その他の考慮事項

次の各項では、コンテンツ移行アシスタントに関するその他の考慮事項について説明します。

ファイル転送の考慮事項

システム間でエクスポート・ファイルを移動するときは、ファイル移動に使用する任意のツールのバイナリ転送オプションを使用して、行末の文字がLinuxスタイルからWindowsスタイルに(またはその逆に)変換されないようにします。

エクスポート・ファイルの拡張子(マスター構成で定義されます)に'txt'を使用しないことをお薦めします。デフォルトでそのファイル拡張子は非バイナリ・ファイルを示し、明示的に指定しないかぎり、ファイル転送を実行するツールがこのファイルを非バイナリ・ファイルとして処理する場合があります。拡張子に'cma'を定義することをお薦めします。これは認識されるファイル拡張子ではなく、ほとんどのファイル転送ツールでファイルはそのまま転送されます。

ファイルが変換された場合、起こりうる結果が2つあり、ファイルをインポートしようとすると、数値変換エラーまたはバッファ・アンダーラン・エラーのいずれかが受信されることがあります。

複数言語環境の考慮事項

実装で英語以外の言語を使用する場合は、移行される管理オブジェクトに複数の言語行があります(英語は常に有効であるため)。複数言語とコンテンツ移行アシスタントに関して、いくつかの重要な点があります。

  • 「ユーザー言語」で説明するように、追加の言語をサポートする際に実行するステップがあります。そのトピックで説明したステップでは、システム・データの場合、文字列の翻訳は製品に付属する言語パックで提供されるか、または使用する実装で翻訳する責任があることを示しています。いずれの場合も、その労力は小さくなく、独自に確立した計画に従います。システム・データの翻訳が実装サイトの各領域に適用されることが必要です。ターゲット領域に新しい言語を作成するのに、コンテンツ移行アシスタントは使用できません。

  • プロジェクトの一環として実装で開発する管理データの場合、サポート対象言語の摘要が、チェーン内の領域に変更を移動するのに使用するソース領域とみなされる領域に入力されることが必要です。たとえば、管理データが開発領域に入力され、両方の領域で有効なサポート対象言語を使用してテストに移動します。

  • ターゲット領域より有効な言語が多い領域からデータをエクスポートするとどうなるでしょうか。このシナリオは、ソース領域がテスト・タイプ、つまり一時的な領域で、追加言語が他の目的で有効になっている場合に発生する可能性があります。この場合、ターゲット領域に言語コードが存在しないと、インポート処理でそのコードが無効であるというエラーが発生します。言語コードが存在するが有効でない場合、余分な言語行がターゲット領域に挿入されますが、問題は発生しません。これは単に無視されます。

  • ターゲット領域より有効な言語が少ない領域からデータをエクスポートするとどうなるでしょうか。この状況では、インポート・プロセスによって、ソースからコピーされた言語の言語行のみが作成されます。ターゲットには、インポート中に言語行が自動的に作成されません。この状況の場合は、欠落した言語エントリを作成する「新規言語」バッチ・プログラム(F1–LANG)を実行することをお薦めします。