メンテナンス・オブジェクト
メンテナンス・オブジェクトでは、システムにおける特定のエンティティの構成が定義されます。ともにエンティティの物理データを取得する、プライマリ表および追加の子表が含まれます。アプリケーションは、エンティティのメンテナンス・オブジェクト・サービスを呼び出すことで、そのエンティティを単一のオブジェクトとして読み取り、追加、更新および削除します。
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データベース表は、アプリケーションのJavaレイヤーを介してのみ保守されます。Javaクラスを介した表の直接更新は一般的ではなく、通常は特別なプロセスに対して予約されています。
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メンテナンス・オブジェクトは、エンティティのプライマリ表とその子表に対する更新を単一のオブジェクトとして編成します。
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ビジネス・オブジェクトは、メンテナンス・オブジェクトの表およびフィールドの全部またはサブセットを含む、エンティティの論理表現を定義します。
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エンティティを保守する方法としてより一般的なのは、直接またはいずれかのビジネス・オブジェクトを介してそのメンテナンス・オブジェクトを経由することです。ほとんどのエンティティではビジネス・オブジェクトの使用がサポートされているため、通常、その保守はビジネス・オブジェクトを介して行われます。
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データベース表への直接アクセスは、問合せ目的でのみサポートされています。
次の各項では、表の定義に関連する概念およびガイドラインについてさらに説明します。
オブジェクト全体の保守
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オブジェクトが追加されると、対応する各表にデータが追加されます。
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オブジェクトが更新されると、対応する各表のデータが更新されます。
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オブジェクトが読み取られると、すべての表からデータが取得されます。
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オブジェクトが削除されると、すべての表からデータが削除されます。
アルゴリズム
いくつかのアルゴリズム・プラグイン・スポットもメンテナンス・オブジェクトに定義されており、このメンテナンス・オブジェクトのすべてのレコードを管理するビジネス・ルールが実現されます。
オプション
メンテナンス・オブジェクトには、システム全体のロジックのためにアクセスすることが可能な、メンテナンス・オブジェクトに関連した重要な情報を定義するオプションが含まれています。
メンテナンス・オブジェクトとビジネス・オブジェクト
メンテナンス・オブジェクトは、データベースに格納されるエンティティの物理構造を定義します。このようなエンティティの様々なタイプを表すために、メンテナンス・オブジェクト上に様々なビジネス・オブジェクトを定義できます。ビジネス・オブジェクトには、特定のタイプのエンティティに適用可能な関連情報のみが含まれ、そのタイプにのみ適用可能なビジネス・ルールが適用されます。
メンテナンス・オブジェクトでビジネス・オブジェクト構成がサポートされている場合、システムは「ビジネス・オブジェクトの決定」メンテナンス・オブジェクト・アルゴリズムを使用して、特定のエンティティのデータ構造およびルールを制御する識別ビジネス・オブジェクトを決定します。
詳細は、「ビジネス・オブジェクトの全体像」を参照してください。