サーバー: ロギング: 全般
構成オプション 詳細な構成オプション 関連タスク 関連トピック
このページでは、このサーバーの全般的なロギング設定を定義します。
また、このページでは、サーバーが標準出力に送信するメッセージのタイプも指定できます。
サーバーのメッセージ・ログにはHTTPリクエスト、JMSメッセージ、またはJTAトランザクション・メッセージは含まれません。かわりに、それらのリクエストおよびメッセージに関する個別のログ・ファイルを構成できます。
各サーバーでは、自身のローカル・メッセージ・ログの管理に加え、デフォルトで、
NOTICE
以上の重大度を持つメッセージがドメイン・ログに転送されます。デバッグ・メッセージ
WebLogic Server上で実行されるアプリケーションを作成する場合、重大度
DEBUG
のメッセージを生成するようにそのアプリケーションを構成できます。これらのメッセージは、アプリケーションまたはサーバーの処理に関する詳細情報が含まれることを目的としており、ドメイン・ログには転送されません。構成オプション
名前 説明 ログ・ファイル名 現在のログ・メッセージを格納するファイルの名前。この値は通常、このMBeanの親の名前を元に算出されます。たとえば、サーバー・ログでは
SERVER_NAME.log
となります。ただし、親の名前が取得できない場合、ファイル名は
weblogic.log
となります。相対パス名を指定した場合、サーバーのルート・ディレクトリが基準と解釈されます。ログ・ファイルがローテーションされるときにファイル名に日付および時刻を含めるようにするには、
java.text.SimpleDateFormat
変数をファイル名に追加します。各変数はパーセント(%
)記号で囲みます。たとえば、ファイル名が
myserver_%yyyy%_%MM%_%dd%_%hh%_%mm%.log
に定義されている場合、ログ・ファイルの名前はmyserver_yyyy_mm_dd_hh_mm.log
となります。ログ・ファイルがローテーションされると、ローテーションされたファイル名には日付スタンプが含まれます。たとえば、2003年4月2日の10:05 AMにログ・ファイルが最初にローテーションされた場合、古いメッセージが含まれるログ・ファイルの名前は
myserver_2003_04_02_10_05.log00001
のようになります。時刻と日付を含めない場合、ローテーションされたログ・ファイルには作成順に番号が付けられます。たとえば、
myserver.log00007
のようになります。MBean属性:
LogMBean.FileName
ローテーション・タイプ 古いログ・メッセージを別のログ・ファイルに移すための条件。
NONE
1つのファイルにメッセージが累積します。サイズが大きくなりすぎた場合、ファイルの内容を消去する必要があります。WebLogic Serverにはログ・ファイルの過剰な膨張を防ぐために500 MBのしきい値が設けられており、このしきい値を超えると強制的なローテーションが行われます。
SIZE
ログ・ファイルが
FileMinSize
に指定したサイズに達すると、ファイル名がSERVER_NAME.lognnnnn
に変更されます。TIME
TimeSpan
に指定した間隔で、ファイル名がSERVER_NAME.lognnnnn
に変更されます。ファイル名が変更されると、以後のメッセージはログ・ファイル名として指定された名前の新しいファイルに蓄積されます。
MBean属性:
LogMBean.RotationType
ローテーション・ファイル・サイズ サーバーがログ・メッセージを別のファイルに移すトリガーとなるサイズ(1 - 2097150KB)。デフォルトは500 KBです。ログ・ファイルが指定の最小サイズに到達すると、以後サーバーはファイル・サイズをチェックする際に現在のログ・ファイルの名前を
SERVER_NAME.lognnnnn
に変更し、それ以降のメッセージを保存するための新規ログ・ファイルを作成します(ファイルのローテーション・タイプの「サイズ
」を指定する必要があります)。MBean属性:
LogMBean.FileMinSize
最小値:
1
最大値:
2097150
ローテーション開始時刻 時間ベースのローテーションの開始時間(時間および分)を指定します。
この値によって指定された間隔で、現在のログ・ファイル名が変更されます。以後、「ファイル・ローテーション間隔」に指定された間隔でログ・ファイル名が変更されます。
WebLogic Serverにはログ・ファイルの過剰な膨張を防ぐために500 MBのしきい値が設けられており、このしきい値を超えると強制的なローテーションが行われます。
時間は
H:mm
のフォーマットで指定します。
H
は、1日のうちの時間です(0-23)
mm
は、1時間のうちの分です
MBean属性:
LogMBean.RotationTime
ローテーション間隔 古いログ・メッセージが別のログ・ファイルに移される間隔(時間単位)。(ファイルのローテーション・タイプの「
時間
」を指定する必要があります。)MBean属性:
LogMBean.FileTimeSpan
最小値:
1
保存するファイル数の制限 古いメッセージを保存するためにこのサーバー・インスタンスが作成するログ・ファイルの数を制限するかどうかを指定します。(ファイルのローテーション・タイプの「
サイズ
」または「時間
」を指定する必要があります。)この制限数に達すると、最も古いログ・ファイルが削除され、最新のサフィックスの付いた新しいログ・ファイルが作成されます。
このオプションを有効にしない場合、新しいファイルが無限に作成されていくため、必要に応じてこれらのファイルを削除する必要があります。
MBean属性:
LogMBean.NumberOfFilesLimited
保存するファイル数 サーバーがログをローテーションする際に作成するログ・ファイルの最大数。この数には、現在のメッセージを格納するためにサーバーが使用するファイルは含まれません。(「ファイル数制限」を有効にする必要があります。)
MBean属性:
LogMBean.FileCount
最小値:
1
最大値:
99999
ログ・ファイル・ローテーションのディレクトリ ローテーションされたログ・ファイルが格納されるディレクトリ。デフォルトでは、ローテーションされたファイルはログ・ファイルと同じディレクトリに格納されます。
MBean属性:
LogMBean.LogFileRotationDir
起動時にログ・ファイルをローテーションする 起動サイクル中に、サーバーがログ・ファイルをローテーションするかどうかを指定します。本番モードでのデフォルト値はfalseです。
MBean属性:
LogMBean.RotateLogOnStartup
詳細な構成オプション
名前 説明 日付フォーマット・パターン ログに日付をレンダリングするために使用する日付フォーマット・パターン。DateFormatPatternの文字列は
java.text.SimpleDateFormat
クラスの仕様に準拠します。MBean属性:
LogFileMBean.DateFormatPattern
重大度レベル サーバーのログ・ファイルに送られるログ・メッセージの最低の重大度。デフォルトでは、すべてのメッセージがログ・ファイルに送られます。
MBean属性:
LogMBean.LogFileSeverity
フィルタ サーバー・ログ・ファイルのフィルタ構成。
フィルタ構成は、ログ・ファイルに書き込まれるログ・メッセージの量を制限するための簡単なフィルタ・ルールを定義します。
MBean属性:
LogMBean.LogFileFilter
ログ・ファイル・バッファ 基になるログ・バッファ・サイズ(KB単位)を取得します
MBean属性:
LogFileMBean.BufferSizeKB
標準出力のロギングのリダイレクトを有効化 WebLogic Serverインスタンスが実行されているJVMの標準出力がWebLogicロギング・システムにリダイレクトされるかどうかを指定します。この属性を有効化すると、標準出力コンテンツは、サーバーのターミナル・コンソールやログ・ファイルなど、登録されているすべてのログ宛先にパブリッシュされます。
JVMメッセージが非同期にリダイレクトされることに注意してください。オーバーロードが発生した場合、これらのメッセージは破棄される可能性があります。ベスト・プラクティスとして、かわりにサポートされているロギングAPIの1つを使用することをお薦めします。
標準エラー出力のロギングのリダイレクトを有効化 WebLogic Serverインスタンスが実行されているJVMの標準エラー出力がWebLogicロギング・システムにリダイレクトされるかどうかを指定します。この属性を有効化すると、標準エラー出力コンテンツは、サーバーのターミナル・コンソールやログ・ファイルなど、登録されているすべてのログ宛先にパブリッシュされます。
JVMメッセージが非同期にリダイレクトされることに注意してください。オーバーロードが発生した場合、これらのメッセージは破棄される可能性があります。ベスト・プラクティスとして、かわりにサポートされているロギングAPIの1つを使用することをお薦めします。
プラットフォーム・ロガー・レベル プラットフォーム・ロガーおよび関連付けされたレベル名のセットをWebLogic Server構成により指定します。
次の動作に注意してください。
構成は、JDKのデフォルトのグローバルLogManagerの
java.util.logging.Logger
インスタンスに適用可能です。WebLogic Serverロガーは、
weblogic.logging.Severities
に関して、LoggerSeverities
属性により構成されます。これらのロガーは、JDKのデフォルトのグローバルLogManagerでは使用できません。WebLogicドメインにOracle JRFが含まれ、Oracle Diagnostic Logging (ODL)を使用するように構成されている場合、
LogMBean.PlatformLoggerLevels
属性で設定されたjava.util.logging
レベルは無視されます。JDKプラットフォーム・ロガー用のODLロギングの構成方法は、Oracle Fusion Middlewareの管理のログ・ファイルと診断データの管理に関する項を参照してください。MBean属性:
LogMBean.PlatformLoggerLevels
重大度レベル 標準出力に送られるログ・メッセージの最低の重大度。指定した値より低い重大度のメッセージは、標準出力にパブリッシュされません。
MBean属性:
LogMBean.StdoutSeverity
フィルタ 標準出力に送信されるログ・イベントのフィルタ構成。
MBean属性:
LogMBean.StdoutFilter
重大度レベル このサーバーのログ・ブロードキャスタからドメイン・ログに送られるログ・メッセージの最低の重大度。指定した値より低い重大度のメッセージは、ドメイン・ログにパブリッシュされません。
MBean属性:
LogMBean.DomainLogBroadcastSeverity
フィルタ ドメイン・ログに送信されるログ・イベントのフィルタ構成。
MBean属性:
LogMBean.DomainLogBroadcastFilter
バッファ・サイズ バッチ・モードでログ・メッセージをドメイン・ログにブロードキャストします。
ドメイン・ログに送信されるログ・メッセージのバッファ・サイズ。バッファは管理対象サーバーに保持され、いっぱいになるとドメイン・ログにブロードキャストされます。
ログ・メッセージの生成ペースが速いためにパフォーマンスが悪化している場合は、この値を大きくします。これにより、管理対象サーバーのバッファがドメイン・ログにブロードキャストされる頻度が下がります。プロダクション環境では、プロダクション用のデフォルト・バッファ・サイズである10より小さい値に設定することはお薦めできません。
MBean属性:
LogMBean.DomainLogBroadcasterBufferSize
最小値:
1
最大値:
100
スタック・トレースを標準出力に出力 ログ・メッセージに含まれるスタック・トレースをコンソールにダンプするかどうかを指定します。
MBean属性:
CommonLogMBean.StdoutLogStack
標準出力のスタック・トレース深度 標準出力に表示するスタック・トレース・フレームの数を指定します。ログ・ファイルにはすべてのフレームが表示されます。* -1を指定すると、すべてのフレームが表示されます。
標準出力形式 コンソールにロギングするときに使用する出力形式。
MBean属性:
CommonLogMBean.StdoutFormat
ログの最低の重大度 すべてのログ宛先に送られるログ・メッセージの最低の重大度。
MBean属性:
CommonLogMBean.LoggerSeverity
ログの重大度のプロパティ 名前をキーとした、様々なロガー重大度の構成。値は、事前に定義されている重大度の文字列、「Emergency」、「Alert」、「Critical」、「Error」、「Warning」、「Notice」、「Info」、「Debug」、「Trace」のいずれかです。
ログ・モニタリングの有効化 ログ・モニタリングを有効または無効にします。
MBean属性:
LogMBean.LogMonitoringEnabled
ログ・モニタリング間隔(秒) 間隔内に記録されたメッセージの数をチェックするタイマー間隔(秒)。
MBean属性:
LogMBean.LogMonitoringIntervalSecs
最小値:
5
ログ・モニタリング・スロットルしきい値 スロットルを有効または無効にする、評価期間中に記録されたメッセージ数のしきい値。
スロットルが有効になると、同じ繰返しメッセージ・シグネチャを持つメッセージが制限されます。モニタリング・サイクルで、この属性で指定されたn番目ごとのメッセージが記録されます。
MBean属性:
LogMBean.LogMonitoringThrottleThreshold
最小値:
5
ログ・モニタリング・スロットル・メッセージ長 スロットル期間中に評価するログ・メッセージのカットオフの長さ。繰り返されるロギング・イベントの評価で、ログ・メッセージの長さはこの長さに切り捨てられます。
MBean属性:
LogMBean.LogMonitoringThrottleMessageLength
最小値:
10
最大値:
500
ログ・モニタリング最大スロットル・メッセージ・シグネチャ数 スロットル期間中にモニターされる一意のメッセージ・シグネチャの最大数。
MBean属性:
LogMBean.LogMonitoringMaxThrottleMessageSignatureCount
最小値:
100
最大値:
5000