初期測定ロードの推奨事項

  • ミドルウェア実装を使用してペイロードを処理する場合、Oracle Service Busを介した最適な使用およびイベント処理のために、ファイル当たりの設備の数を1,000に保ちます。ファイル当たりの設備数がこれより少ない場合、処理により多くの時間がかかります。ファイル当たりの設備数がこれより多い場合、ガベージ・コレクションが増えて待機が長くなり、スループットが低下します。ファイル当たりの最適なトランザクション数は、ヘッドエンド・システムによって異なる場合があることに注意してください。

  • 正確な計量コンポーネント(MC)に到達するために、初期測定ペイロードには非常に選択的な基準を設定する必要があります。理想的な場合、これは計量コンポーネント識別子と設備シリアル番号となります。これが提供されない場合は、計量コンポーネント・タイプに基づいて構成された単位/TOU/使用量識別子を使用して、複数のチャネルで同じ値の場合がある正確なビジネス・オブジェクト(BO)がサービス・プロバイダから取得されます。

  • 初期測定データ・レコードの未処理データ・セクションに移入した場合、全体的なスループットが低下します可能な場合は、Smart Grid Gatewayペイロード処理でRAWデータを保持しないでください。

  • ペイロード処理(使用データおよびイベント・データがシステムにロードされる)は、測定処理(VEEが実行され、最終測定が作成される)とは別に実行する必要があります。これらのプロセスを同時に実行しないでください。

  • 初期測定をロードし、4から6時間ごとにVEE処理を実行してパフォーマンスを最適化します。

  • ペイロード内の個々の初期測定(IMD)の期間は、ペイロードが収集されてから配信されるまでの経過時間(初期測定ごとに4時間から6時間以上)より短くしないでください。たとえば、システムが1日に3回測定を収集して配信する場合、個々の初期測定の期間は約8時間である必要があります。

  • 単一の設備構成に対する多数の初期測定を単一のペイロードにロードしないでください。

  • VEEおよび測定作成プロセスをバッチ処理に遅延できるように、「初期ロード」初期測定ビジネス・オブジェクトの「保留」ステータスでモニター・プロセスを構成することをお薦めします。

    • 遅延処理には、次の利点もあります。

      1. スカラー検針が時系列に処理され、より効率的な処理を実現できます。スカラー検針が順不同で処理されると、消費量計算を調整するために調整用初期測定が作成および処理されるため、追加の作業が発生する可能性があります。

      2. 計量コンポーネントが関係に基づいて順番に処理されます。たとえば、スカラー・チャネルがインターバル・チャネルのチェック・チャネルとして構成されている場合、スカラー・チャネルが最初に処理され、そのデータを合計チェックおよび必要なインターバル・ギャップ埋めに使用できます。

    • 遅延処理の構成では、「IMDモニター - 物理設備」バッチ管理を「保留」ステータスのモニター・プロセスとして次のビジネス・オブジェクトに追加します。

      • D1-InitialLoadIMDInterval

      • D1-InitialLoadIMDScalar

    • 初期測定処理が遅延される場合は、「IMDモニター - 物理設備」バッチ管理をより頻繁に実行するようにスケジュールする必要があります。これは、Itron検針予定サイクルの完了直後は多数のスレッドで実行し、それ以外の時間は少数のスレッドで実行して、受信する可能性のあるその他の初期測定(現在値読取コマンドで受信した測定など)を取得するようにスケジュールする必要があります。