アプリケーションの作成ウィザードを使用して、複数のページを含む完全なアプリケーションを作成します。アプリケーションの作成ウィザードの動作は、作成するページのタイプによって異なります。
親トピック: データベース・アプリケーションの作成
アプリケーションの作成ウィザードを使用して、Oracle Application Expressアプリケーションを設計して迅速に作成します。
アプリケーションの作成ウィザードを使用した新しいデータベース・アプリケーションの作成は、複数ステップのプロセスです。アプリケーション名と外観を指定したら、ページを追加します。データベース・アプリケーションには、カレンダ、カード、チャート、ダッシュボード、フォーム、対話グリッド、マスター・ディテールまたは編集可能グリッド、レポートなどの様々なコンポーネントを含む、複数のページを含めることができます。作成した後は、そのページ名を編集したり、ページの順序を変更したり、それらを削除することができます。
機能はアプリケーション・レベルの機能を提供し、アプリケーションごとに1回のみ追加できます。使用可能な機能には、アプリケーションの情報ページ、ロールベースのユーザー認証、エンド・ユーザー・アクティビティ・レポート、特定の機能を有効または無効にする構成オプション、エンド・ユーザーのコメントを収集するフィードバック・メカニズム、エンド・ユーザーが独自のテーマ・スタイルを選択できるようにする「カスタマイズ」ボタンなどがあります。
次に、設定を構成します。設定は、アプリケーションの生成に使用され、アプリケーションID、データベース・スキーマ、詳細設定(アプリケーションの定義、セキュリティ、グローバリゼーション属性など)、およびアプリケーションの認証が含まれます。
アプリケーションの作成ウィザードを使用してアプリケーションを作成した後、ページを変更したり、ページの作成ウィザードを使用してページを追加できます。
親トピック: ページ・タイプ、機能および設定の理解
アプリケーションの作成ウィザードの実行中に使用可能なページ・タイプについて学習します。
使用可能なページ・タイプ
表6-1 アプリケーションの作成ウィザード - 使用可能なページ・タイプ
ページ・タイプ | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
空白 |
プレースホルダとして空白ページを作成します。アプリケーションを作成した後、ページ・デザイナでページにリージョンを作成できます。 |
このページを作成する場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。 |
Calendar |
月別、週別、日別表示のカレンダを生成します。 |
カレンダの作成を参照してください |
カード |
カードを表示するページを作成します。 |
このページを作成する場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。 |
Chart |
面、棒、折れ線または円グラフを表示するページを作成します。 |
チャートの作成を参照してください |
ダッシュボード |
複数のチャートを含むダッシュボード・ページを作成します。 |
このページを作成する場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。 |
フォーム |
エンド・ユーザーがデータをメンテナンスできるようにするフォームを含むページを作成します。フォームを作成してレポートを含めるかどうかを指定する表を選択します。 |
フォームの開発を参照してください |
対話グリッド |
対話グリッドとして(スプレッドシートのように)表示されるページを作成します。機能面では、対話グリッドには、対話モード・レポートで使用可能な多くのカスタマイズ機能と、マウスを使用して対話的にレポートを再配置する機能が含まれています。 対話グリッドを構築する表またはビューを選択するか、固有の列を戻す有効なSQL文を指定します。 これが編集可能かどうかも指定します。編集可能対話グリッドでは、ユーザーはページ上で直接データ・セットを追加、変更およびリフレッシュすることもできます。 |
対話グリッドの管理を参照してください。 |
ユーザーが2つの関連する表またはビューで値の問合せ、挿入、更新および削除を実行できるマスター・ディテールを作成します。マスター・リージョンおよびディテール・リージョンを構築する表を選択します。「マスター・ディテール」のオプションは次のとおりです。
|
マスター・ディテール・フォームの管理を参照してください。 |
|
Report |
SQL問合せの書式設定された結果を含むページを作成します。レポートを作成する表を選択するか、カスタムSQL SELECT文またはSQL SELECT文を戻すPL/SQLファンクションを指定する表を選択します。次に、レポート・タイプ(つまり、「対話モード・レポート」または「クラシック・レポート」)を選択します。 レコードを作成または更新するためのフォーム・ページを含めるには、「フォームを含める」を選択します。 |
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時系列 |
時系列を表示するページを作成します。更新を表示する場合に特に役立ちます。 |
このページを作成する場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。 |
ウィザード |
ウィザードとして使用するページのコレクションを作成します。一般に、ウィザードは、複数のステップにわたってデータを入力する場合に使用します。 |
このページを作成する場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。 |
複数のレポート |
選択した表に基づいて複数の対話モード・レポートを作成します。 |
適用されません。 |
親トピック: ページ・タイプ、機能および設定の理解
アプリケーションの作成ウィザードの実行中に使用可能な機能について学習します。「機能」は、アプリケーション・レベルの機能を提供し、アプリケーションごとに1回のみ追加できます。
この表は、アプリケーションの作成ウィザードの実行時に使用可能な機能を示しています。
表6-2 アプリケーションの作成ウィザード - 機能
ページ・タイプ | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
情報ページ |
アプリケーションの説明が表示される情報ページをアプリケーション内に含めます。 |
機能を作成する場合は、オンライン・ヘルプを参照してください。 |
アクセス制御 |
ロールベース・ユーザー認証をアプリケーションに組み込みます。ユーザーは、管理者、コントリビュータまたはリーダーとして定義できます。その後、ページ、メニュー・エントリ、リージョン、列、アイテム、ボタンなどのアプリケーション全体にわたる様々なコンポーネントを対象として、異なるロールに異なるアクセス権を簡単に定義できます。 |
アプリケーション、ページおよびページ・コンポーネントへのアクセスの制御を参照してください。 |
アクティビティ・レポート |
アプリケーションに対するエンド・ユーザー・アクティビティに関する多数のレポートを含めます。最もアクティブなユーザー、最も使用されているページ、ページのパフォーマンス、発生したエラーを特定し、アプリケーションがどのように使用されているか、および改良点をより適切に把握します。
|
適用されません。 |
構成オプション |
アプリケーション管理者がアプリケーション内の特定の機能を有効または無効にできるようにします。この機能は、選択した機能に、エンド・ユーザーによる使用の前に追加の開発作業が必要な場合に便利です。この機能は、アプリケーション固有の機能に拡張することもできます。開発者が追加のビルド・オプションを定義してそれらをアプリケーション全体にわたる特定の機能に関連付ける場合は、これらを管理者用の構成設定に追加できます。たとえば、顧客トラッカ・パッケージ・アプリケーション内で、管理者は、連絡先、データ・ロード、地理などの機能の有効と無効を切り替えることができます。 |
適用されません。 |
フィードバック |
フィードバックでは、エンド・ユーザーがアプリケーション管理者および開発者向けの一般的なコメントをポストするためのメカニズムを提供します。ポストには、エンド・ユーザーがどこからフィードバックを送信したかを開発者が特定するのに役立つ、有益なセッション・ステート情報が含まれます。 フィードバックの作成:
|
フィードバックの管理を参照してください |
テーマ・スタイルの選択 |
管理者がアプリケーションのデフォルトのカラー・スキーム(テーマ・スタイル)を選択できるようにします。管理者は、「エンド・ユーザーによるテーマ・スタイルの選択を許可」の有効と無効を切り替えて、エンド・ユーザーが独自のテーマ・スタイルを選択できるかどうかを決定します。 有効な場合、エンド・ユーザーは、ホームページの下部にある「カスタマイズ」リンクをクリックして、使用可能なテーマ・スタイルから選択するだけです。たとえば、視力に障害のあるユーザーは、カラー・コントラストが非常に高い「Vista」テーマ・スタイルを優先的に使用できます |
適用されません。 |
親トピック: ページ・タイプ、機能および設定の理解
アプリケーションの作成ウィザードの実行時に使用可能な設定について学習します。設定は、アプリケーションの生成に使用され、アプリケーションID、データベース・スキーマ、詳細設定(アプリケーションの定義、セキュリティ、グローバリゼーション属性など)、およびアプリケーションの認証が含まれます。
この表は、アプリケーションの作成ウィザードの実行時に使用可能な設定を示しています。
表6-3 アプリケーションの作成ウィザード - 設定
ページ・タイプ | 説明 | 詳細情報 |
---|---|---|
アプリケーションID |
アプリケーションの一意の数値識別子。このフィールドには、自動的に生成された識別子がデフォルトで含まれています。 |
適用されません。 |
スキーマ |
このアプリケーションで使用するデータベース・オブジェクトを格納するデータベース・スキーマを選択します。 |
適用されません。 |
言語 |
このアプリケーションのプライマリ言語を選択します。 |
適用されません。 |
認証 |
アプリケーションに対するユーザーの認証方法を選択します。 |
認証によるユーザー・アイデンティティの証明を参照してください |
詳細設定 |
追加の定義、セキュリティおよびグローバリゼーション設定を設定します。これらの設定は、アプリケーションの作成時に適用でき、アプリケーションの作成後に編集することもできます。 |
適用されません。 |
ユーザー・インタフェースのデフォルト値 |
ページごとの行数などのユーザー・インタフェース設定のデフォルトを設定し、LOVの定義を追加します。これらの設定は、アプリケーション内でコンポーネントを生成する際に使用されます。 |
Oracle Application Express SQLワークショップ・ガイドを参照してください |
親トピック: ページ・タイプ、機能および設定の理解
ビルド・オプションを使用してウィザードで作成した機能を削除します。
ウィザードを使用して機能を追加すると、ウィザードにより、アプリケーションにシームレスに統合される1つ以上のページと他のコンポーネントおよびプロセスが作成されます。各機能は、1つ以上のコンポーネントが含まれているビルド・オプションに関連付けられます。機能を有効または無効にしたり、完全に削除するには、関連するビルド・オプションを使用します。
機能を含めるか除外するためのビルド・オプションの使用方法
ビルド・オプションは、「含める」および「除外」という2つの値をとることができます。ビルド・オプションのステータスとして「含める」を選択すると、Application Expressエンジンは、実行時に、関連付けられているコンポーネント(この場合は機能)をアプリケーション定義の一部とみなします。反対に、ビルド・オプションのステータスとして「除外」を指定した場合、Application Expressエンジンは、それとその関連付けられたコンポーネントを存在しないものとして扱います。
機能の完全削除
機能を削除するには、ビルド・オプションに関連付けられているコンポーネントを削除してからビルド・オプションを削除します。