不明瞭化によるユーザー情報の消去

一部の実装では、基本ユーザー・オブジェクトに個人を識別できる情報が含まれているとみなされます。レコードを削除してユーザー情報を消去すると、参照整合性の問題が発生する場合があるため、お薦めしません。かわりにデータを不明瞭化することをお薦めします。

システムには、ユーザーの識別情報を削除する方法または識別できない値に置き換える(フィールドが必須の場合)方法による識別情報の不明瞭化をサポートするように設計された、ユーザー消去ビジネス・オブジェクト(F1-ErasureScheduleUser)が用意されています。

実装でユーザー・メンテナンス・オブジェクトが消去に適格になるように構成されている場合、「ユーザー保守」ページでレコードの「有効化」フラグが変更されるたびに、レコードの消去スケジュールの管理アルゴリズムが起動されます。システムには、ユーザー・メンテナンス・オブジェクト専用の基本アルゴリズム(F1-OBJERSUSR)が用意されています。このアルゴリズムにより、ユーザー・レコードが無効になるとオブジェクト消去スケジュールにエントリが追加され、無効なユーザー・レコードが再度有効になると既存の消去スケジュール・レコードが無効化されます。