OSBを使用したアウトバウンド・メッセージのポーリング

外部システムに送信する必要があるアウトバウンド・メッセージを非同期メッセージとして(ほぼリアルタイムで)送信できる場合、アウトバウンド・メッセージを開始するプロセスでアウトバウンド・メッセージ・ステージング表にレコードを作成する必要があります。Oracle Service Bus (OSB)は、アウトバウンド・メッセージをほぼリアルタイムで処理するために使用することが推奨されているツールです。

OSBで処理するアウトバウンド・メッセージは、外部システム/アウトバウンド・メッセージ・タイプに対して「SOA」と定義されている処理方法で構成されている必要があります。OSBで処理するアウトバウンド・メッセージ・タイプの定義に、その他の情報は必要ありません。

処理のOSBの部分について、製品にはカスタム・トランスポートのOUAFアウトバウンド・メッセージが用意されており、処理するメッセージおよびその処理方法を定義するために実装で使用できます。このトランスポートにより、アウトバウンド・メッセージ・タイプに定義された優先度順で、アウトバウンド・メッセージが処理されます。

この項では、製品で作成されたアウトバウンド・メッセージに対してOSB統合を開発するために必要な手順の概要を示します。

開発者は、OSB統合を開発する前に、OSB開発(プロキシ・サービス、ビジネス・サービスおよびメッセージ・フロー/ルーティングの作成など)をよく理解している必要があります。これらの用語は、次のように定義されます。

プロキシ・サービス: OSBでのプロキシ・サービスは、特定のタイプのメッセージを処理してビジネス・サービスにルーティングするエンティティです。アウトバウンド・メッセージの各タイプに、個別のプロキシ・サービスを定義する必要があります。特定のアウトバウンド・メッセージ・タイプが異なる外部システムにルーティングされる場合、プロキシ・サービスが、アウトバウンド・メッセージに定義された外部システムに問い合せて、適切なビジネス・サービスを呼び出すことを担当します(次のトピックを参照)。ビジネス・サービスにメッセージをルーティングする前に変換が必要な場合、変換の実行はプロキシ・サービスが担当します。

ビジネス・サービス: OSBでのビジネス・サービスとは、OSBからメッセージを受信して適切な宛先にルーティングするエンティティです。これを、構成ツールで製品に用意されているビジネス・サービス・オブジェクトと混同しないでください。