14 レポートでの生成AIの操作

レポートでは、生成AI (GenAI)を使用して、テキスト・ボックスにナラティブ・サマリーを生成できます。次の3つのユース・ケースで使用できます:

  • 例外の記述: 条件を満たしたセルについて記述します。たとえば、レポート設計者が条件として定義した差異しきい値を満たすグリッド・セルです。
  • 例外の因果関係の記述: 条件を満たした関連セル・ディメンションの1つを調査し、その上位3件のコントリビュータについて記述します。
  • 比較分析の実行: グリッドの列に以前の期間が含まれている場合に、セル値について以前の期間と比較して記述します。

    Note:

    比較分析のユース・ケースを適用できるのは期間ディメンションのみであり、その他のタイプのディメンションには適用できません。

レポート内のナラティブ・サマリーの生成は、条件付きテキスト・フレームワークと各ユース・ケースに対応する機械学習プロパティ・ファイル(プロンプト・テンプレート・プロパティ・ファイル)を通して公開されます。プロパティ・ファイルは、GenAIを介してテキストのナラティブを生成するための例を提供するものです。条件付きテキストは行、列またはセルに対して定義され、条件が満たされた場合に、GenAIサービスによってConditionalText関数を使用して結果のナラティブ・テキストが返されます。

条件付きテキスト・フレームワークの詳細は、「条件付き書式設定、テキストおよび抑制の操作」を参照してください。

Note:

  • レポートのGenAI機能は現在、EPM Cloud Enterprise Narrative Reportingデプロイメントでのみ使用可能です。標準Cloud EPMライセンスのOracle Enterprise Performance Management Cloudプラットフォーム・アプリケーション・デプロイメントや、レガシーのEnterprise Performance Reporting Cloud Service (EPRCS)では使用できません。

  • また、GenAI機能はまだすべてのデータ・センターで使用可能ではありません。

    Fusion AIデータ・センターの利用可能性については、次のOracle Support記事を参照してください: Fusion Generative AI Data Center Region Availability (文書ID 2991131.1)

  • 最初のリリースでは、ナラティブは英語でのみ生成されます。

  • レポートのGenAI機能は意思決定支援ツールです。提供された情報の解釈については、エンド・ユーザーが最終的な判断を下す必要があります。AIはあくまでも意思決定支援ツールとして使用してください。AIによって生成されたコンテンツは必ず内容を精査し、正確であることを確認してから使用するようにしてください。