静的ルールのタイプ

次のタイプのメディエータの静的ルールを定義できます。

  • フィルタ式

    メッセージのコンテンツ(ペイロードまたはヘッダー)に適用するフィルタ式を定義できます。フィルタを定義する場合、コンテンツはサービスの起動前に分析されます。たとえば、メッセージに顧客IDが含まれている場合、またはその顧客IDの値が特定のパターンと一致する場合のみサービスを起動することを指定する、フィルタ式を適用できます。フィルタ式の指定方法の詳細は、「メッセージをフィルタリングする式の指定方法」を参照してください。

  • トランスフォーメーション

    メディエータでは、メッセージをサービスに転送する前にメッセージ・データを変換できます。データのマッピングまたは値の割当てにより、ターゲット・ペイロードで値を設定するようトランスフォーメーションを定義できます。

    XSLTマッパーを使用すると、XMLスキーマ間でメッセージを変換するために、メッセージ本文全体に適用するトランスフォーメーションを定義できます。値の割当て機能では個々のフィールドを処理します。このダイアログを使用すると、メッセージ(ペイロード、ヘッダーなど)、定数または様々なシステム・プロパティ(データ・パスに存在するアダプタのプロパティなど)から値を割り当てることができます。トランスフォーメーションの定義の詳細は、「XSLTトランスフォーメーションの作成方法」および「値の割当て方法」を参照してください。

  • 式にあるヘッダー変数へのアクセス

    メディエータは、現在のルーティング・ルール操作用の式の作成に使用したSOAPヘッダーを検出できます。ヘッダー・アクセスの詳細は、「フィルタおよび割当てのためのヘッダー・アクセス方法」および「フィルタおよび割当てのためのプロパティ・アクセスに使用する式の手動作成」を参照してください。

  • Schematronベースの検証

    インバウンド・メッセージの様々な部分を検証するためにメディエータが使用する必要のあるSchematronファイルを指定できます。Schematronをベースにした検証の実行方法の詳細は、「セマンティク検証の使用方法」を参照してください。

  • Javaコールアウト

    メディエータでは、ルーティング・ルールにJavaコールアウトを追加できます。Javaコールアウトを使用すると、メディエータを介してフローするメッセージの操作に外部のJavaクラスを使用できます。Javaコールアウトの使用方法の詳細は、「Javaコールアウトの使用方法」を参照してください。

  • ユーザー定義拡張関数

    XSLTマッパーで使用可能な独自の関数セットです。ユーザー定義拡張関数の使用方法の詳細は、「ユーザー定義拡張関数を追加する手順:」を参照してください。