インポート、エクスポート、抽出およびロードに関するよくある質問

インポートとロードの違いは何ですか。

インポートとロードはどちらもデータをOracle Fusion Cloud Enterprise Data Managementに取り込みますが、動作方法にはいくつかの重要な違いがあります:

インポート

  • アプリケーション登録によって制御されます
  • ディメンション・レベルでバインドされたデータに使用されます
  • インポート・ファイルには、バインドされたすべてのプロパティが含まれている必要があります。
  • インポートのファイル形式はアプリケーション・タイプによって制御され、変更できません。
  • プロファイルはサポートされていません

ロード

  • ディメンションではなくビューポイントに焦点を当てています。
  • バインドされたデータとバインドされていないデータに使用できます。
  • ロード・ファイルにすべてのプロパティが含まれている必要はありません。
  • データ・チェーンはクリアされず、変更はビューポイントおよびノード・セットで定義されたデータのスコープに制限されます。つまり、階層ビューポイントの場合、ロードは既存の最上位ノードの下の構造にのみ影響します。
  • プロファイルをサポートしています(ロードの作成、コピーおよび削除を参照)

その他の違いは、ビューポイント・ロードとインポートの比較を参照してください。

インポートとロードはどのような場合に使用しますか。

ロードとインポートは、どちらもディメンションにデータをロードするという点で似ています。どちらを選択するかは、データをバインドされたビューポイントとプロパティにロードするか、バインドされていないビューポイントとプロパティにロードするか、どのタイプのロード・オプションが必要か(ロードでは「リセット」モードはサポートされていません)、ファイルまたはアプリケーション接続のどちらからデータをロードするかなど、いくつかの要因によって異なります。どのような場合にインポートとロードを使用するかについての一般的なガイドラインを次に示します:

  • インポートを使用する場合:
    • バインドされたデータを外部システムからロードする場合。
    • アプリケーション接続からデータをロードする場合。
    • 「リセット」モードを使用して既存のバインドされたノードと関係をクリアし、インポート・ファイルからロードする場合。
    • プロパティの許容値を拡張する場合。
  • ロードを使用する場合:
    • バインディング・ステータスに関係なく、ビューポイントまたはプロパティにデータをロードする場合。
    • 参照ディメンションまたは未バインド・ディメンションにデータをロードする場合。
    • 階層ビューポイントのサブセットにロードする場合。

インポートとロードの「リセット」、「置換」および「マージ」モードの違いは何ですか。どれを使用すればよいですか。

Table 30-7 インポートとロードのモード

モード 説明および主な機能 使用例
リセット(インポートのみ)

ノード、関係、プロパティなどのバインドされたデータを完全にリセットします。

  • インポートのみに適用されます。ロードでは使用できません。
  • トランザクション履歴は更新されません
  • サブスクリプションはトリガーされません
  • 部分的にバインドされたデータ(マッピング・ビューポイントなど)に影響します
バインドされたデータを完全にリセットする必要がある場合にのみ使用します。

注意: このインポート・モードは、継続的に使用するとデータベースのサイズが大きくなるため、慎重に使用する必要があります。

置換

インポートの場合、バインドされた階層セットの完全なリセットが行われ、受信関係に置換されます。インポート前に存在し、インポート・ファイル内にある関係の関係プロパティは保持されます(バインドされていない関係レベルのプロパティの場合も)。

ロードの場合、ターゲット・ビューポイントおよびノード・セットのスコープ内の関係のみがクリアされ、受信関係に置換されます。ロード前に存在し、ロード内にもある関係の関係レベルのプロパティ値は保持されます(バインドされていない関係レベルのプロパティの場合も)。

  • インポートとロードに適用されます。
  • トランザクション履歴は更新されません
  • サブスクリプションはトリガーされません
  • ノードは保持され、部分的にバインドされたデータ(マッピング・セットなど)には影響しません。
外部システムからの定期的な一括変更や、サブスクリプションに依存せずトランザクション履歴が不要な大規模な変更に推奨されます。
マージ

データ・セットはクリアされません。ターゲット・データ・セットを作成して現在のデータと比較し、取り込むインポート・データまたはロード・データを照合するために現在のデータを変換するのに必要な変更を含む要求を生成します。

  • 要求プロセスを使用するため、トランザクション履歴が記録され、サブスクリプションがトリガーされます。
  • インポートまたはロードごとに処理できる変更の数には制限があります。
  • 削除と並替えを処理するかどうか、マージ要求を自動送信するかどうか、承認とコミットを省略するかどうかなど、データをマージするための追加オプションを指定できます。インポートについてはマージ・インポート・オプション、ロードについてはマージのオプションを参照してください。
外部システムからの定期的な一括変更や、サブスクリプションを処理する必要があり、トランザクション履歴が必要な大規模な変更に推奨されます。

インポートとロードで各モードが機能する方法の詳細は、次のトピックで参照できます: