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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース5.1
E83810-03
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16.1 共有コンポーネントでの作業

共有コンポーネントは、アプリケーション内のすべてのページに表示または適用される共通の要素です。共有コンポーネント・ページのツールやウィザードを、アプリケーション・レベルまたは特定のページで使用できます。

トピック:

16.1.1 共有コンポーネントを使用する利点について

タブ、リスト、ブレッドクラムおよびナビゲーション・バー・エントリは共有コンポーネントです。共有コンポーネントは、アプリケーション内のすべてのページに表示または適用される共通の要素です。共有コンポーネント・ページのツールやウィザードを、アプリケーション・レベルまたは特定のページで使用できます。共有コンポーネントの大きな利点は、作成した共有コンポーネントをデータベース・アプリケーション内の任意のページに追加できることです。

16.1.2 共有コンポーネント・ページへのアクセス

「共有コンポーネント」ページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
  2. アプリケーションを選択します。
  3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    共有コンポーネント・ページが表示されます。

  4. 共有コンポーネントを作成するには、該当するリンクを選択します。

16.1.3 「共有コンポーネント」アイコンについて

アプリケーションを選択した後、ページ上部の「共有コンポーネント」アイコンをクリックすることで、共有コンポーネント・ページにアクセスできます。「共有コンポーネント」アイコンは、丸と四角形の上に三角形がある形です。このアイコンは、アプリケーションのホームページ、ページ・デザイナ、コンポーネント・ビュー、サポートするオブジェクト、ユーティリティなど、ほとんどのアプリケーション・ビルダー・ページの上部に表示されます。

16.1.4 共有コンポーネント・ページ

共有コンポーネントは、アプリケーション内のすべてのページに表示または適用される共通の要素です。共有コンポーネント・ページのツールやウィザードを、アプリケーション・レベルまたは特定のページで使用します。「共有コンポーネント」は、次のリージョンに分かれています。

トピック:

16.1.4.1 アプリケーション・ロジック

表16-1に、共有コンポーネント・ページの「アプリケーション・ロジック」のリンクを示します。

表16-1 共有コンポーネント・ページの「アプリケーション・ロジック」リンク

リンク 説明

アプリケーション定義属性

アプリケーション定義の編集ページにリンクします。このページを使用して、アプリケーションの属性を編集します。属性は、「定義」、「セキュリティ」、「グローバリゼーション」および「ユーザー・インタフェース」の4つのカテゴリにグループ化されます。

関連項目: アプリケーション属性の管理

アプリケーション・アイテム

アプリケーション・レベル・アイテムは表示されませんが、アプリケーションのグローバル変数として使用されます。一般に、アプリケーションまたはページの計算を使用して、ページ・レベル・アイテムの値を設定します。

関連項目: アプリケーション・レベル・アイテムの管理

アプリケーション・プロセス

アプリケーション・プロセスを使用すると、次のようにPL/SQLロジックを実行できます。

  • アプリケーションの各ページの特定のポイントで

  • プロセスの実行条件で定義されているとおりに

  • 新しいセッションの作成時

「オンデマンド」プロセスは、ページ・レベルの「オンデマンド」プロセスからコールされた場合か、ブラウザからAJAXを使用してコールされた場合にのみ実行されます。

関連項目: アプリケーション・プロセスの理解

アプリケーションの計算

アプリケーション・レベルの計算を使用すると、表示される各ページに対して、または新規アプリケーション・セッションの作成時に、アプリケーション・レベル・アイテムとページ・レベル・アイテムに値を割り当てることができます。また、アプリケーション・レベルの計算を作成し、条件付きで複数のページで実行することもできます。

関連項目: アプリケーションの計算の理解

16.1.4.2 セキュリティ

表16-2に、共有コンポーネント・ページの「セキュリティ」のリンクを示します。

表16-2 共有コンポーネント・ページの「セキュリティ」リンク

リンク 説明

セキュリティ属性

セキュリティ属性の編集ページを使用して、アプリケーション内のすべてのページの一般的なセキュリティ属性を構成します。

関連項目: セキュリティ属性の構成

認証スキーム

認証は、ユーザーがアプリケーションにアクセスする前に、そのユーザーのアイデンティティを証明するプロセスです。認証では、ユーザー名とパスワードの入力や、ユーザーのアイデンティティまたは保護キーの使用が必要となる場合があります。

関連項目: 認証によるユーザー・アイデンティティの証明

認可スキーム

認可は、事前定義されたユーザー権限に基づいて、特定のコントロールやコンポーネントに対するユーザーのアクセスを制限するものです。

関連項目: 認可を介したセキュリティの提供

セッション・ステート保護

セッション・ステート保護は、ハッカーがアプリケーション内のURLを改ざんするのを防ぐための組込み機能です。URL改ざんにより、プログラム・ロジック、セッション・ステートの内容および情報プライバシが悪影響を受ける可能性があります。

関連項目: セッション・ステート保護の理解

ビルド・オプション

ビルド・オプションを使用すると、アプリケーション内の特定の機能を条件付きで表示または処理できます。ビルド・オプションを使用して、アプリケーションの各デプロイについて、アプリケーションのどの機能をオンにするかを制御できます。

関連項目: ビルド・オプションを使用した構成の制御

16.1.4.3 他のコンポーネント

表16-3に、共有コンポーネント・ページの「セキュリティ」のリンクを示します。

表16-3 共有コンポーネント・ページの「他のコンポーネント」リンク

リンク 説明

LOV

LOVは、ポップアップLOV、選択リスト、チェック・ボックスまたはラジオ・グループを表示するために使用される静的または動的な値のセットです。

関連項目: アプリケーション・レベルでのLOVの作成

プラグイン

アプリケーション・ビルダーには、組込みのアイテム・タイプ、リージョン・タイプ、動的アクションおよびプロセスが含まれています。新しい宣言的なタイプをアプリケーションに追加するためにプラグインを使用します。

関連項目: プラグインの実装

コンポーネント設定

「コンポーネント設定」を使用して、組込みのOracle Application Expressコンポーネントおよびインストール済プラグインのアプリケーション・レベル値を設定します。

関連項目: コンポーネント設定の管理

ショートカット

ショートカットを使用すると、HTMLまたはPL/SQLファンクションを繰り返しコーディングする必要がなくなります。ショートカットを作成して、ボタン、HTMLテキスト、PL/SQLプロシージャ、HTMLなどのページ・コントロールを定義できます。定義したショートカットは、アプリケーション内の様々な位置から参照できるように中央リポジトリに格納されます。

関連項目: ショートカットの使用

16.1.4.4 ナビゲーション

表16-4に、共有コンポーネント・ページの「ナビゲーション」のリンクを示します。

表16-4 共有コンポーネント・ページの「ナビゲーション」リンク

リンク 説明

リスト

リストは、リンクの共有コレクションです。リストの外観は、リスト・テンプレートで制御します。各リスト要素には、表示のタイミングを制御できる表示条件があります。

関連項目: リストの作成

ナビゲーション・メニュー

ナビゲーション・メニューは、アプリケーション内のページへのナビゲートを可能にするリスト・リンクです。ナビゲーション・メニューは、ユニバーサル・テーマ - 42を使用するアプリケーションでのみサポートされます。

関連項目: ナビゲーション・メニューについて

タブ

タブは、アプリケーションのページ間でのナビゲートに有効な方法です。標準タブまたは親タブという2つのタイプのタブを作成できます。標準タブ・セットは、特定のページおよびページ番号に関連付けられます。親タブ・セットは、標準タブのグループを保持するコンテナとして機能します。

関連項目: タブの作成

ブレッドクラム

ブレッドクラムを使用すると、階層的にナビゲートできます。ブレッドクラムは、テンプレートを使用して表示されるリンクの階層的なリストです。ブレッドクラムは、リンクのリストまたはブレッドクラム・パスとして表示できます。

関連項目: ブレッドクラムの作成

ナビゲーション・バー・エントリ

ナビゲーション・バー・エントリは、アプリケーションのページ間を移動する単純なナビゲーション・パスを提供します。ナビゲーション・バーの位置は、関連付けられたページ・テンプレートによって異なります。ナビゲーション・バー・エントリは、イメージまたはテキストからのリンクとして表示できます。ナビゲーション・バー・エントリは、イメージ、説明付きのイメージまたはテキストです。

関連項目: ナビゲーション・バー・エントリの作成

16.1.4.5 ユーザー・インタフェース

表16-5に、共有コンポーネント・ページの「ユーザー・インタフェース」のリンクを示します。

表16-5 共有コンポーネント・ページの「ユーザー・インタフェース」リンク

リンク 説明

ユーザー・インタフェース属性

「ユーザー・インタフェース」ページを使用して、アプリケーションのユーザー・インタフェース・オプションを指定します。

関連項目: アプリケーションのユーザー・インタフェースの管理

テーマ

テーマは、アプリケーションのユーザー・インタフェースを定義するテンプレートの名前付きコレクションです。

関連項目: テーマの使用

テンプレート

テンプレートは、アプリケーション内の特定の構成要素(ページ、リージョン、アイテム、メニューなど)のルック・アンド・フィールを制御します。

関連項目: カスタム・テーマの作成

16.1.4.6 ファイル

表16-6に、共有コンポーネント・ページの「ユーザー・インタフェース」のリンクを示します。

表16-6 共有コンポーネント・ページの「ファイル」リンク

リンク 説明

静的アプリケーション・ファイル

このリンクを使用して、スタイルシート(CSS)、イメージ、JavaScriptファイルなどのカレント・アプリケーションに関連する静的ファイルのアップロード、編集および削除を行います。

関連項目: 静的アプリケーション・ファイルの管理

静的ワークスペース・ファイル

このリンクを使用して、スタイルシート(CSS)、イメージ、JavaScriptファイルなどのカレント・アプリケーションに関連する静的ファイルのアップロード、編集および削除を行います。

関連項目: 静的ワークスペース・ファイルの管理

16.1.4.7 データ参照

表16-7に、共有コンポーネント・ページの「ユーザー・インタフェース」のリンクを示します。

表16-7 共有コンポーネント・ページの「データ参照」リンク

リンク 説明

データ・ロード定義

データ・ロード表を使用して、データ・ロードのページ作成ウィザードで使用する表を定義します。データ・ロード表は、データをアップロードするデータ・ロード・プロセスで使用するために選択したスキーマに存在する既存の表です。

関連項目: プラグイン・ページからのプラグインのインポート

Webサービス参照

アプリケーション・ビルダーのWebサービス参照は通常、Simple Object Access Protocol (SOAP)またはRepresentational State Transfer (REST)アーキテクチャに基づいています。Webサービスへの参照を作成してアプリケーションに組み込み、フォームによって送信されたデータを処理したり、フォームまたはレポートに出力をレンダリングできます。

関連項目: Webサービスの実装

16.1.4.8 レポート

表16-8に、共有コンポーネント・ページの「ユーザー・インタフェース」のリンクを示します。

表16-8 共有コンポーネント・ページの「データ参照」リンク

リンク 説明

レポート問合せ

「レポート問合せ」リンクを使用すると、カレント・アプリケーション内のストアド・クエリーのレポートを表示できます。

関連項目: レポート問合せの定義によるレポート・リージョンの印刷

レポート・レイアウト

レポートまたは共通問合せとともに「レポート・レイアウト」を使用すると、Adobe Portable Document Format(PDF)、Microsoft Word Rich Text Format(RTF)、Microsoft Excel(XLS)形式などの印刷用形式でデータをレンダリングできます。

関連項目: レポート・レイアウトを使用したレポート・リージョンまたはレポート問合せのフォーマット

16.1.4.9 グローバリゼーション

表16-9に、共有コンポーネント・ページの「ユーザー・インタフェース」のリンクを示します。

表16-9 共有コンポーネント・ページの「グローバリゼーション」リンク

リンク 説明

グローバリゼーション属性

異なる言語で同時に実行可能なアプリケーションを開発できます。このリンクをクリックして、「アプリケーションのプライマリ言語」、「アプリケーション言語の導出元」属性などのグローバリゼーション・オプションを指定します。

関連項目: グローバリゼーション属性の構成およびアプリケーション翻訳およびグローバリゼーション・サポートの理解

テキスト・メッセージ

テキスト・メッセージは、ユーザーが作成するPL/SQLコードからコールできる名前付きのテキスト文字列です。このPL/SQLは、ページ・プロセスおよびページ・リージョン、またはパッケージおよびプロシージャで無名ブロックとして使用できます。

関連項目: メッセージの翻訳

アプリケーションの翻訳

Oracle Application Expressでは、異なる言語で同時に実行可能なアプリケーションを開発できます。1つのOracle DatabaseおよびOracle Application Expressインスタンスは、複数言語でアプリケーションをサポートできます。アプリケーションの翻訳には複数のステップが必要です。

関連項目: アプリケーション翻訳およびグローバリゼーション・サポートの理解および翻訳プロセスの理解

16.1.4.10 「タスク」リージョン

共有コンポーネント・ページの右側にある「タスク」リストには、次のリンクが含まれます。

  • アプリケーション・コンポーネントのエクスポート - コンポーネントのエクスポート・ページにリンクします。このページは、バックアップまたは別のインスタンスへのコンポーネントのロードを目的として、エクスポートされるアプリケーションのコンポーネントを識別する際に使用します。

  • サポートするオブジェクトの管理 - サポートするオブジェクト・ページにリンクします。このページは、パッケージ・アプリケーションを作成する際に使用します。

  • アプリケーション・コメントの編集 - アプリケーション・コメント・ページにリンクします。このページを使用して、現在選択しているアプリケーションに固有のコメントを入力します。

  • 開発者コメントのレビュー - 開発者のコメント・ページにリンクします。