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dmloadcf(1)
名前
dmloadcf-DMCONFIG ファイルを構文解析し、バイナリの BDMCONFIG コンフィギュレーション・ファイルをロード
形式
dmloadcf [-c] [-n] [-y] [-b blocks] {DMCONFIG_file | - }
機能説明
dmloadcf は、ファイルまたは DMCONFIG 構文による標準入力を読み取り、構文をチェックして、オプションでバイナリの BDMCONFIG コンフィギュレーション・ファイルをロードします。BDMCONFIG 環境変数は、情報を格納すべき BDMCONFIG ファイルのパス名を指しています。
dmloadcf は、DMCONFIG ファイルの必要なセクションがないことを検出すると、エラー・メッセージをプリントします。入力ファイルを構文解析しているときに構文エラーを検出すると、dmloadcf は BDMCONFIG ファイルを更新せずに終了します。
dmloadcf を使用する場合は、$TUXDIR/udataobj/DMTYPE ファイルが存在していなければなりません。このファイルは有効なドメイン・タイプを定義します。このファイルが存在しないと、dmloadcf は BDMCONFIG ファイルを更新せずに終了します。
dmloadcf を使用するユーザの実効ユーザ識別子は、TUXCONFIG ファイルの RESOURCES セクションの UID と一致していなければなりません。
dmloadcf に -c オプションを付けると、プログラムはこの環境設定の各ローカル・ドメイン (ゲートウェイ・グループ) に必要な最小の IPC 資源をプリントします。BDMCONFIG ファイルは更新されません。
dmloadcf に -n オプションを付けると、プログラムはテキスト形式の DMCONFIG ファイルの構文チェックだけを行い、BDMCONFIG ファイルの更新は行いません。
構文チェックの後、dmloadcf は、環境変数 BDMCONFIG が参照するファイルが存在するかどうか、存在する場合はそのファイルが有効な BEA Tuxedo ファイルであるかどうか、および BDMCONFIG テーブルを含んでいるかどうかを調べます。これらの条件が真でなかった場合、そのユーザにはファイルを作成して初期化するよう、次のような指示が出されます。
Initialize BDMCONFIG file: path [y, q]?
path は、BDMCONFIG ファイルの完全なファイル名です。標準入力および標準出力が端末に送られない場合、またはコマンド行で -y オプションが指定されている場合は、このプロンプトは表示されません。"y" または "Y" 以外で答えると、dmloadcf はバイナリのコンフィギュレーション・ファイルを作成せずに終了します。
BDMCONFIG ファイルが正しく初期化されていない場合、Initialize BDMCONFIG file プロンプトの後に y を入力すると、dmloadcf は BEA Tuxedo システム・ファイルを作成し、BDMCONFIG テーブルを作成します。-b オプションをコマンド行で指定すると、BEA Tuxedo システムのファイル・システムを作成するときに、-b オプションの引数がデバイスのブロック数として使用されます。-b オプションの値が、新しい BDMCONFIG テーブルを収容できる大きさである場合、dmloadcf は指定された値を使用して新しいファイル・システムを作成します。それだけの大きさがない場合には、エラー・メッセージを出力して終了します。-b オプションを指定しないと、dmloadcf は、BDMCONFIG テーブルを収容できる大きさのファイル・システムを新たに作成します。ファイル・システムが既に存在している場合は、-b オプションが無視されます。BDMCONFIG が raw デバイス (初期化されていない) である場合には、-b オプションを使用することを強くお勧めします。この場合、-b オプションを使用して、raw デバイスのブロック数を設定しなければなりません。BDMCONFIG が通常の UNIX ファイル・システムである場合は、-b オプションを使用しないようお勧めします。
BDMCONFIG ファイルが既に初期化されていることが分かると、dmloadcf は、BDMCONFIG ファイルで記述されているローカル・ドメインが動作していないことを確認します。ローカル・ドメインが動作している場合は、dmloadcf がエラー・メッセージをプリントして終了します。ローカル・ドメインが動作していない場合、dmloadcf は次のプロンプトを表示して、BDMCONFIG ファイルを上書きするかどうかを確認します。
"Really overwrite BDMCONFIG file [y, q]?"
標準入力または標準出力が端末でない場合、または -y オプションをコマンド行で指定した場合、このプロンプトは表示されません。このプロンプトに対して "y" または "Y" 以外で答えると、dmloadcf はファイルを上書きせずに終了します。
TUXCONFIG ファイルの RESOURCES セクションで SECURITY パラメータを指定すると、dmloadcf は標準入力をフラッシュし、端末のエコーをオフにして、次のプロンプトでアプリケーション・パスワードの入力を促します。Enter Application Password? パスワードは、8 文字以内の長さで入力できます。この SECURITY パラメータがオンになっているときは、(ファイル以外の) 標準入力を介してテキスト形式の DMCONFIG ファイルをロードすることはできません。標準入力が端末でない場合、すなわちパスワードの入力を促すプロンプトが(たとえば here ファイルを使って)表示されない場合、dmloadcf は環境変数 APP_PW にアクセスしてアプリケーション・パスワードを設定します。選択したパスワードが長すぎたり、環境変数 APP_PW を端末以外の標準入力で設定してない場合、dmloadcf はエラー・メッセージをプリントし、ログ・メッセージを生成し、BDMCONFIG ファイルをロードできません。
エラーが発生せず、チェックの結果がすべて条件を満たしていると、dmloadcf は DMCONFIG ファイルを BDMCONFIG ファイルにロードします。BDMCONFIG テーブル内に存在するすべての情報は上書きされます。
Domains 関連の新しい用語
リリース 7.1 では、ドメイン関連の用語の一部が変更されていました。Domains 用の MIB では、クラスおよび属性の新しい用語を使用して、ローカル・ドメインとリモート・ドメイン間の相互作用を説明しています。新しい用語は以前のドメイン用語より正確になっていますが、ドメイン関連のマニュアルとエラー・メッセージで新しい用語が使用されているのはリリース 7.1 以降だけです。新しい用語は、DM_MIB クラス、リファレンス・ページ、エラー・メッセージ、DMCONFIG ファイル構文、および各種 DMCONFIG エラー・メッセージで使用されています。詳細については、DM_MIB(5) リファレンス・ページの「Domains 関連の新しい用語」を参照してください。
下位互換性のため、リリース 7.1 より前に使用されていた DMCONFIG 用語と Domains 用の MIB の新しい用語との間でエイリアスが提供されています。このリリースでは、dmloadcf は両方の DMCONFIG 用語を使用できます。ただし、dmunloadcf は、デフォルトで新しいドメイン関連の用語を使用する DMCONFIG ファイルを生成します。以前のドメイン関連の用語を使用する DMCONFIG ファイルを生成するには、dmunloadcf の -c オプションを使用します。
移植性
dmloadcf 管理ツールは、BEA Tuxedo サーバ環境がサポートされるプラットフォームで使用できます。
環境変数
標準入力として端末以外のデバイスで dmloadcf を実行する場合には、環境変数 APP_PW は、セキュリティを必要とするアプリケーションに対して設定する必要があります (TUXCONFIG ファイルの SECURITY パラメータは APP_PW に設定されます)。
BDMCONFIG 環境変数は、BDMCONFIG ファイルを指していなければなりません。
使用例
次の例は、バイナリのコンフィギュレーション・ファイルを、テキスト形式ファイルの bank.dmconfig からロードする方法を示しています。ブロック数が 2000 の BDMCONFIG デバイスが作成(または初期化)されます。
dmloadcf -b 2000 bank.dmconfig
診断
入力にエラーが検出されると、エラーの原因となった行が、問題を指摘するメッセージとともに、標準エラーにプリントされます。DMCONFIG ファイルに構文エラーが見つかったり、システムが稼働中の場合は、BDMCONFIG ファイルの情報は更新されず、dmloadcf は終了コード1で終了します。
dmloadcf をアクティブなノード上で実行すると、次のエラー・メッセージが表示されます。
*** dmloadcf cannot run on an active node ***
dmloadcf を実行するユーザの実効ユーザ識別子が、TUXCONFIG ファイルで指定された UID と一致しない場合は、次のエラー・メッセージが表示されます。
*** UID is not effective user ID ***
dmloadcf が正しく完了すると、終了コード 0 で終了します。BDMCONFIG ファイルが更新されると、この事象を記録するための userlog メッセージが生成されます。
関連項目
dmunloadcf(1)、DMCONFIG(5)、GWTOPEND(5) の DMCONFIG、UBBCONFIG(5)
『BEA Tuxedo アプリケーション実行時の管理』
『BEA Tuxedo Domains コンポーネント』
『ATMI アプリケーションでの BEA Tuxedo TOP END Domain Gateway の使用』
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