プログラム・キャンバス・ステップ

概要

すべてのプログラムは、3種類の高度なカスタマイズ可能なプログラム・ステップで構成されます。

  • データ・ソースは、指定したソースからプログラムにコンタクトまたはカスタム・オブジェクトをプルします。
  • 決定は、フィールド値や共有リスト・メンバーシップなどの様々なフィルタに基づいて、コンタクトまたはカスタム・オブジェクトを評価します。各コンタクトまたはカスタム・オブジェクトは、「はい」または「いいえ」の決定パスに従ってプログラム内を移動します。
  • 処理は、決定ステップに基づいて、コンタクトまたはカスタム・オブジェクトを処理します。たとえば、コンタクトをプログラム、キャンペーンおよび共有リストに追加できます。

データ・ソース

データ・ソース・ステップは、プログラムへのコンタクトまたはカスタム・データ・オブジェクトのエントリ・ポイントです。データ・ソース・ステップは、次の方法でそのデータを取得できます。

  • リスナー: データベースへの変更をリアルタイムでリスニングし、これらの変更に基づいてコンタクトをプログラムにプルします。リード・スコアの変更、新規コンタクトの作成またはキャンペーン・レスポンスに基づいて、コンタクトをプログラムにプルできます。また、Oracle Eloqua内で構成されたソースからリスナー・ステップにコンタクトをプッシュすることもできます。詳細は、 リスナーのデータ・ソースを参照してください。

  • セグメント: セグメントに基づいてコンタクトをプログラムにプルします。セグメントを評価する頻度を構成できますが、評価の間隔の最小時間は1日です。また、「セグメント」モジュールを使用して、1回かぎりの評価のためにセグメントをプログラムにプッシュすることもできます。詳細は、 リスナーのデータ・ソースを参照してください。

    重要: このステップでは、ビジュアル・インジケータを使用して、セグメントからプログラムへのコンタクトの移動をトラッキングできます。詳細は、「キャンペーンおよびプログラムのセグメント・メンバーのトラッキング」を参照してください。

決定

決定ステップは、フィールド値や共有リスト・メンバーシップなどの様々なフィルタに基づいて、コンタクトまたはカスタム・オブジェクトを評価します。各コンタクトまたはカスタム・オブジェクトは、「はい」または「いいえ」の決定パスに従ってプログラム内を移動します。

次の決定ステップを使用できます。

  • コンタクト・フィールドの比較: 選択したコンタクト・フィールドの指定した値に基づいて、コンタクトを評価およびルーティングします。たとえば、ジョブ・ロールに基づいてコンタクトをルーティングできます。
  • カスタム・オブジェクト・フィールドの比較: カスタム・オブジェクト・フィールドの値に基づいて、コンタクトまたはカスタム・オブジェクト・レコードを評価およびルーティングします。
  • リンクされたコンタクトあり: カスタム・オブジェクト・レコードにリンクされたコンタクトがあるかどうかに基づいて、カスタム・オブジェクト・レコードを評価およびルーティングします。
  • 共有リスト・メンバー: コンタクトが共有コンタクト・リストに存在するかどうかに応じて、コンタクトを評価およびルーティングします。
  • 共有フィルタのメンバー: コンタクトが共有フィルタに存在するかどうかに基づいて、コンタクトまたはカスタム・オブジェクト・レコードを評価およびルーティングします。
  • 日付の比較: 日付に基づいてコンタクトまたはカスタム・オブジェクト・レコードを評価およびルーティングします。たとえば、このステップを使用して、特定の日付の後または特定の時間枠内に限定して、コンタクトをルーティングできます。
  • グループに登録済: コンタクトがEメール・グループに登録されているかどうかに基づいて、コンタクトを評価およびルーティングします。

評価期間

デフォルトでは、コンタクトおよびカスタム・オブジェクト・レコードは、プログラム・キャンバスに複数回再エントリできます。そのため、決定ステップを構成する場合は、評価期間を構成できます。この期間により、このステップでコンタクトおよびカスタム・オブジェクト・レコードを評価する頻度が決まります。

評価期間 再評価
0 即時
1日未満 10分ごと
1日以上 30分ごと
1週間以上 1時間ごと

処理

処理ステップは、そのステップに存在するコンタクトまたはカスタム・オブジェクトを処理します。たとえば、コンタクトをプログラム、キャンペーンおよび共有リストに追加できます。

  • リンクされたコンタクトのプログラムへの追加: さらに処理を実行するために、リンクされたコンタクトをカスタム・オブジェクト・プログラムからコンタクト・プログラムに転送します。このステップは、カスタム・オブジェクト・プログラムにのみ適用されます。
  • リンクされたレコードのプログラムへの追加: さらに処理を実行するために、リンクされたカスタム・オブジェクト・レコードを標準コンタクト・プログラムからカスタム・オブジェクト・プログラムに転送します。
  • キャンペーンに追加: コンタクトをキャンペーンの特定の要素(クラウド・ステップ要素を含む)に送信します。コンタクトはプログラム内に残り、接続されている他のステップに進みます。
  • プログラムに追加: 追加処理のために、別のプログラムの特定のステップにコンタクトまたはカスタム・オブジェクト・レコードを送信します。コンタクトおよびカスタム・オブジェクト・レコードはプログラム内に残り、接続されている他のステップに進みます。
  • プログラム・ビルダーに追加: プログラム・ビルダー・プログラムの特定のステップにコンタクトまたはカスタム・オブジェクト・レコードを送信します。コンタクトおよびカスタム・オブジェクト・レコードはプログラム内に残り、接続されている他のステップに進みます。
  • 共有リストに追加: コンタクトを共有コンタクト・リストに追加します。
  • キャンペーンに移動: さらにルーティングや処理を実行するために、現在のプログラムから別のキャンペーンの特定の要素(クラウド・ステップ要素を含む)にコンタクトを移動します。コンタクトはプログラムを終了します。
  • プログラムに移動: コンタクトまたはカスタム・オブジェクト・レコードを別のプログラムに移動します。コンタクトおよびカスタム・オブジェクト・レコードは現在のプログラムを終了します。
  • プログラム・ビルダーに移動: コンタクトまたはカスタム・オブジェクト・レコードをプログラム・ビルダー・プログラムに移動します。コンタクトおよびカスタム・オブジェクト・レコードは現在のプログラムを終了します。
  • 共有リストに移動: コンタクトを共有コンタクト・リストに移動します。コンタクトはプログラムを終了します。
  • カスタム・オブジェクト・レコードの削除: データベースからカスタム・オブジェクト・レコードを削除します。このステップは、カスタム・オブジェクト・プログラムにのみ適用されます。
  • 共有リストから削除: 選択した共有リストからコンタクトを削除します。
  • コンタクトの登録: コンタクトをEメール・グループに登録するか、コンタクトをグローバルに登録します。
  • コンタクトの登録解除: コンタクトをEメール・グループから登録解除するか、コンタクトをグローバルに登録解除します。
  • 更新ルール: ルール・セットによって構成されたコンタクト・フィールドまたはカスタム・オブジェクト・フィールドを更新するために、ルール・セット内でコンタクトを移動します。
  • 待機: プログラムのステップ間の経過時間を指定します。また、コンタクトまたはカスタム・オブジェクトが待機ステップに入ったときの通知を設定することもできます。

AppCloud統合

Oracle Eloqua AppCloudアプリケーション によってOracle Eloquaの機能が拡張され、Oracle Eloquaを外部システムと統合できます。これらのアプリケーションは外部システムに依存するため、プログラムをアクティブにする前に完全に構成する必要があります。

次のアプリケーションは、プログラムと統合できます。

注意: 管理者は、追加のアプリケーションを使用できるようにすることができます。アプリケーション開発者がアプリケーションとプログラム・キャンバスを統合する方法を確認するには、Oracle Eloqua開発者ヘルプ・センターにアクセスしてください。

関連項目

プログラム・キャンバス

リスナーのデータ・ソース

キャンペーンまたはプログラムのセグメント・メンバーのトラッキング