次のことを行うことができます。
アクセス制御がTimesTenのインスタンスに対して有効である場合、このユーティリティではADMIN権限またはデータ・ストア・オブジェクトの所有権が必要です。接続文字列またはDSNに認証情報が指定されない場合、続行する前にユーザーIDおよびパスワードの入力が求められます。
ttAdmin [-h | -help | -?] ttAdmin [-V | -version] ttAdmin [-ramPolicy always|manual|inUse [-ramGrace secs] ]
ttAdminには次のオプションがあります。
DSN SalesDataで参照されるデータ・ストアは、パフォーマンスを重視するアプリケーションによって使用されます。データ・ストアがディスクからRAMにロードされるのをアプリケーションが待機する必要がないように、このデータ・ストアは常時RAMに存在している必要があります。これを実現するには、次のコマンドを実行します。
ttAdmin -ramPolicy always SalesData通常、SalesDataデータ・ストアは、RAMに常駐しています。ただし、これは常に使用されるわけではないため、アプリケーションが接続するときにのみロードすることをお薦めします。RAMポリシーを変更するには、次のコマンドを実行します。
ttAdmin -ramPolicy inUse SalesDataSalesDataデータ・ストアをRAMにロードするかどうかを手動で制御し、すぐにロードするには、次のコマンドを実行します。
ttAdmin -ramPolicy manual -ramLoad SalesDataSalesDataデータ・ストアをRAMから手動でアンロードし、そのデータ・ストアに新しいアプリケーションが接続しないようにするには、次のコマンドを実行します。
ttAdmin -ramPolicy manual -ramUnload SalesDataDSN Historyで参照されるデータ・ストアは、常に使用されているわけではありません。これを永続的にRAMにロードしていると、不必要にメモリーを使用します。このデータ・ストアは、長期にわたりアイドル状態にありますが、使用される場合は、連続して複数のユーザーから接続されます。パフォーマンスを向上させるには、アプリケーションからの接続時にデータ・ストアをRAMに格納し、最後のユーザーが切断した後、RAM内でそれを5分間(300秒間)保持するようにします。このRAMポリシーでは、アプリケーションがデータ・ストアに接続しているかぎり、データ・ストアはRAMに保持されます。
ttAdmin -ramPolicy inUse -ramGrace 300 HistoryDSN SalesDataで参照されるデータ・ストアは、Oracleデータのキャッシュに使用されます。次のttAdminコマンドを実行して、SalesData DSN用のOracleエージェントを開始します。
ttAdmin -cacheStart SalesDataまた、-cachePolicyオプションを使用して、TimesTen Data Managerデーモンに、Data Manager自身が起動するたびにキャッシュ・エージェントを開始させるように設定できます。
ttAdmin -cachePolicy always SalesDataキャッシュ・エージェントの自動開始をオフにするには、次のコマンドを実行します。
ttAdmin -cachePolicy manual SalesDataキャッシュ管理ユーザーIDとパスワードを設定するには、ttAdminで-cacheUidPwdSetフラグを-cacheUidおよび-cachePwdオプションとともに使用します。たとえば、データ・ストアSalesDataのキャッシュ管理ユーザーIDとパスワードを、それぞれscottとtigerにするには、次のコマンドを実行します。
ttAdmin -cacheUidPwdSet -cacheUid scott -cachPwd tiger SalesDataSalesData DSNの現行のキャッシュ管理ユーザーIDを取得するには、次のコマンドを実行します。
ttAdmin -cacheUidGet SalesDatattAdminによって、次のような出力が表示されます。
Cache User Id: scott RAM Residence Policy: inUse Replication Agent Policy: manual Replication Manually Started: False Cache Agent Policy: manual Cache Agent Mannualy Started: False
TimesTenがユーザー・インスタンスとしてインストールされている場合に、ユーザーが相対パスを使用してデータ・ストアに対してキャッシュ・エージェントを起動しようとすると、TimesTenは実行されている場所に対する相対パスでデータ・ストアを検索し、失敗します。たとえば、Windows上でデータ・ストアのパスをDataStore=./dsn1として指定し、コマンドttAdmin -cacheStart dsn1でキャッシュ・エージェントを起動しようとしても、キャッシュ・エージェントはinstall_dir\srv\dsn1でデータ・ストアを検索するため起動しません。UNIXの場合は、/var/TimesTen/instanceのディレクトリを検索します。
AUTOREFRESH(OracleからTimesTenへの自動伝播)またはASYNCHRONOUS WRITETHROUGHキャッシュ・グループを使用する場合は、キャッシュ管理ユーザーIDとパスワードを指定する必要があります。このユーザー・アカウントは、AUTOREFRESHおよびASYNCHRONOUS WRITETHROUGH処理の実行に使用されます。
Oracleデータをロードするには、TimesTenキャッシュ・エージェントが実行されている必要があります。このためには、ORACLE_HOME環境変数にOracleインストールのパスが設定されている必要があります。詳細は、『Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド』を参照してください。設定するその他の環境変数の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』の環境の変更に関する項を参照してください。
このユーティリティは、TimesTen Data Manager DSNのみでサポートされます。TimesTen Client DSNではサポートされません。
ttAdminが-repStartを指定してコールされたときに、レプリケーション定義が見つからない場合、レプリケーション・エージェントは開始されず、ttAdminによってエラー・メッセージが出力されます。次に例を示します。
$ ttAdmin -repStart rep1 *** [TimesTen][TimesTen 6.0.1 ODBC Driver][TimesTen]TT8191: Store not involved in a replication scheme -- file "eeProc.c", lineno 9773, procedure "RepAdmin()" *** ODBC Error = S1000, TimesTen Error = 8191ttAdminに-ramPolicy alwaysオプションを指定して使用すると、データ・ストアに永続的なシステム接続が作成されます。-ramPolicy alwaysオプションは、共有データ・ストアに対してのみ指定できます。
一時データ・ストアをサポートする-ramPolicy値は、-ramLoadオプションを同時に使用した-ramPolicy manualオプションのみです。
-repPolicy manual(デフォルト)または-repPolicy alwaysを指定してttAdminを使用する場合は、-ramPolicy alwaysオプションも使用する必要があります。これによって、障害発生後できるかぎり迅速にレプリケーション・エージェントでリカバリが開始されます。
ttStatus
ttCachePolicy
ttCacheUidGet
ttCacheUidPwdSet
ttCacheStart
ttCacheStop