バッチ・ジョブの実行

コンテンツ移行アシスタント・プロセス、特に、インポート・ステップには、複数のバッチ・ジョブが含まれます(「インポート・プロセス要約」で説明しています)。場合によっては、単一のバッチ・ジョブによって、同じビジネス・オブジェクト・ライフサイクル内の複数の状態が処理されることもあります。バッチ・ジョブの動作方法の計画に応じて、バッチ・ジョブ発行を管理する最適な方法を決定して実装する必要があります。

  • バッチ・スケジューラ。実装でこれらのバッチ・ジョブをバッチ・スケジューラに組み込む必要がある場合、レコードの進行を完了まで管理するために、特定のジョブを複数回組み込むことが必要になることがあります。

  • 時間指定バッチ。バッチ管理を時間指定バッチとして構成し、設定に基づいてN分ごとに実行されるようにできます。これにより、バッチ・ジョブを定期的に実行して、準備のできたものから処理できます。ユーザーがバッチ要求を手動で発行する必要はありません。「バッチ管理」ページにナビゲートし、適切なバッチ管理を選択します。それぞれについて、「バッチ管理タイプ」を「時間指定」に変更します。時間指定バッチに関して表示される追加情報を入力します。

  • イベント駆動。プロセス内のステップに対して適切な次のバッチ・ジョブを自動的に発行する、ビジネス・オブジェクト入力プラグイン・アルゴリズムおよびバッチ管理後処理プラグイン・アルゴリズムが提供されています。これによって、ユーザー入力が不要なステップの自動化が可能なかぎり実現します。デフォルトではビジネス・オブジェクト/バッチ管理はこのシナリオのように構成されていないため、構成が必要であることに注意してください。次の表に、アルゴリズムをプラグイン可能なビジネス・オブジェクトとステータス、および使用するアルゴリズムの名前を示します。

    ビジネス・オブジェクト ステータス アルゴリズム
    移行データ・セット・エクスポート 保留 F1-MGDPR-SJ (移行データ・セット・エクスポート・モニターの発行)。
    移行データ・セット・インポート 保留 F1-MGDIM-SJ (移行データ・セット・インポート・モニターの発行)。
    比較準備完了オブジェクトの再試行 F1-MGOPR-SJ (移行オブジェクト・モニターの発行)。

    ビジネス・データの別個のバッチ・プロセスを使用する場合は、次のアルゴリズムも追加します。

    F1-MGOPRB-SJ (移行オブジェクト・モニターの発行(ビジネス))。
    オブジェクトの適用 F1-MGOAP-SJ (移行オブジェクト適用モニターの発行)。

    ビジネス・データの別個のバッチ・プロセスを使用する場合は、次のアルゴリズムも追加します。

    F1-MGOAPB-SJ (移行オブジェクト・モニターの発行(ビジネス))。
    トランザクションの適用 F1-MGTAP-SJ (移行トランザクション適用モニターの発行)。
    トランザクションの再試行 F1-MGTPR-SJ (移行トランザクション・モニターの発行)。

    次の表に、アルゴリズムをプラグイン可能なバッチ管理、および使用するアルゴリズムの名前を示します。

    バッチ管理 アルゴリズム
    F1-MGTPR (移行トランザクション・モニター) F1-MGDIM-NJ (移行データ・セット・インポート・モニターの発行)。
    F1-MGTAP (移行トランザクション・モニター - 適用) F1-MGDIM-NJ (移行データ・セット・インポート・モニターの発行)。
    F1-MGOAP (移行オブジェクト・モニター - 適用)

    ビジネス・データの別個のバッチ・プロセスを使用する場合は、次のバッチ管理も更新します。

    F1-MGOAB (移行オブジェクト・モニター(ビジネス) - 適用)

    F1-MGDIM-NJ (移行データ・セット・インポート・モニターの発行)。
    F1-MGOPR (移行オブジェクト・モニター)

    ビジネス・データの別個のバッチ・プロセスを使用する場合は、次のバッチ管理も更新します。

    F1-MGOPB (移行オブジェクト・モニター(ビジネス))

    F1-MGTPR-NJ (移行トランザクション・モニターの発行)。
  • 手動発行。コンテンツ移行アシスタントのインポート・プロセスを管理するユーザーは、特定のステップの準備が整うと、要求に応じて適切なバッチ・ジョブを発行します。「バッチ・ジョブ発行」にナビゲートして、適切なバッチ管理を選択し、必要に応じてパラメータに入力します。

管理データの移行に使用されるコンテンツ移行アシスタントのバッチ・プロセスについては、キャッシュに関する複数の重要な考慮事項があります。詳細は、「キャッシュの考慮事項」を参照してください。

注意: バッチ・ジョブを発行するときに設定される「スレッド数」が、スレッド・プールでサポートされる数を超えないようにしてください。そうしない場合、余分なスレッドは、サポートされる数のスレッドが終了するまで待機するため、適用ステップで大量のエラーが発生する可能性があります。

パラメータの入力の詳細は、バッチ管理メタデータにあるパラメータの摘要を参照してください。

発行管理の詳細は、「バッチ・ジョブ」の項のトピック「バッチ・ジョブ発行 - メイン」を参照してください。