オブジェクト消去の実装方法

この項では、製品でメンテナンス・オブジェクト(MO)用にオブジェクト消去を実装する方法を説明します。

注意: 説明する方法は、マスター・データ・オブジェクトの消去の管理を目的としています。関連するトランザクション・データのアーカイブに情報ライフサイクル管理を使用することが想定されています。

システム内の様々なイベントによって、将来の日付のデータを削除する必要性が示される場合があります。たとえば、アカウントをクローズすることは、関連する財務詳細を保守する必要がなくなったときに、アカウントとパーソン・データの両方を消去する必要があることを示している可能性があります。また、パーソンとのビジネス関係を再設定するイベントによって、消去対象としてマークされたデータを保持することが必要になったことが示される場合もあります。

消去する必要があるデータを持つオブジェクトのキー詳細を取得するために、オブジェクト消去スケジュールが使用されます。消去の日付に達したかどうかを確認し、達した場合は消去ロジックを実行するために、スケジュールのレコードが定期的にモニターされます。消去対象としてマークされたメンテナンス・オブジェクトに対して特定のイベントが発生すると、システムによってスケジュールにレコードが作成されて保守されます。

システムには、多数のメンテナンス・オブジェクト構成エントリを介して、メンテナンス・オブジェクトを消去に適格としてマークする機能が備えられています。これらには、メンテナンス・オブジェクトの消去スケジュール・レコードのビジネス・オブジェクトを定義するオプションが含まれています。消去レコード要素の定義に加えて、このビジネス・オブジェクトによって、メンテナンス・オブジェクトのモニタリング・プロセスと具体的な消去ロジックが定義されます。

次の各項では、オブジェクト消去の構成および管理に関する詳細情報を示します。