計量コンポーネント・セットの理解

計量コンポーネント・セットは、集計を実行する際に基づくディメンションおよび基準を定義するために使用します。

計量コンポーネント・セットの「計量コンポーネント・タイプ」では、集計結果の取得に使用する「計量コンポーネント」および「測定タイプ」を定義する他、ソース多国籍データに使用される集計機能およびソース多国籍データの取得元を識別するデータ・ソースを定義します。

計量コンポーネント・セットは集計グループに関連付けられており、このグループによって集計をいつどのように処理するかを制御します。たとえば、集計グループの計量コンポーネント・セットが処理されるシーケンスや、それぞれの集計処理を開始する方法を制御します(この情報は、「汎用処理」セクションにあります)。

計量コンポーネント・セットの「計量コンポーネント・セット・クラス」では、集計プロセスで計量コンポーネント・セットを使用する方法を定義します。計量コンポーネント・セット・クラスは計量コンポーネント・セットのビジネス・オブジェクトに基づいており、次のようなものがあります。

  • 「集計基盤」計量コンポーネント・セットは、使用連係または請求使用量を介してリンクされたサービス・ポイントからの測定など、トランザクション・データを集計するために使用します。

  • 「集計複合」計量コンポーネント・セットは、一連の他の集計からデータを集計するために使用します(基盤または他の複合計量コンポーネント・セットに基づくことができます)。

  • 「アドホック」計量コンポーネント・セットは、アドホックなユーザー定義の計量コンポーネント・セットに基づいてデータを集計するために使用します。

詳細は、「動的集計処理」「基盤集計と複合集計」を参照してください。

ディメンション、基準および個別管理機器

計量コンポーネント・セットに対して定義する「ディメンション」および「基準」は、ディメンション・スキャン・プロセスで作成対象の集計計量コンポーネントを個別に識別するために使用します。また、計量コンポーネントは、データが機器の構成に一致する個別管理機器ごとに作成されます。

  • 「ディメンション」は、データの集計の基準となる属性を識別します。ディメンションには、特性、識別子、市場参加者、特定の表や列の値などがあります。たとえば、損失プロファイル・コード、サービス・ポイント・タイプおよびサービス・プロバイダ別にデータを集計するには、損失プロファイル・コード特性、「サービス・ポイント」表の「サービス・ポイント・タイプ」列および「設備」表の「サービス・プロバイダ」列に対してディメンションを定義する必要があります。
    注意: 測定データ・スナップショットからデータの集計用に測定コンポーネント・セットを構成する場合、「ソース・タイプ」および「ソース・エンティティ」は「属性データ・スナップショット」である必要があります。
  • 「基準」では、一連の包含または除外、あるいはその両方を介してディメンションを評価する方法を定義します。たとえば、AGG-E-COMおよびAGG-E-RESサービス・ポイント・タイプのデータを集計し、ELECサービス・プロバイダの設備のデータを集計しないようにするには、サービス・ポイント・タイプの値を含め、ELECサービス・プロバイダを除外するという基準を定義します。
    注意: 測定データ・スナップショットからデータの集計用に測定コンポーネント・セットを構成する場合、「ソース・タイプ」および「ソース・エンティティ」は「属性データ・スナップショット」である必要があります。
  • 「個別管理機器」に用意されている基準は、特定の顧客の識別に使用されます。対象となる顧客は、計量コンポーネント・セットに対して定義された「ディメンション」および「基準」に一致する他のすべてのデータから個別に集計される顧客です。

具体的には、処理している計量コンポーネント・セットに対して「ディメンション」「基準」および「個別管理機器」を構成して、ディメンション・スキャン・テンプレートSQL(データ・ソースから導出されたもの)を拡張します。

「ディメンション」「基準」および「個別管理機器」で使用される特定の構成オプションの詳細は、埋込みヘルプを参照してください。「ソース・タイプ」と「ソース・エンティティ」の値は、「集計基準ソース・タイプ」(D1-CriteriaSourceTypeLookup)拡張可能参照に定義します。この拡張可能参照の詳細は、「集計基準ソース・タイプの構成」を参照してください。

用意されている基準を評価する方法は、「基準処理」セクションで構成した式に定義します。基準処理式の定義の詳細は、埋込みヘルプを参照してください。