JavaScript」で、次の属性にコードを入力します。

    ヒント:

    属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

    • ファイルURL: このページにロードするコードのJavaScriptファイルURLを入力します。各URLを新しい行に記述する必要があります。ファイルの縮小バージョンを指定する場合、置換文字列#MIN#を使用して.minを、または#MIN_DIRECTORY#を使用してminified/を通常ページ・ビューのファイルURLに含めたり、ページをデバッグ・モードで表示する場合は空の文字列を含めることができます。アプリケーションのバージョンをファイルURLに含める場合、置換文字列#APP_VERSION#にアクセスすることもできます。

    • ファンクションおよびグローバル変数の宣言: 対象のページで使用するコード用のJavaScriptコード(たとえば、ファンクションまたはグローバル変数宣言)を入力します。コードを複数のページで使用する場合は、そのコードを外部のJavaScriptファイルに追加して重複を避けることを検討してください。

    • ページ・ロード時に実行: ページのロード時に実行するJavaScriptコードを入力します。このコードはOracle Application Expressによって生成されたJavaScriptコードの後に実行されます。

    たとえば、次のコードを追加すると、カレント・ページのすべての場所からアクセス可能なファンクションをテストします。

      function test(){
        alert('This is a test.');
      }
    
  4. 「変更の適用」をクリックします。

24.1.5.4 コンポーネント・ビューでのセッションの再結合の構成

リージョンの再結合属性は、既存のセッションの結合(ディープ・リンクと同等)に対するサポートを制御します。技術的に、この属性は、このアプリケーションに対するURLにセッションIDを含むかどうかを決定します。

警告:

セッションの再結合を有効にすると、攻撃者が既存のエンド・ユーザー・セッションを乗っ取ることが可能になるため、アプリケーションのセキュリティが侵害される可能性があります。詳細は、「セッションを再結合」についてを参照してください。

セッションの再結合を使用するには、管理者がインスタンス・レベルでセッションの再結合を有効化する必要があります。インスタンス・レベルでのセッションの再結合のより制限的な値は、アプリケーションおよびページ設定をオーバーライドします。

コンポーネント・ビューでセッションの再結合を構成するには、次のステップを実行します。

  1. コンポーネント・ビューでページを表示します。
  2. 「ページ」で、「すべて編集」アイコンをクリックします。
  3. 「セキュリティ」までスクロールします。
  4. 「セッションを再結合」から、次のオプションを選択します。
    • 無効 - すべてのURLにセッションIDを含む必要があります。

    • パブリック・セッションに対して有効 - ユーザーがまだログインしていない場合、パブリック・ページのURLにセッションIDを含む必要はありません。

    • すべてのセッションに対して有効 - チェックサムで保護されている場合、またはペイロード(リクエスト・パラメータ、クリア・キャッシュまたはアイテム・データ)が含まれていない場合、URLにセッションIDを含む必要はありません。この設定では、アプリケーションの「フレームへの埋込み」属性が「同じ起点から許可」または「拒否」に設定されている必要もあります。

  5. 「変更の適用」をクリックします。

24.1.5.5 コンポーネント・ビューでのダイアログ属性の構成

ヒント:

ダイアログ・ページの作成は、複数ステップのプロセスです。詳細は、ダイアログ・ページの作成を参照してください。

コンポーネント・ビューでダイアログ属性を構成するには、次のステップを実行します。

  1. コンポーネント・ビューでページを表示します。
  2. 「ページ」で、「すべて編集」アイコンをクリックします。
  3. 「表示属性」で、ページ・モードが「モーダル」または「非モーダル」のいずれかになっていることを確認します。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。
  4. 「ダイアログ」までスクロール・ダウンします。
  5. 「ダイアログ」で、属性を構成します。

    表24-14 ページ属性: ダイアログ

    属性 説明

    ダイアログの幅をピクセルまたはパーセント単位で入力します。この設定は、ページ・テンプレート・レベルで指定されたデフォルトのダイアログ幅を上書きします。

    デスクトップ・ユーザー・インタフェースを使用しているページの場合、値は500などのピクセル単位で設定する必要があります。jQueryモバイル・スマートフォン・ユーザー・インタフェースを使用しているページの場合、値は80%などのパーセント単位で設定する必要があります。

    ページ・テンプレートのダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_WIDTH#は、このアイテムに入力した値で置換されます。

    高さ

    ダイアログの高さを500などのピクセル単位で入力します。

    ページ・テンプレートのダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_HEIGHT#は、このアイテムに入力した値で置換されます。

    最大幅

    ダイアログの最大幅をピクセル単位で入力します。この設定は、ページ・テンプレート・レベルで指定されたデフォルトのダイアログ最大幅を上書きします。

    jQueryモバイル・スマートフォン・ユーザー・インタフェースを使用しているページの場合、最大幅は500です。ページ・テンプレートのダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_MAX_WIDTH#は、このアイテムに入力した値で置換されます。

    属性

    Oracle Application Expressのダイアログ・サポートは、ページのユーザー・インタフェースによって異なり、jQuery UIダイアログはデスクトップ・ユーザー・インタフェースに使用され、jQuery Mobileダイアログ・ウィジェットはモバイル・ユーザー・インタフェースに使用されます。Oracle Application Expressでは、ダイアログ属性のサブセットとして、高さ、幅および最大幅がサポートされます。

    ページ・テンプレート・レベルで定義されたダイアログ初期化コード内の置換文字列#DIALOG_ATTRIBUTES#は、このアイテムに入力された任意の値で置換されます。

    属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

    CSSクラス

    ダイアログに適用する追加のCSSクラスをスペース区切りリストとして入力します。次に例を示します。

    ui-dialog--wizard

    ページ・テンプレートに出現した置換文字列#DIALOG_CSS_CLASSES#は、このフィールドで指定した値で置換されます。この値はページ・テンプレート・レベルで設定された値を上書きします。

    チェーン・ダイアログ

    このダイアログが別のダイアログによって開かれ、同じダイアログ・ウィンドウを再利用する場合、「はい」を選択します。たとえば、このダイアログが複数ページ・ダイアログ・ウィザードの一部で、ウィザードの各ステップにダイアログ・ウィンドウを再利用する場合です。

    このダイアログが別のダイアログによって開かれ、新規ダイアログ・ウィンドウで開かれる必要がある場合、「いいえ」を選択します。たとえば、このダイアログがモーダルで、親モーダル・ダイアログ・ウィンドウ内で開く場合です。

  6. 「変更の適用」をクリックします。