AHFリリース23.8
- ベスト・プラクティス・コンプライアンスの管理の簡易化
Oracle OrachkおよびOracle ExachkからのAHFコンプライアンス・チェックが、AHFインサイトの「Best Practice」セクションに完全に統合されるようになりました。 - AHFインサイトのインタフェースの設計と操作性に関する機能拡張
AHF 23.8では、より直感的で使いやすくなるようにユーザー・インタフェースに次のような機能拡張があります。 - オブジェクト・ストアまたは事前認証済URL (PAR)へのAHFインサイト・レポートの自動アップロード
オブジェクト・ストアがAHFの一部として構成されているか、集中監視のために事前認証済URL (PAR)が使用されている場合に、AHFインサイト・レポートを自動的にアップロードします。 - AHFのCronの使用によるAHFインサイト・レポートの生成の自動化
AHFインサイト・レポートを生成するようにcronジョブをスケジュールします。 - ノイジー・ネイバーが原因のデータベース・パフォーマンス問題のガイド付き解決
AHFバランスでGIホームが不要になり、どのOracleホームでも使用できるようになりました。 - Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック
リリース23.8には、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの次の新しいベスト・プラクティス・チェックが含まれています。
親トピック: 以前のリリースの変更点
ベスト・プラクティス・コンプライアンスの管理の簡易化
Oracle OrachkおよびOracle ExachkからのAHFコンプライアンス・チェックが、AHFインサイトの「Best Practice」セクションに完全に統合されるようになりました。
AHFには、AHF Oracle OrachkおよびOracle Exachkによって自動的に実行される多数のベスト・プラクティス・コンプライアンス・チェックがあります。これらのチェックの結果は、HTMLレポートで表示でき、他のツールで使用する場合はJSONおよびXMLで出力します。また、ベスト・プラクティス・コンプライアンス・チェックはすべて、オンデマンドで実行できるように、AHFインサイトに十分に統合されています。
AHFインサイトを使用すると、ヘルス・スコアをすばやく確認し、システムのどの点がコンプライアンスに準拠していないかを把握して、必要な修正措置を講じることが容易になります。
- ベスト・プラクティス・データをビジュアル形式で確認します。
- ビジュアライゼーションおよび「Status」ステータス・ドロップダウンを使用して、様々なステータスにわたりベスト・プラクティスをフィルタします。
- ベスト・プラクティス・レポートのすべてのセクションからチェックを検索します。
- ベスト・プラクティス・レポートを垂直形式で表示します。
- 失敗したチェックの分布が視覚的に示されているヘルス・スコアを確認します。
ahf analysis create --type insights
詳細は、「Oracle OrachkおよびOracle Exachkによるコンプライアンス・チェック」および「ベスト・プラクティスの問題」を参照してください。
親トピック: AHFリリース23.8
AHFインサイトのインタフェースの設計と操作性に関する機能拡張
AHF 23.8では、より直感的で使いやすくなるようにユーザー・インタフェースに次のような機能拡張があります。
ノート:
制限のある環境でAHFインサイトを使用しているお客様の場合の、CDNへのplotly.js
の依存性がなくなりました。
次のことができるようになりました:
- サービス・リクエストを発行する間に、データをテキスト形式でクリップボードにコピーしてそれをSR本文に投稿します。
レポートの次のセクションに「Copy」ボタンがあります。
- クラスタ
- データベース
- データベース・サーバー
- ストレージ・サーバー
- ファブリック・スイッチ
- 推奨ソフトウェア
- 異常があるディスクに目印が付きます。「Operating System Issues」タブにある「Local IO」で、「Disk」をクリックして「Disk Metrics」を表示します。異常のあるディスクには、Xマークが付きます。
- より直感的な方法でオペレーティング・システム詳細からプロセス集計を確認できます。
- データベース、ASM、APX (Apex)、IOS、Clusterwareなどのインスタンス・グループごとの、区切られたプロセス集計。
- すべてのカテゴリに対して単一の凡例ではなく、個々のカテゴリに固有の凡例。
親トピック: AHFリリース23.8
オブジェクト・ストアまたは事前認証済URL (PAR)へのAHFインサイト・レポートの自動アップロード
オブジェクト・ストアがAHFの一部として構成されているか、集中監視のために事前認証済URL (PAR)が使用されている場合に、AHFインサイト・レポートを自動的にアップロードします。
AHFインサイト・レポートをアップロードすると、Oracle Cloud Operationsでベスト・プラクティス構成におけるシステム・ヘルス問題点および相違点を迅速かつ効率的に特定、調査、追跡および解決するために役立ちます。
Oracle Autonomous Database on Dedicated Exadata InfrastructureおよびOracle SaaS
ahfctl setupload -name oss -type https -user <user> -url <object_store> -password
ahf analysis create --type insights
.Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure (ExaDB-D)およびOracle Base Database Service
tfactl diagcollect -insight -last 1h -par <par_url>
tfactl insight -last 1h -par <par_url>
親トピック: AHFリリース23.8
AHFのCronの使用によるAHFインサイト・レポートの生成の自動化
AHFインサイト・レポートを生成するようにcronジョブをスケジュールします。
ノート:
AHFインサイト・レポートは毎週月曜日の午前3時に生成されます。- cron詳細を取得するには:
tfactl get cron
# tfactl get cron .----------------------------------------------. | <hostname> | +--------------------------------------+-------+ | Configuration Parameter | Value | +--------------------------------------+-------+ | Enable/disable the TFA cron ( cron ) | OFF | '--------------------------------------+-------'
- cronを有効にするには:
tfactl set cron=on
# tfactl set cron=on Successfully set cron=ON .----------------------------------------------. | <hostname> | +--------------------------------------+-------+ | Configuration Parameter | Value | +--------------------------------------+-------+ | Enable/disable the TFA cron ( cron ) | ON | '--------------------------------------+-------'
- 変更を加えてcronを再ロードするには:
tfactl refreshconfig modifycron -enable true -id <ID> -validFor all
# tfactl refreshconfig modifycron -enable true -id id001 -validFor all modifycron() completed successfully.
- 既存のcron詳細をリストするには:
# tfactl refreshconfig listcrons
# tfactl refreshconfig listcrons TFA CRON item: Name: id001 Command: ahf analysis create --type insights --last 5m Schedule: 0 3 * * 1
- cronを無効にするには:
# tfactl set cron=off
# tfactl set cron=off Successfully set cron=OFF .----------------------------------------------. | <hostname> | +--------------------------------------+-------+ | Configuration Parameter | Value | +--------------------------------------+-------+ | Enable/disable the TFA cron ( cron ) | OFF | '--------------------------------------+-------'
ノイジー・ネイバーが原因のデータベース・パフォーマンス問題のガイド付き解決
AHFバランスでGIホームが不要になり、どのOracleホームでも使用できるようになりました。
データベースのCPU使用量は、データベースのCPU_COUNT
パラメータによって制限されます。これらの制限がマシン上のCPUの数を超えると、ノイジーネイバーの問題が発生する可能性があります。
AHFバランスでは、Enterprise ManagerからのデータベースCPU構成および履歴CPU使用率データが分析されます。この分析の大まかな結果は、Oracle OrachkやOracle ExachkのMAAスコア・カードで表示されます。
次の目的でさらにレポートを実行できます。
- フリート全体にわたり、発生する可能性があるノイジー・ネイバーの概要を取得します。
- 特定のデータベースについて詳細情報を確認します。
- 修正措置計画を生成します。
- Enterprise Managerのリポジトリ・データベースからの履歴CPU使用率を分析するようにAHFバランスを構成します。
ahf configuration set --type impact --connect-string <EM-DATABASE-CONNECT-STRING> --user-name <USER-NAME>
ノート:
接続文字列にスペースが含まれていないことを確認してください。 - 次のようにフリート全体の分析を実行して詳細なAHFバランス・レポートを作成し、ノイジー・ネイバーについてと、
CPU_COUNT
設定の変更によって実現可能な改善について把握します。ahf analysis create --type impact --scope fleet --name <FLEET_NAME>
- 次のようにクラスタレベルの分析を実行して詳細な修正措置計画を取得します。
ahf analysis create --type impact --scope cluster
詳細は、「データ・ソース」を参照してください。
親トピック: AHFリリース23.8
Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェック
リリース23.8には、次のような、Oracle OrachkおよびOracle Exachkの新しいベスト・プラクティス・チェックが含まれています。
Oracle OrachkとOracle Exachkの両方に共通するベスト・プラクティス・チェック
- マルチテナント・データベースの場合のデータ・ディクショナリの状態の確認
- 非マルチテナント・データベースの場合のデータ・ディクショナリの状態の確認
Oracle Orachkに固有のベスト・プラクティス・チェック
- 監査設定に関するOracle Databaseの推奨事項
- Oracle Database統合監査の推奨事項
Oracle Exachkに固有のベスト・プラクティス・チェック
CachedBy
属性とCachingPolicy GridDisks
属性の確認- パッケージからインストールされた非Oracleモジュールおよびサード・パーティ製セキュリティ・ソフトウェアによる汚染カーネルの確認
すべてのチェックの詳細は、次のヘルス・チェック・カタログを参照してください:
親トピック: AHFリリース23.8