設備通信の概要
すべてのビジネス処理の基本通信は、基本的には同じです。通信要求がOracle Utilitiesアプリケーションからヘッドエンド・システムに送信されます。この要求は、接続/切断、コミッション/デコミッション、測定データ、現在値読取の要求またはヘッドエンド・システムでサポートされる他のタイプの要求です。ヘッドエンド・システムでは、メッセージを受信し、要求に対する処理を実行し、応答を返します。
コマンド活動および通信の基本情報は、ビジネス・ユーザー・ガイドの「通信」、および管理ユーザー・ガイドの「通信の概要」を参照してください。
ネイティブ実装のコマンド処理
Oracle Utilitiesクラウド・サービスなどでSmart Grid Gatewayアダプタのネイティブ実装を使用する場合、コマンド処理はミドルウェア(オンプレミス)実装と若干異なります。
次の表に、通信プロセスの簡単な説明を示し、Oracle Utilities Smart Grid Gateway Adapter for Itron OpenWayで使用されるオブジェクト例をリストします。次に示すプロセスは説明のために簡素化されており、このプロセスで実行されるすべてのステップを表しているわけではないことに注意してください。
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ステップ |
プロセス |
データ例 |
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1. |
ユーザーは設備のリモート接続コマンドを開始します。 リモート接続活動ビジネス・オブジェクトがコマンド用にインスタンス化されます。 |
活動ビジネス・オブジェクト: リモート接続 (D1-RemoteConnect) |
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2. |
リモート接続コマンド活動ビジネス・オブジェクトがアウトバウンド通信を作成します。 作成される特定タイプのアウトバウンド通信ビジネス・オブジェクトは、ヘッドエンド・システムによって決定されます(コマンド活動ビジネス・オブジェクトのライフサイクルの「接続準備完了」ステータスの入力アルゴリズムに定義された処理役割に基づきます)。 |
アウトバウンド通信ビジネス・オブジェクト: Itron - メーターの再接続(リモート接続) (D8-ReconnectMeterDR) |
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3. |
アウトバウンド通信がアウトバウンド・メッセージを作成します。 作成される特定タイプのアウトバウンド・メッセージは、ヘッドエンド・システムによって決定されます(アウトバウンド通信ビジネス・オブジェクトのライフサイクルの「応答待ち」ステータスの入力アルゴリズムに定義された処理役割に基づきます)。 |
アウトバウンド・メッセージ・タイプ・ビジネス・オブジェクト: Itron接続コマンドのアウトバウンド・メッセージ (D8-ItronRemoteConnectOutbndMsg) |
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4. |
アウトバウンド・メッセージが外部システム、メッセージ・センダーおよびアウトバウンド・メッセージ・タイプによってヘッドエンド・システムに送信されます。 ヘッドエンド・システムが要求の受信を確認する同期応答を送信します。 |
外部システム: Itron OpenWayヘッドエンド・システム メッセージ・センダー: Itron – リモート接続(D8-Reconnect) アウトバウンド・メッセージ・タイプ: Itron – リモート接続(D8-RemoteConnect) |
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5. |
コマンド要求のステータスが更新されるため、ヘッドエンド・システムが定期メッセージを送信します。 これらのメッセージはインバウンドWebサービスで受信され、インバウンド通信ビジネス・オブジェクトのインスタンスを作成します。 作成される特定のタイプのインバウンド通信ビジネス・オブジェクトは、インバウンドWebサービスによって決定されます。 |
インバウンド通信ビジネス・オブジェクト: Itron – StatusChanged (D8-StatusChanged) |
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6. |
コマンド要求が完了すると、「完了」ステータスのステータス変更インバウンド通信を送信します。 これによって、アウトバウンド通信ビジネス・オブジェクトが「完了」状態に遷移します。 |
インバウンド通信ビジネス・オブジェクト: Itron – StatusChanged (D8-StatusChanged) |
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7. |
リモート接続コマンド活動ビジネス・オブジェクトが「結果」アウトバウンド通信を作成します。 作成される特定タイプのアウトバウンド通信ビジネス・オブジェクトは、ヘッドエンド・システムによって決定されます(コマンド活動ビジネス・オブジェクトのライフサイクルの「接続準備完了」ステータスの入力アルゴリズムに定義された処理役割に基づきます)。 |
アウトバウンド通信ビジネス・オブジェクト: Itron - メーターの再接続結果 (D8-ReconnectMeterResultDR) |
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8. |
アウトバウンド通信がアウトバウンド・メッセージを作成します。 作成される特定タイプのアウトバウンド・メッセージは、ヘッドエンド・システムによって決定されます(アウトバウンド通信ビジネス・オブジェクトのライフサイクルの「応答待ち」ステータスの入力アルゴリズムに定義された処理役割に基づきます)。 |
アウトバウンド・メッセージ・タイプ・ビジネス・オブジェクト: Itron接続結果コマンドのアウトバウンド・メッセージ (D8-ItronRemoteCntRsltOutMsg) |
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9. |
アウトバウンド・メッセージ・ビジネス・オブジェクトのライフサイクルの「応答の評価」ステータスの入力アルゴリズムにより、応答が評価されます。 |
入力アルゴリズム: 再接続結果の取得に対する応答の評価 (D8-EVGRCMRST) |
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10. |
「結果」アウトバウンド通信は、完了イベントを作成して、設備のステータスを更新し、設備が接続済であることを示します。 作成される特定タイプの完了イベント・ビジネス・オブジェクトは、アウトバウンド通信ビジネス・オブジェクトのライフサイクルの「完了イベントの作成」ステータスの入力アルゴリズムに指定されます。 |
アルゴリズム: 結果からの接続完了イベントの作成 (D8-CRCNCER) 完了イベント・ビジネス・オブジェクト: 設備接続 (D1-ConnectDevice) |
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11. |
アウトバウンド通信は、接続/切断完了フラグおよび元の活動ビジネス・オブジェクトを更新します。 この更新は、アウトバウンド通信ビジネス・オブジェクトのライフサイクルの「完了」ステータスの入力アルゴリズムによって実行されます。 |
使用検針も要求するコマンドの場合(現在値読取、検針予定など)、使用検針はDataArrivedメッセージを介してDataSubscriberServiceインバウンドWebサービスに個別に送信され、オブジェクト格納にルーティングされてペイロード処理されます。