スケジュールのモニタリングと消去の実行

消去スケジュールは、消去レコードのビジネス・オブジェクトのライフサイクルを使用して管理します。消去の期日が到来したレコードを定期的にチェックして、それらが消去待ち状態から消去済状態に遷移することを確実化するために、遅延モニター・プロセスが使用されます。消去済状態の入力プラグインにより、消去ロジックが実行されます。

システムに備えられた、オブジェクト消去スケジュールのルート・ビジネス・オブジェクト(F1-ErasureScheduleRoot)によって、消去スケジュール・ビジネス・オブジェクトが従うライフサイクルが定義されます。システムには、ルート・ビジネス・オブジェクトの消去待ち状態に対して構成されたモニター・プロセス(F1-OESMN)も用意されています。このプロセスは、消去日がバッチ営業日以前であるオブジェクト消去スケジュール・レコードをモニターするように構成されています。

消去に適格なメンテナンス・オブジェクトは、ルート・ビジネス・オブジェクトをその親として使用する消去スケジュール・ビジネス・オブジェクトを使用して構成する必要があります。そのメンテナンス・オブジェクトに適用可能な消去処理を実行するアルゴリズムは、子ビジネス・オブジェクトの消去済状態に対してプラグインする必要があります。

システム備えられた消去スケジュール・ビジネス・オブジェクト(F1-ErasureScheduleCommon)は、メイン・レコードとすべての子レコードを削除することでオブジェクトを消去するように設計されています。使用している製品に、特定のユース・ケースに対する追加の消去スケジュール・ビジネス・オブジェクトが用意されている場合があります。詳細は、使用している製品固有のドキュメントを参照してください。