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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース5.1
E83810-03
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8.2.1 ウィザードを使用したレポートの作成

アプリケーション・ビルダーには、レポートを生成できる多くの組込みウィザードが用意されています。開発者は、アプリケーションの作成ウィザード、ページの作成ウィザードおよびリージョンの作成ウィザードを使用してレポートを作成できます。使用可能なレポート・オプションは、選択したユーザー・インタフェース(デスクトップやモバイルなど)によって異なります。

トピック:

8.2.1.1 アプリケーションの作成ウィザード実行時のレポート・オプション

アプリケーションの作成ウィザードを実行したときに、ターゲット・ユーザー・インタフェースを選択します。選択したユーザー・インタフェースによって、使用可能なページ・タイプとレポート・オプションが決まります。

デスクトップ・アプリケーションで使用可能なレポート

デスクトップ・アプリケーションを作成している場合、アプリケーションの作成ウィザードで次のレポート・タイプがサポートされます。

表8-1 アプリケーションの作成ウィザード: デスクトップ・アプリケーションで使用可能なレポート

レポート・タイプ 説明

レポート

SQL問合せの書式設定された結果を含むページを作成します。開発者が、レポートを作成する表を選択するか、カスタムSQL SELECT文を指定する表を選択します。開発者は、ページ・ソース(表またはSQL問合せ)を選択した後で、レポート・タイプ(対話モード・レポート対話グリッドまたはクラシック・レポート)を選択します。

レポートとフォーム

2ページのレポートとフォームの組合せを作成する表を選択します。次に、レポート・タイプ(対話モード・レポート対話グリッドまたはクラシック・レポート)を選択します。 1ページ目では、更新する行を選択します。2ページ目では、レコードを追加するか、あるいは既存のレコードの更新または削除を行うことができます。

編集可能対話グリッド

対話グリッドでは、検索およびカスタマイズ可能なレポートのデータのセットがユーザーに表示されます。編集可能対話グリッドでは、ユーザーはページ上で直接データ・セットを追加、変更およびリフレッシュすることもできます。機能面では、対話グリッドには、対話モード・レポートで使用可能な多くのカスタマイズ機能と、マウスまたはキーボードを使用して対話的にレポートを再配置する機能が含まれています。対話グリッドを構築する表を選択します。

モバイル・アプリケーションで使用可能なレポート

モバイル・アプリケーションを作成している場合、アプリケーションの作成ウィザードで次のレポート・タイプがサポートされます。

表8-2 アプリケーションの作成ウィザード: モバイル・アプリケーションで使用可能なレポート・タイプ

ページ・タイプ 説明

リスト・ビュー

モバイル・アプリケーションのレスポンシブなレポートを作成します。レポートは、表の列を縮小して、各行に対するラベルやデータ・ペアのブロックのような外観の積上げ表示形式にすることによって機能します。この切替えは、レポートを水平に表示できる十分な領域がない場合に発生します。

列切替えレポート

モバイル・アプリケーションのレスポンシブなレポートを作成します。デフォルトでは、列切替えレポートはすべての列が同じ優先度に設定されて作成されます。ただし、開発者はレポート列属性を編集し、重要度に応じて列をランク付けできます。優先度がより低い列は、より狭い幅で表示されます(たとえば、優先度6の列は最初に非表示になり、優先度1の列は最後に非表示になります。)レポートには、エンド・ユーザーが表示する列を選択できる「列」ボタンが含まれています。

リフロー・レポート

モバイル・アプリケーションのレスポンシブなレポートを作成します。レポートを水平に表示できる十分な領域がない場合、レポートは、表の列を縮小して、各行に対するラベルやデータ・ペアのブロックのような外観の積上げ表示形式にすることによって機能します。

リスト・ビュー

モバイル・アプリケーションのリストにSQL問合せの結果を表示します。

リスト・ビューとフォーム

スマートフォンでデータの表示とナビゲーション用に最適化されます。

2ページのリスト・ビューとフォームの組合せを構築します。1ページ目では、「リスト・ビュー」から更新する行を選択します。2ページ目では、ユーザーは選択した表またはビューを更新できます。

8.2.1.2 ページの作成ウィザード実行時のレポート・オプション

アプリケーションを作成するときに、ターゲット・ユーザー・インタフェースを選択します。選択したユーザー・インタフェースによって、使用可能なレポート・タイプが決まります。

デスクトップ・アプリケーションで使用可能なレポート

デスクトップ・アプリケーションを作成している場合、ページの作成ウィザードで次のレポートがサポートされます。

表8-3 ページの作成ウィザード: デスクトップ・アプリケーションのレポート

レポート・タイプ 説明 詳細情報

対話モード・レポート

対話モード・レポートは、SQL問合せの結果の書式を設定したものです。開発者が、レポートを作成する表を選択するか、カスタムSQL SELECT文を指定する表を選択します。エンド・ユーザーは、「アクション」メニューのオプションを選択することによって、レポートのレイアウトと表示されるデータをカスタマイズできます。

対話モード・レポートの管理を参照してください

対話グリッド

対話グリッドは、SQL問合せの結果の書式を設定したものです。開発者が、レポートを作成する表を選択するか、カスタムSQL SELECT文を指定する表を選択します。

エンド・ユーザーは、列メニューおよびソート・オプションを使用してレポート・レイアウトを変更したり、ドラッグ・アンド・ドロップで列を再配置したり、「アクション」メニューのオプションを使用してデータの表示方法を変更することができます。

対話グリッドは、編集可能にすることも、編集不能にすることもできます。対話グリッドが編集可能である場合、エンド・ユーザーは基礎となるデータを編集したり、行を追加および削除できます。ページの作成ウィザードを実行しているときに編集可能対話グリッドを作成するには、「編集が有効」オプションに対して「はい」を選択します。

対話グリッドの管理または既存の対話グリッドを編集可能にするを参照してください。

クラシック・レポート

SQL問合せの結果がフォーマット化されます。レポートを作成する表を選択するか、カスタムSQL SELECT文またはSQL SELECT文を戻すPL/SQLファンクションを指定する表を選択します。クラシック・レポートは、ソートおよび単純なフィルタ処理を除いて、エンド・ユーザーがカスタマイズすることはできません。

クラシック・レポートの管理を参照してください。

表のフォーム付きレポート

指定する表に基づいた対話グリッド・レポートとフォームを作成します。レポートに対して、レポート・タイプ(対話モード・レポート対話グリッドまたはクラシック・レポート)を選択します。

適用されません。

Webサービスのレポート

Webサービスの結果でレポートを作成します。

Webサービスの実装を参照してください。

モバイル・アプリケーションで使用可能なレポート

モバイル・アプリケーションを作成している場合、ページの作成ウィザードで次のレポートがサポートされます。

表8-4 ページの作成ウィザード: モバイル・アプリケーションでサポートされるレポート

ページ・タイプ 説明 詳細情報

リスト・ビュー

リスト・ビューは、スマートフォンでのデータ表示およびナビゲーション用に最適化されています。

SQL問合せの書式設定された結果を含むページを作成します。リスト・ビューを作成する表を選択したり、リスト・ビュー・エントリに使用するデータベース列を選択します。

レポートの開発を参照してください。

列切替えレポート

モバイル・アプリケーションのレスポンシブなレポートを作成します。デフォルトでは、列切替えレポートはすべての列が同じ優先度に設定されて作成されます。ただし、開発者はレポート列属性を編集し、重要度に応じて列をランク付けできます。優先度がより低い列は、より狭い幅で表示されます。レポートには、エンド・ユーザーが表示する列を選択できる「列」ボタンが含まれています。

レポートの開発を参照してください。

リフロー・レポート

モバイル・アプリケーションのレスポンシブなレポートを作成します。レポートを水平に表示できる十分な領域がない場合、レポートは、表の列を縮小して、各行に対するラベルやデータ・ペアのブロックのような外観の積上げ表示形式にすることによって機能します。

レポートの開発を参照してください。

Webサービスのレポート

Webサービスの結果でレポートを作成します。

Webサービスの実装を参照してください。

8.2.1.3 アプリケーションの作成ウィザードを使用したレポートの作成

アプリケーションの作成ウィザードを実行すると、1つまたは複数のレポート・ページを含む新しいアプリケーションを作成できます。

アプリケーションの作成ウィザードを使用してレポートを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. 作成」ボタンをクリックします。

  3. アプリケーション・タイプを選択して「次へ」をクリックします。

  4. 「名前」は、次のようにします。

    1. スキーマ: アプリケーションは、すべてのSQLを特定のデータベース・スキーマとして解析することで、権限を取得します。データベース・スキーマ所有者を指定します。

    2. 名前: 開発者がアプリケーションを識別するための名前を入力します。

    3. アプリケーション: アプリケーションを識別する整数値を指定します。アプリケーションIDは、Application Expressインスタンス内で一意である必要があります。3000から9000の範囲のアプリケーションIDは、Oracle Application Expressの内部使用向けに予約されています。

    4. テーマ: テーマを選択します。テーマは、アプリケーション全体のレイアウトおよびスタイルの定義に使用するテンプレートのコレクションです。

      使用可能なテーマを表示するには、「テーマを選択」をクリックします。標準テーマが表示されます。追加テーマを表示するには、「表示」リストから選択します。テーマを選択すると、アプリケーションによって自動的にサブスクライブされます。

    5. テーマ・スタイル: テーマ・スタイルを選択します。テーマ・スタイルは、テーマ42および51などの新しいアプリケーションに対してのみ使用可能です。

    6. 「次へ」をクリックします。

    ヒント:

    ログイン・ページと空白ページのみが含まれたインスタント・アプリケーションを作成するには、「アプリケーションの作成」ボタンをクリックします。

    次に、ページをアプリケーションに追加します。

  5. 「ページ」で、「ページの追加」をクリックします。

    1. ページ・タイプの選択: 追加するページ・タイプを選択します。アプリケーションの作成ウィザード実行時のレポート・オプションを参照してください。

      ページ・タイプに基づいて、表名の選択、レポート実装など異なる情報が求められます。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。「アクション」に現在選択されているページ・タイプが表示されます。選択ごとに、表名の選択、レポート実装など異なる情報のタイプが求められます。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

    2. 「ページの追加」をクリックします。

      ページがページ上部に表示されます。ページを削除するには、「削除」アイコン(右側の列のX)をクリックします。

    3. すべてのページが追加されるまで前のステップを繰り返します。

      ヒント:

      ウィザードを早期に終了して「アプリケーション・ビルダーのデフォルト値」を使用するには、「アプリケーションの作成」ボタンをクリックします。

    4. 「次へ」をクリックします。

  6. ページの追加が完了したら、「次へ」をクリックします。

  7. 画面に表示されるステップに従います。

8.2.1.4 ページの作成ウィザードを使用したレポートの作成

ページの作成ウィザードを実行すると、レポートを含む新しいページを既存のアプリケーションに追加できます。

ページの作成ウィザードを使用してレポートを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. 「ページの作成」をクリックします。

  4. 「ページの作成」で、次のステップを実行します。

    1. ユーザー・インタフェース: ページのユーザー・インタフェースを選択します。

    2. ページ・タイプの選択: 「レポート」を選択します。

    3. 「次へ」をクリックします。

  5. レポート・タイプを選択します。ページの作成ウィザード実行時のレポート・オプションを参照してください。

    表示されるレポート・オプションは、アプリケーション・ユーザー・インタフェース(デスクトップ、jQuery Mobileスマートフォンなど)によって異なります。

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. 画面に表示されるステップに従います。

    属性の詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。

ヒント:

この項では、アプリケーションのホームページからページの作成ウィザードを実行することによってレポートを作成する方法を説明しています。「作成」メニューをクリックして「ページ」を選択することによって、ページ・デザイナおよびコンポーネント・ビューでこのウィザードを実行することもできます。